言葉の意味と使い方

「あっけらかん」はいい意味?褒め言葉?使い方と語源を解説!【類義語・例文つき】

「あっけらかん」はいい意味?褒め言葉?使い方と語源を解説!【類義語・例文つき】

「彼はあっけらかんとしている」

この「あっけらかん」と言う言葉、どういう意味で使っていますか?

「あっけらかんとした人」「あっけらかんとした性格」などと言われる事もありますが、それっていい意味なのでしょうか?

「あっけらかん」の意味を知らないと、褒められているのかけなされているのかもわかりませんよね。

「あっけらかん」とは一体なんなのか、語源から調べてみました。

今回は、「あっけらかん」はいい意味?褒め言葉?使い方と語源を解説!についてご説明いたします!

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「あっけらかん」の意味

「あっけらかん」の意味を確認しておきましょう。

「あっけらかん」は「驚いたりあきれたりしてぼんやりしているさま」「何もなかったように平気でいるさま」と言う意味です。

二つの意味があるわけですが、もともとは「意外なことや成り行きに呆れてしまってぼんやりしている」という意味だったそうです。

それが転じて、何か意外なことなどがあっても少しも気にせず平気なようす」という意味で使われるようにもなりました。

「あっけらかん」の語源

「あっけらかん」という言葉はどうやってできたのでしょうか。

「あっけらかん」の「あけ」は、ポカーンとして口を開けた状態のことです。

中世には「開く(開け)」が撥音便化した「あんけ」という語がありました。

これに状態を表す接尾語である「ら」がついて「あんけら」となり、さらに「かん」という接尾語も付き「あんけらかん」となりました。

それがまた音変化して「あっけらかん」となったそうです。

これは「呆気にとられる」の「呆気(あっけ)」の語源とも同じだそうです。

「あっけらかん」は「口を開ける」からきた言葉で、「呆れてぼんやりするさま」を表す言葉です。

それが後に使われ方が変化して、いつしか意外なことをして呆れさせる側のことも指すようになりました。

今では「意外なことがあっても平気でいる様子」という意味で使われることの方が多くなっています。

「あっけらかん」はいい意味?褒め言葉?

よく、「あっけらかんとした人」「あっけらかんとした性格」などと言います。

これは、「ポジティブシンキング」「天真爛漫」「表裏がない」といった意味で、褒め言葉として使われていることが多いようです。

ですが、これは本来の「あっけらかん」の意味とは違うわけです。

本来の「あっけらかん」は、「呆れてぼんやりするさま」「平気でいるさま」という意味ですよね。

「あっけらかんとした人」ということは、「呆然とした人」「平然とした人」みたいな意味になるわけで、本来は特にいい意味でも褒め言葉でもありませんよね。

ですが、近頃では「平気でいるさま」という意味から、「何事にも動じない」「嫌なことがあっても気にしない」というようないい意味で「あっけらかん」と言うことも多くなりました。

「何事にも動じない」「嫌なことがあっても気にしない」というのも、確かに「何もなかったように平気でいるさま」という「あっけらかん」の語義と外れているわけではありません。

ですので、「あっけらかん」をいい意味、褒め言葉として使うことも間違いだとは言えないのです。

「あっけらかん」はいい意味でも使える言葉ですが、相手によっては誤用だと感じるかもしれません。

本来の意味ではないので、褒め言葉として使うときは使い方に気をつけた方が良いでしょう。

「明るい」「くよくよしない」など、他の言い方に変えた方が安全かもしれませんね。

「あっけらかん」の使い方

「あっけらかん」の具体的な使い方を例文で確認しておきましょう。

【例文】

  1. 彼はその光景をあっけらかんと眺めていた。
  2. 彼女はそのとんでもない言葉を聞いて、しばらくの間あっけらかんとしていた。
  3. 彼女は答えにくい質問にもあっけらかんと答えた。
  4. 彼は注意されてもあっけらかんとしている。
  5. 彼女は悪口を言われてもあっけらかんとしている。

1、2番目の例文では、ぽかんと呆気にとられている様子を表します。

こちらが一番元になる意味なわけです。

3、4、5番目は平気でいる、気にしない様子を表します。

今ではこちらの意味の方が主に使われていますよね。

「あっけらかん」の類義語

「あっけらかん」の類義語には次のようなものがあります。

  • ぽかんと(驚きや意外さでぼんやりする)
  • ぼんやり(気持ちが集中せず間が抜けていること)
  • うかうか(気がゆるんで注意が行き届かないさま)
  • 平然(平気で落ち着き払っている様子)
  • けろり(何事もなかったように平然としているさま)
  • 気にせず(配慮や心配をしないで)
  • 何事もなかったかのように(全く動じていないさま)

事もなげ(なんでもないかのように平然としているさま)

「あっけらかん」の対義語

「あっけらかん」の対義語は特にありません。

「あっけらかん」の元々の語義である「驚いたり呆れたりしてぼんやりしているさま」と、そこから派生した「何もなかったように平気でいるさま」というのがそもそも反対のような関係にあるのがおもしろいですよね(笑)。

まとめ

「あっけらかん」は使い方に注意が必要な言葉でしたね。

元々は誤用であったような使い方も、あまりにも多くなり一般的になるともう一つの意味になるわけです。

いずれ「あっけらかん」は褒め言葉として使うのが一番普通になるかもしれませんね。

「言葉は生き物」という表現もありますが、時代とともに使い方が変わって行く部分もあります。

しっかり意味を見極めて使っていきたいですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
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三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。