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驚いた様子を表現する際、どんな言葉を使いますか?
代表的なのが、「唖然」「呆然」「愕然」の三つだと思います。
どれも「あまりのことに驚いている」というイメージで、似たような意味があるイメージですよね。
でも、詳しく調べてみると、やはり少しずつ意味が違うんです。
「唖然」「呆然」「愕然」にはどんな違いがあるのでしょうか?
正しい意味を知って、使い分けれるようになりたいですよね!
今回は、「唖然」「呆然」「愕然」の意味と違い!使い分け方についてご説明致します!
「唖然」「呆然」「愕然」の意味
「唖然」「呆然」「愕然」のそれぞれの意味を調べてみました。
「唖然(あぜん)」は、「思いがけない出来事に驚きあきれて声も出ないさま。あっけにとられるさま」という意味があります。
「呆然(ぼうぜん)」は、「あっけにとられているさま」という意味と、「気抜けしてぼんやりしているさま」という意味があります。
「愕然(がくぜん)」は、「非常に驚くさま」という意味があります。
やはり、どれも意味が似ていますね!
どのように使い分ければよいのでしょうか?
「唖然」「呆然」「愕然」の使い分け方
意味だけ調べてみましたが、なかなか違いが分かりづらいですよね。
もっと詳しく違いを調べてみました。
唖然
「唖然」の「唖(あ)」は、「言葉が話せない」という意味です。
また、「然(ぜん)」は、状態を表す言葉です。
なので、「唖然」は、驚きのあまり、声も出せないという様子を表していると言えます。
「呆然」の「呆(ほう)」は、元々、赤ちゃんをおむつで包んだ姿を現しているそうです。
この事から、「ぼんやりする」「おろか」という意味があります。
呆然
そのため、「呆然」は、驚きのあまり、ぼんやりしてしまう様子を表しているようです。
「唖然」と「呆然」は、驚いた時の表情や様子を表しています。
いわゆる「開いた口が塞がらない」「言葉が出ない」「頭が真っ白になった」というような状態でしょうか。
様子をイメージしやすいですよね。
愕然
また、「愕然」の「愕(がく)」は「おどろく」という意味です。
つまり、そのまま「驚いた状態」という意味ですね。
驚いた様子を表現する「唖然」と「呆然」に対し、「愕然」は、驚いた様子というよりは、内面の状態を説明していると言って良いかも知れません。
また、驚きの度合いとしては、「唖然」と「呆然」より「愕然」の方が強いニュアンスがあると言って良いでしょう。
状況に応じて使い分けてみましょう。
「唖然」「呆然」「愕然」例文
- 昨日まで元気だった友人の突然の訃報に、呆然とした。
- あまりの部屋のちらかりように唖然とした。
- 乗るはずだった飛行機が運航中止となり、呆然と立ち尽くしていた。
- 母は突然の知らせを受け、衝撃のあまり床に座り込んで呆然としている。
- 私は治療法に関する研究結果を見て愕然としてしまった。
- 初の全国大会に出場したが、周囲との実力の差に愕然としてしまった。
「呆然」と「茫然」の違い
「呆然(ぼうぜん)」と同じ読み方で「茫然(ぼうぜん)」があります。
「茫然」は、「漠然として、つかみどころのないさま」という意味です。
また、「呆然」と同じ意味もあり、「呆然」「茫然」が同じように使われる事も多いです。
しかし、「あっけにとられて、我を忘れる」という意味の「茫然自失(ぼうぜんじしつ)」の場合、「呆然」ではないので注意しましょう。
【類語】
- 茫然
- 狼狽
- 驚愕
- 開いた口が塞がらない
- 言葉が出ない
まとめ
いかがでしたか?
「唖然」「呆然」「愕然」という三つの言葉の意味を調べていきました。
どれも似ている言葉ですが、驚いた様子に少しずつ違いがある事が分かりましたね。
現代のように写真や映像が無かった時代は、言葉で状況などを記して説明する必要がありました。
そう考えると、「唖然」「呆然」「愕然」も文字を読んだだけで、その様子が目に浮かんでくるようですよね。
正しい日本語の意味を知って、上手に使い分けていきましょう。
宜しければ参考にしてみてください。