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妖怪「アマビエ」は流行している疫病を防ぐとして、一時期とても話題になりましたね。
テレビや雑誌などでその姿を見た、自分でも描いたという人も多いのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの流行によってその名を広く知らしめた「アマビエ」。
今回は改めて「アマビエ」の正体は人魚なのか、効果・ご利益はあるのかなど基本的な事からご説明いたします。
「アマビエ」とは
「アマビエ」とは、1846年の6月に肥後国(現在の熊本県)の海上に現れたとされている日本の妖怪です。
その姿を見た役人に、疫病が流行することを予言し、「私(アマビエ)の姿を書き写し人々に見せなさい」と告げて海中に帰っていったとされています。
その後瓦版にて町の人達にその姿が広められたんだとか。
その姿は3盆のヒレのような足を持ち、体はウロコで覆われていて、長い髪の毛とクチバシを持つ顔が特徴とされています。
近年流行した新型コロナウイルスの鎮静化を願い、2020年の2月後半からX(Twitter)で拡散されはじめ、やがて全国各地でその姿を見るようになりましたよね。
「アマビエ」の正体は人魚?
海に出現、髪が長いと一見すると人魚かと思われがちですが、実は人魚ではないとされています。
鳥類のようなクチバシと菱形の耳や目が伝承されている人魚の姿とは異なりますよね。
アマビエは実は「アマビコ」という妖怪がその正体と言われています。
アマビコとは3本足の猿の姿で描かれる妖怪で、アマビエ同様人々に予言を与えたと言われています。
江戸時代後半から明治時代中盤にかけて新聞などに書かれていた妖怪「アマビコ」は人間の言葉を話し、疫病などによって人類の多くが死んでしまう事や豊作の発生を予言した上で「自分の姿を描いた者はその難から逃れられる」とも伝えたそうです。
アマビエと酷似している事がわかりますね。
このアマビコが時代とともに変化し、「海に出現」という事に引っ張られて若干人魚のような姿になったのでは、と考えられているんですよ。
「アマビエ」には効果・ご利益もある?
日本では古来から「幻獣や珍獣の姿を見たり、その姿を描きうつすことで除災招福のご利益がある」とされてきました。
姿を描きうつした物は「護符」としてのパワーを持つとも言われていたんですよ。
その事からアマビエの姿を描いた物・アマビエ自体に「疫病除け」「疫病退散」のご利益があるとされています。
まとめ
いつの時代も、疫病に対する恐怖は同じだとわかるアマビエの伝承ですね。
SNSで行われていた「アマビエチャレンジ」なども、江戸時代の瓦版同様その姿を世に広めるという意味もあったのではないでしょうか。