※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「赤の他人」という言葉はよく見聞きするのではないでしょうか。
ドラマのセリフにもありそうですが、日常会話でもしばしば使われる言葉です。
では、なぜ「赤の他人」は「赤」なのでしょうか。
よく知っているつもりの言葉でも、語源や正しい意味となると答えられない人も多そうです。
今回は、「赤の他人」はなぜ赤?意味や語源と「他人」との違いを解説!【類義語・対義語】についてご説明いたします!
「赤の他人」の意味
「赤の他人」は「全く縁もゆかりもない他人」という意味です。
「あかのたにん」と読みます。
全然関係のない人、なんの関わりもない人、全く無関係の他人、ということですね。
家族や親戚ではない(血縁関係がない)、全く知らない人である、ということを表します。
「赤の他人」の使い方
「赤の他人」は、全く縁もゆかりもない他人という意味で使います。
「赤の他人だ」ということは、親戚などでもなくて全く関係のない人だということを表します。
「お前は赤の他人だ!」と言われた場合などは、「お前は私と全然無関係な他人だ」ということになり、これはかなり強い拒絶の言葉になります。
「赤の他人」は悪い言葉ではありませんが、使い方次第ではこのような相手を拒絶する意味にもなってしまうことがありますので、気をつけましょう。
【例文】
- 赤の他人にとやかく言われたくない。
- 彼らは赤の他人なのにそっくりだ。
- 赤の他人と一つ屋根の下で暮らす以上、お互いにルールを守らなければいけない。
- お前とはもう赤の他人だと思うことにする。
- 赤の他人だからと言って、見捨てることはできない。
なぜ赤?「赤の他人」の語源
「赤の他人」は、全く縁もゆかりもない他人のことですね。
なぜ「赤」なのでしょうか。
「青の他人」や「白の他人」はありませんね(笑)。
この「赤」の語源は、もともと「明るい」「明らか」という意味で使われていたという説が有力です。
「明らかな他人」で、「赤の他人」ということですね。
他にも「赤っ恥」とか「赤裸々」とか、「赤」がつく言葉は色々ありますが、いずれも強調する意味で使われています。
また、「赤の他人」の「赤」に関しては、仏教用語が語源であるという説もあります。
仏前に供える水のことを「閼伽(あか)」と言い、ここから「赤の他人」は「水のように冷めた関係」ということで、全くの無関係な他人を表すというものです。
「他人」との違い
「赤の他人」ではなく、単に「他人」と言っても無関係の人ということを表せますね。
この「赤の他人」と「他人」の違いは、
- 「赤の他人」は「全く縁もゆかりもない人」
- 「他人」は「他の人。つながりのない人」
となります。
「他人」というのは、自分以外の人のこと、あるいは血のつながりがない人のことです。
ですが、「赤の他人」というと、「自分と全く関わりのない人」という意味になります。
「他人」の中に「赤の他人」が含まれるという関係です。
例えば、夫婦は他人であると言うこともできます。
同一人物ではないし、血も繋がっていないからです(親戚関係であることもありますが)。
ですが、夫婦として一緒に暮らしたり、親しくして過ごしたりしていますし、もちろん戸籍上のつながりもあります。
ですので、「赤の他人」とは言えません。
同じように、親友や恋人も「自分以外の人」「血縁関係のない人」ということで「他人」ですが、親しいので、全く何のつながりもない「赤の他人」とは言えませんよね。
「赤の他人」と「他人」にはこのような違いがあります。
「赤の他人」の類義語
「赤の他人」の類義語には次のようなものがあります。
- 縁もゆかりもない(物事の間に何の関連性もない)
- 無縁(縁のないこと)
- 無関係(関係がないこと)
- 部外者(関係のない外部の人)
- よそ者(同族または同じ集団に属さない人)
「赤の他人」の対義語
「赤の他人」の決まった対義語はありませんが、次のような言葉を使って反対の意味を表すことができるでしょう。
- 身内(親しい血縁関係にある人。同じ組織に属する者)
- 昵懇(親しく付き合う間柄)
- 懇意(親しく交際して仲が良いこと)
- 親密(互いの交際の深いこと)
まとめ
「赤の他人」は全く縁もゆかりもない他人のことを表す言葉でした。
「他人」が、自分以外の人全員とか、血縁関係のない人のことという意味で使われるのに対し、「全く関わりがない人」ということを強調します。
それだけに、もめ事になった時などにもよく使われる言葉ですので気をつけて使ってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!