「有り体に」の意味とは?使い方や語源を解説!【例文つき】

「有り体に言えば……」

こんな前置きで話を切り出されることがあるとします。

「有り体に」はビジネスシーンで見聞きすることがある言葉です。

普段の友人や家族との会話ではあまり「有り体に……」なんて言わないと思いますので、ちょっと使い方がわからなくて使ったことがないと言う人もいることでしょう。

「有り体に」の意味を知らなかったり、誤解していたりするとその後に続く話も間違った印象で聞いてしまう危険があります。

ぜひこの機会に「有り体に」の意味を理解しておきましょう。

今回は、「有り体に」の意味とは?使い方や語源を解説!【例文付き】についてご説明いたします!

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「有り体に」の意味

「有り体」は「ありのまま。うそ偽りのないこと」「世間並み。ひととおり」という意味です。

「ありてい」「有体」と書くこともあります。

「ありてい」と読みます。

「体」を「てい」と読みますので、「ありたい」などと読み間違えないよう気をつけましょう。

今回の「有り体に」は最初の方の意味で、「ありのままに」「うそ偽りなく」という意味になります。

「有り体に」の使い方

「有り体に」は「有り体に言えば」などの形で使います。

「有り体に言えば」で「ありのままに述べると」「本音を言うと」というような意味になります。

「有り体に言えば……」と前置きのようにつけることで、言いにくいことや普段なら遠慮して言わないようなことを、今は率直に話しますよということを表すわけです。

例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 有り体に言えば、彼だからこそ達成できたのです。
  2. 有り体に言えば、今回のプロジェクトは失敗に近いでしょう。
  3. 有り体に言えば、完成まであと1、2年はかかるでしょう。
  4. 有り体に申し上げると、このままでは制作費が予算をかなりオーバーしてしまうと言うことです。

「有り体に」の語源

「有り体に」の使い方はおわかりいただけたでしょうか。

でも、どうしてありのままに本音で言うことが「有り体」なのか、語源を調べて見ましょう。

「有り体」は「有り」と「体」に分けることができます。

「有り」は「ある」ですね。

物事が存在するという意味の「有る」です。

「体」は身体ということではなく、「てい」と読む時は「様子」「姿」という意味があります。

「体裁(ていさい)」とか「ほうほうの体」「~という体で~してください」などと言う言葉や言い回しもありますよね。

この「有り」と「体」からできた言葉である「有り体」ですから、「有るような様子」、つまり「あるがまま」という意味になるわけです。

包み隠したり遠慮したりして婉曲に表現するのでなしに、あるがままに率直に本当のことを言うということですね。

また、「体」には「見せかけの様子」「世間体」という意味もあるので、「有り体」には「世間並み」「ひととおり」のような意味もあるわけです。

「有り体に」の類語

「有り体に」の類語には次のようなものがあります。

  • ありのままに(実際のありさまの通りに)
  • 端的に(遠回しでなくはっきりと)
  • 率直に(ありのままで隠すところなく)
  • 赤裸々に(包み隠さないで)
  • 洗いざらい(残したり隠したりせず全てを出して)
  • 包み隠さず(秘密にしないで)
  • ぶっちゃけ(思っていることや知っていることを包み隠さず言うと)

「ありのままに」などはほぼ「有り体に」と同じ意味であると考えて良いでしょう。

「ぶっちゃけ……ですね」などと言うと、かなりくだけた俗語、若者言葉という感じですのでビジネスの場では使いにくいですね。

「洗いざらい」「包み隠さず」などは「隠さないで」「秘密にしないで」というニュアンスが強いです。
場面や内容に応じて使い分けると良いでしょう。

「有り体に」の対義語

「有り体に」の対決まった対義語というのは特にありません。

歪曲(わいきょく。内容を歪め曲げること)

  • 不正(正しくないこと)
  • 嘘(事実ではないこと)
  • 偽り(本当でないこと。嘘)
  • 心にもない(本心ではない)
  • でたらめ(根拠がないこと。いいかげんなこと)
  • 根も葉もない(なんの根拠もないこと)

などなど、「本当のことではない」といった意味合いの言葉が反対の意味に当たるかもしれません。

まとめ

「有り体に」は「ありのままに」という意味で使う言葉でした。

「ありのまま」と言うと、ディズニー映画で有名な曲もありますし、なんだかいいイメージですよね(笑)。

実際にはもちろん「有り体に言うと……」の後にいい内容の事柄が続くかもしれませんが、「有り体に言うと……」で欠点を指摘されたり、悪い内容が続いたりすることもあるかもしれません。

いろいろな場面で使うことのできる「有り体に」ですので、意味をしっかり理解して、後に続く内容を受け止めたいものですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

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