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「アクセシビリティ」という言葉を聞いてすぐに説明ができますか?
分かるようで分からない、しかも次々と登場していくIT用語。
新入社員や文系出身者、勉強し始めたばかり!という方にも分かりやすいように短めの説明にまとめました。
これで「聞いたことはあるけどよく知らない」から卒業しましょう!
今回は、アクセシビリティについて解説したいと思います。
アクセシビリティとは
アクセシビリティとは、使いやすさ、行きやすさと言った意味を持つ英語のAccessibility を基にした言葉です。
IT分野においては高齢者・障害者など、情報通信機器の利用が困難な人が、誰でも使いやすくなるようにすることです。
デバイス・ソフトウエアなどに付加機能を施したり、使いやすいボタンやダイヤルなどの部品を加えたり、あるいは、使い方に工夫を加えたりして、利用の困難を取り除きます。
アクセシビリティが大きな問題になったのは、インターネットの普及からです。
インターネットが普及すると、高齢者や障害者等も情報の取得が容易になることを期待されていました。
しかし、そこにはまだ大きな格差がありました。
そこで、高齢者でも障害者でも使いやすいインターネットとはどういうものか、模索されたのです。
アクセシビリティの標準化
こうした問題意識に呼応して、インターネット上のコンテンツにおいて、アクセシビリティを標準化しようという動きが生じました。
視覚に困難のある高齢者・障害者等に対して、インターネットを使いやすくしようとする工夫が見られ出し、これをインターネットのスタンダードにしようとしたのです。
Webアクセシビリティに関する標準化文書として最初のものは、ISDN回線によるインターネットが普及しはじめた1999年のことで、W3C=World Wide Web Consortiumから発表されたWeb Content Accessibility Guidelinesです。
ここでは、音声読み上げ・写真や図表を利用することなどがアクセシビリティからの要求仕様とされています。
そして程なく、デバイスはどうか、聴覚障害者に対してはどうか、とアクセシビリティは広がりを見せました。
例えばOSのWindowsやMac OSでも、「アクセシビリティ」「ユーザー補助」の名前でアクセシビリティ確保機能が標準装備されるようになってきました。
2004年に、高齢者・障害者等に配慮した情報通信アクセシビリティガイドライン」という文書が日本で策定され、これが原案となったアクセシビリティガイドラインが国際電気通信連合でもその3年後承認されました。
このガイドラインには、情報通信各分野のアクセシビリティのあるべき姿が記述され、実際の製品やサービス
で実現されています。
アクセシビリティガイドラインでの要求事項は概ね次のように分類され、高齢者・障害者等が直面する、機器やソフトウエアの使いにくさを解消しようとしています。
- 視覚障害
- 聴覚障害
- 運動機能障害
視覚障害への対応
視覚障害に対応する仕様として、Webでのテキスト読み上げ・デバイスなどのボタンを大きくすること、ボディに突起をつけてどこを触っているか認識しやすくしていることなどが挙げられます。
聴覚障害への対応
聴覚障害には、Speech to Text機能といって、話したことを文字にする機能が役に立っています。
高齢者への対応
高齢者向けには文字が大きく操作ボタン・ダイヤルなどが大型化されて操作しやすくなっている携帯電話・スマートフォンがあることなどが具体例として挙げられます。