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「話に緩急をつける」
「緩急自在な演奏」
このように使う「緩急」という言葉があります。
あまり普段の会話で使わないという人もいるかもしれませんが、ニュースや文章中、ビジネスシーンでもしばしば使われる言葉です。
読み方を間違えている人も多い言葉ですので、この機会にしっかり確認しましょう。
今回は、「緩急」の意味と使い方!「緩急をつける」とは?|類義語・例文つきについてご説明いたします!
「緩急」の読み方
まず、「緩急」は「かんきゅう」と読みます。
「暖かい」という字と間違えて、「だんきゅう」と読んでいる人も多そうなんですが、これは間違いです。
正しくは、糸へんの「緩」で、この「緩」は「カン」「ゆるい、ゆるやか、ゆるむ」などと読む漢字です。
書き間違いにも気をつけたいですが、口頭で「だんきゅう」と言ってしまっている人も多そうですから、「かんきゅう」という読みはきっちり覚えておきましょう。
「緩急」の意味
さて、「緩急」は「ゆるやかなことと、急なこと。遅いことと、速いこと。ゆるいことと、厳しいこと」という意味です。
もう一つ、「差し迫った事態。危急の場合」という意味もあります。
「緩」は「ゆるやかなこと」という意味の漢字で、「急」はもちろん「急」「いそぐ」「さしせまる」などの意味です。
ですので、漢字の意味どおり「緩」なことと「急」なことという意味で、「緩やか/急」「遅い/速い」「ゆるい/厳しい」という対照的な意味をくっつけた言葉になっているのです。
また、「緩」の方には特に意味を持たせず、語調を整えるだけの語として扱って「急」の方の意味だけで捉えて「差し迫った場合」という意味で使うこともあります。
多くの場合、「緩急」は「緩やかなことと急なこと」などの意味で使われます。
「緩急」の使い方
「緩急」は、多くは「ゆるやかなことと、急なこと」といった意味で使われます。
- 緩急が、緩急はなど
- 緩急自在
- 緩急をつける
などの使い方をします。
「緩急自在」は「状況に応じて速くしたり遅くしたり、緩めたり厳しくしたり思うままに操るさま」という意味です。
「緩急」を「自在」にあやつるといったそのままの意味ですね。
「緩急」を使う場面は様々で、
- 音楽のゆっくりしたテンポが速いテンポに変わったりする
- 野球の投手が速い球や遅めの球、変化球などいろいろな変化をつけて投球する
- ドラマなどでストーリーがゆったりしているかと思いきや急展開があったりする
- プレゼンや講演など、話す時に速度を変えたり強弱をつけたりしてメリハリのある話し方をする
など、いろいろな意味で「速い/遅い」「ゆったり/急」といった変化がついていることを表して使います。
【例文】
- 彼の話には緩急がなくてつまらない。
- あの選手は緩急を使った投球で勝ち星を伸ばしている。
- この曲は緩急のある曲展開が印象的だ。
- 彼女はどんなお客様の要求にも緩急自在に対応してみせる。
- サッカー選手の緩急自在なドリブルに目をみはる。
「緩急をつける」とは?
「緩急」のよくある使い方が「緩急をつける」です。
「緩急をつける」とは「速くしたり遅くしたりする」という意味です。
もちろん「かんきゅうをつける」と読みます。
「変化をつける」とか「抑揚をつける」の「つける」と同じで、「緩急」があるようにするということですね。
「話に緩急をつける」「投球に緩急をつける」「曲調に緩急をつける」などと使います。
また、普段はゆったり余裕を持っていて、やるときは集中してやる、というような意味で「仕事に緩急をつける」などとも言います。
【例文】
- 大量の仕事をこなすには緩急をつけて行うとよい。
- 話し方に緩急をつけてお客様を飽きさせないようにしている。
- この曲は演奏のテンポやリズムに微妙な緩急をつけている。
- プレゼンの時は話し方に強弱や緩急をつけることを心がけている。
「緩急」の類義語
「緩急」の類義語にはつぎのようなものがあります。
- メリハリ(緩めることと張ること。抑揚があること)
- 抑揚(文章や話、音楽などで調子を上げたり下げたりすること)
- 遅速(遅いことと速いこと)
- 緊張と緩和(張り詰めた状態と、やわらいだ状態)
また、「緩急自在」の類義語には次のようなものがあります。
- 一張一弛(ある時は厳格に、ある時は寛大にすること)
- 自由自在(何事にもとらわれず思い通りにすること)
- 縦横無碍(どの方面にも妨げがなく自由自在であること)
まとめ
「緩急」は「かんきゅう」と読み、ゆっくりと速く、緩やかと急にという、変化がついていることを表す言葉でした。
野球などのスポーツニュースや、ビジネス書などでもよく使われていますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!