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「正式名称ではないが、便宜上こう表記しています」
「便宜を図る見返りに賄賂を受け取っていたことが発覚しました」
この「便宜」という言葉、ニュースや新聞、書類などで見聞きすることも多いと思います。
ビジネスシーンでも使う言葉で、「便宜を図る」という形で出てくることも多いです。
「便宜」を正しく読めますか?
また、「便宜」には一体どのような意味や使い方があるのでしょうか。
しっかり確認しておきましょう。
今回は、「便宜」の意味と使い方!「便宜を図る」とは?【類義語・言い換え】についてご説明いたします!
「便宜」の意味
「便宜」は「好都合なこと、便利が良いこと」「特別な計らい、その時に適したやり方」「音信、便り」という意味の言葉です。
冒頭に述べたような、ニュースやビジネスシーンで用いられる「便宜」は一番目と二番目の意味になります。
「便宜」は「べんぎ」と読みます。
まれに「びんぎ」と読むこともあり、辞書によっては「びんぎ」の読みも載っていますが、ほとんどの場合「べんぎ」です。
以前ある政治家が「便宜」を「びんせん」と読んだ、なんていうニュースもありましたが、「宜」は「宣」ではありません。
読み間違いだけでなく、書く時にも気をつけるようにしましょう。
「便宜」の使い方
「便宜」は「好都合」「特別な計らい」というような意味です。
「便宜上」、「便宜的」「便宜を図る」などの形で使われます。
「便宜上」は「そのほうが都合が良いという事情」
「便宜的」は「その場の都合が良いようにとりあえず物事を処置するさま」
という意味です。
「便宜を図る」は特別な計らいを行うことです。
特によく使われる表現ですので、後ほど詳しく説明していきます。
【例文】
- 便宜上、この分類に基づいておおまかに三つにわけて説明する。
- 便宜的な処置をとる。
- 取引がうまくいくよう便宜を図る。
「便宜を図る」とは?
「便宜を図る」とは、「利益になるようなこと、特別な計らいなどを行うこと」という意味です。
相手にとって都合よくことが運ぶように手回ししたり手伝ったりすることといってもよいでしょう。
「便宜を図る」は、政治家の贈収賄などの汚職、不正を行った時のニュースなどでよく耳にする表現です。
ですので、「相手が有利になるようにずるいことをする」というようなネガティブなイメージがあるかもしれません。
ですが、「便宜」の意味で見たとおり、あくまでも「相手にとって都合がいいこと、特別なこと」を図るという意味ですので、特に悪い意味の言葉ではありません。
【例文】
- 某議員がA社に便宜を図り、その見返りとして多額の現金を受け取っていたことが発覚した。
- 彼が便宜を図ったためにうまくいったらしい。
- 通勤通学時間帯には、利用客の便宜を図るため、地下鉄が3分間隔に増発された。
「便宜」の類義語、言い換え
「便宜」の類義語には次のようなものがあります。
- 便利
- 好都合
- 都合がよい
- 有利
- 有益
- 簡便
- 重宝
などなどです。
「便宜上」「便宜的」であれば
- そのほうが都合がよいので
- 利便性を考慮して
- とりあえず
- 暫定的に
などと言い換えられます。
「便宜を図る」であれば
- 口利きをする
- 斡旋をする
- 取り計らう
- 仲介をする
などがあるでしょう。
「便宜を図る」は注意して使いましょう
「便宜を図る」に関しては、特に注意して使いましょう。
なぜなら、先に述べたように「便宜を図る」=不正をする、というようなネガティブなイメージを持たれることもあるからです。
ですので、特に目上の人などに、便宜を図ってもらったお礼を述べたい時や、便宜を図ってほしい時などには気をつけたいものです。
「便宜を図っていただいてありがとうございました」と言っても間違いではないのですが、相手によっては違和感を感じるかもしれません。
- お取り計らいいただきありがとうございました
- ご手配くださりありがとうございました
などとしたほうが無難に感謝の気持ちがつたわるかもしれませんね。
依頼の時も
- なにぶんよろしくお取り計らい願います
- よろしくご手配のほどお願い申しあげます
など、「便宜」を使わずに表現することができます。
まとめ
仕事をしていく上で、「便宜」を図ったり図られたりすることはよくあると思います。
子供のうちはまず使わない、「大人の言葉」ですよね。
大人の世界ではさまざまな場面で用いられる言葉ですから、意味や使い方はしっかり身につけておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!