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「欺く」と「騙す」は、どちらも人を裏切るような悪いことを指して使いますよね。
似ている「欺く」と「騙す」ですが、どのような違いがあるのか調べてみました。
今回は、「欺く」と「騙す」の違いは?意味と使い方を解説!【類義語・例文】についてご説明いたします!
「欺く」の意味
「欺く」は「偽ってだます。惑わせる」という意味です。
「あざむく」と読みます。
他に「……と紛れる」「軽く扱う」「あれこれ非難する」「興をそそられる」など、辞書にはいろいろな意味が載っていますが、一般的には偽ったり惑わせたりして相手を騙すという意味で使われます。
「欺く」の使い方
「欺く」は、相手に本当でないことを本当だと信じ込ませる、信頼させておいて騙す、ということを指して使います。
例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- 信じていた彼に欺かれていたと知ってショックを受けた。
- 市長は、自分の悪政をごまかし、市民の目を欺くための悪巧みをしている。
- 詐欺罪は、人を欺いて財物を交付させた場合に成立する。
- 敵を欺くにはまず味方から。(「敵を欺くために、味方にも本当のことはいわないでおく」ということわざ)
「騙す」の意味
「騙す」は「嘘を言ったりごまかしたりしてそれを信用させること」です。
「だます」と読みます。
他にも、「機嫌をとってなだめる」「機械などの調子をみて手加減する」と言う意味で「騙し騙し○○する」などと使うこともありますが、一般的には「騙す」は「嘘を言って本当でないことを本当であると思い込ませる」意味で使います。
「騙す」の使い方
「騙す」は嘘を言ったり偽物を使うなどして、相手に本当でない物事を信じ込ませるという意味で使います。
「騙す」「騙される」など、口語でよく使われています。
【例文】
- 彼女にまんまと騙された。
- 彼を騙してお金を取る。
- 人の親切心につけこんで騙すなんてひどい人だ。
- こんな見えすいた嘘で騙される方が悪い。
「欺く」と「騙す」の違いは?
「欺く」も「騙す」も、相手を裏切るようなことを指しますね。
この二つの違いは、
- 「欺く」は「相手の想像や信頼を裏切ること」
- 「騙す」は「言葉で相手に嘘を信じさせること」
となります。
「騙す」場合は、嘘の情報を伝える、誤解させるようなことを言うなどして、相手にそれを信じさせることです。
ですが「欺く」は、時間をかけて相手を信頼させ、その後に相手の想像や期待を裏切るような行動をとることです。
「欺く」も「騙す」も、嘘を信じさせる点では同じなので、どちらでも意味が通じることも多いです。
ですが、「欺く」の方が「信頼に反する行動をする」ということに重点が置かれます。
「騙す」は「嘘を言って本当と思わせる」ことです。
また、「騙す」の方が口語的なので、会話の中ではよく使われます。
【例文】
- 私を応援してくださった皆様を欺く結果となってしまいました。(信頼や期待を裏切る)
- 孫だと言って騙して、老人からお金をとる。(嘘を言って信じ込ませる)
「欺く」と「騙す」の類義語
「欺く」と「騙す」の類義語には次のようなものがあります。
- ごまかす(本心を見破られないように取り繕うこと)
- 偽る(事実や自分の本心を隠し、真実を曲げて言ったりしたりすること)
- たばかる(計略を用いてだますこと)
- 騙る(うまいことを言ってだます)
- たぶらかす(だまし惑わす。人を欺く)
- はぐらかす(話の焦点をぼかしたりずらしたりして相手の追求を逃れようとすること)
- 一杯食わす(うまく人をだます)
- 罠にかける(人を計略で陥れる)
- ハメる(計略にかける、一杯食わせる)
- 惑わす(考えを混乱させる。だます)
「欺く」と「騙す」の対義語
「欺く」と「騙す」の対義語は特にありません。
「欺かれる」「騙される」とするか、文脈により
- 真実
- 正直
- 誠実
などの言葉を使って「欺いていない」「騙していない」ということを表すことができるでしょう。
まとめ
「欺く」と「騙す」の違いはおわかりいただけたでしょうか。
どちらも人を裏切ったり、真実でないことを信じさせたりすることなので、自分では「欺く」「騙す」ということをしたりされたくはないですよね。
ですが、ビジネスシーンでも日常でも、非常によく使われている言葉ですので、しっかり理解しておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!