季語

「青簾」の意味や読み方とは?いつの季語?俳句も紹介 

青簾

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「青簾」という季語をご存じでしょうか。

俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「青簾」について解説していきます。

「青簾」について基本的な意味はもちろん、いつの季語なの?といった疑問や「青簾」を使った俳句もご紹介いたします。

「青簾」の意味と読み方

「青簾」とは、素材に青竹を使って編まれた簾(すだれ)を指す言葉です。

読み方は「あおすだれ」です。

夏に使われる簾であり、新品でおろしたての簾を意味する言葉なんですよ。

外からの視線を遮りながらも通気性はしっかりと確保し、また爽やかな青竹の香りとしとやかな色合いが夏ならではの風情を作り出してくれます。

また青竹は人が熱や染色を一切加えておらず、自然に生えているままの香りと色を楽しむことが出来ます。

和風建築の夏の暑さ除けにはぴったりの簾が「青簾」なんですよ。

「青簾」はいつの季語?

「青簾」は俳句を作るうえで「夏」の季語として使われています。

「初夏」や「仲夏」など時期限定の季語ではなく、夏という既設を通して使う事の出来る「三夏」の季語なんですよ。

三夏とは、旧暦の4月・5月・6月の3か月間です。

「すだれ」の種類

現在国内に流通している簾は様々な種類があります

中国地方で採れる「ヨシ」という素材を使った「天津すだれ」は価格も抑え目となっているため、簾を使ってみたいという人も挑戦しやすい品です。

竹や青竹はもちろん、アルミで作られた簾も存在します。

アルミ製の簾は通気性が低い反面、遮光性・遮熱性が非常に高く室内温度を涼しく保ってくれる機能があります。

目隠し効果も抜群なので機能性重視で選ぶならアルミの簾がおすすめです。

「青簾」を使った俳句

俳句

青簾一番客となりにけり
(あおすだれ いちばんきゃくと なりにけり)
川口襄

青簾隔てし葬の庭となり
(あおすだれ へだてしそうの にわとなり)
稲畑廣太郎

密会に物音は無し青簾
(みっかいに ものおとはなし あおすだれ)
小澤克己

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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