言葉の意味と使い方

「相変わらず」は失礼?意味と目上に使うときの注意点!言い換え表現は?

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

「相変わらず○○ですね」

この「相変わらず」という言葉、ごく身近な言葉ですよね。

色々な場面でよく使うと思います。

いつも通り○○ですね、とか、昔と変わらず○○ですね、というような、いい意味で使うことも多いと思います。

ですが、この「相変わらず」は、目上の人に使うと失礼だと言われることも多い言葉なんです。

失礼にならないためにはどのような使い方をすればよいのか、しっかり確認しておきたいですね。

今回は、「相変わらず」は失礼?意味と目上に使うときの注意点!言い換え表現は?についてご説明いたします!

「相変わらず」の意味と使い方

「相変わらず」は「今までと変わった様子が見られないさま」です。

「あいかわらず」と読みます。

「相」は動詞の前につけて語調を重々しくする語です。

ですので、意味としては「変わらず」ということですね。

「相変わらず~ですね」などとして、「以前と同じように」「今まで通り」という意味になります。

「相変わらず」の例文

  1. 君たちは相変わらず仲がいいね。
  2. 彼は相変わらずだなぁ。
  3. 私の方も相変わらず、平凡に暮らしています。
  4. この店に久しぶりに来たが、相変わらず混雑しているなぁ。

「相変わらず」は失礼?

「相変わらず」は目上の人に対して使う時は注意が必要です。

なぜなら、「相変わらず」は、目上の人に使うと失礼な印象を与える言葉なので、適切な敬語に直した方がよいからです。

「相変わらず」は「以前と変わらない」という意味なので、「相変わらず」自体は別に悪い意味ではありませんよね。

「相変わらず素敵ですね」「相変わらずお元気ですね」など、いい意味でも使う言葉です。

ですが、「相変わらず」は「相変わらずパッとしないね」「相変わらず成績が悪いね」というように、「代わり映えしない」「成長していない」という悪い意味でも使える言葉です。

「相変わらず」には相手に皮肉を言ったり、自分のことを卑下したりというネガティブなイメージもあるため、目上の人には使わない方が良い表現なのです。

「相変わらず」は友人や、仕事関係の人でも親しい間柄である場合に使う言葉だと理解しておきましょう。

「相変わらず」を目上に使うときの注意点

「相変わらず」は上で述べた通り、失礼な印象にもなる言葉なので、基本的に目上の人には使わないようにしましょう。

他の敬語で言い換えるのが一番ですが、他の言葉が思いつかない時や、勢いで「相変わらず」と言ってしまった時などは、良い意味であることをはっきりさせるようにしましょう。

「相変わらずですね」ではいい意味なのか、悪い意味なのかわかりませんよね。

「相変わらず活躍されていますね」とか「相変わらず若々しいですね」とか、はっきり褒め言葉のつもりで言っていることがわかるような文脈であれば、セーフと言っていいのではないでしょうか(笑)。

なお、「私なんか相変わらず伸び悩んでいますよ」「私の方は相変わらず貧乏暮らしですよ」など、自分のことを卑下する分には(あまり卑屈でなければですが)目上の人の前で使っても問題ありません。

「相変わらず」の言い換え表現

「相変わらず」は目上の人には失礼な印象になりがちな言葉なので、他の言い方に変えるとよいでしょう。

例えば、

  • お変わりなく
  • ご清栄

などを使うことが考えられます。

「お変わりなく」

「お変わりなく」は「相変わらず」を丁寧に言う時に使える言葉です。

柔らかい印象もありますので、話し言葉として使いやすいですね。

【例文】

  • 暑い日が続きますがお変わりありませんか?
  • お変わりなくお元気のようで、何よりです。
  • お変わりなくお忙しくされているようですね。

「ご清栄」

「ご清栄」は相手の健康や繁栄を祝う挨拶の言葉です。

個人だけでなく企業に対しても使えるので、ビジネスシーン文書で使いやすい言葉です。

かたい、改まった印象なので口頭で使うには向きませんが、手紙の定型文としてよく使われています。

「相変わらず繁盛していますね」「相変わらず順調そうでよかったです」という意味になるわけですね。

個人に向けて送る場合は「ご健勝」「ご清祥」などの言葉もあります。

【例文】

  • ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
  • 皆様方にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

「相変わらず」の類義語

「相変わらず」の類義語には次のようなものがあります。

  • いつも通り
  • 相も変わらず
  • いつものごとく

「相変わらず」の対義語

「相変わらず」の対義語は「いつになく」です。

「いつになく」(何時に無く)は「今まで一度もなかったほどに」「普段のようではない」という意味です。

まとめ

「相変わらず」は日常会話で使いやすい言葉ですが、使い方に注意が必要な言葉でしたね。

上司や目上の人に向かって使うときは、いい意味で使っていることがはっきりわかるようにするか、ほかの丁寧な言い方に変えるかするようにしましょう。

使う相手や状況によって色々と表現方法を考えてみましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
error: Content is protected !!