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「知己」という言葉を知っていますか?
読み方を間違えている人も多い言葉なので、注意が必要です。
「知己を得る」などの言い回しで、ビジネスシーンや新聞・ニュースなどでもよく使われています。
ぜひこの機会に意味や使い方を確認しておきましょう。
今回は、「知己」の読み方や意味と使い方!「知己を得る」とは?|類義語・例文についてご説明いたします!
「知己」の意味と読み方
「知己」は「自分のことをよく理解してくれている人」「知り合い。知人」という意味です。
読み方は「ちき」です。
「自己」の「己」と同じですから、「ちこ」だと思っている人も多いかもしれませんね。
「己」の音読みは「コ」「キ」があり、「キ」と読むのは他に「克己(こっき)」などがありますが、あまり馴染みのない読み方でしょうからしっかり覚えておきましょう。
親友や理解者といった、自分のことを深く理解してくれる人という意味と、単に知り合いであるという意味と、ふた通りあります。
「己(おのれ)」を「知る」と書きますが、これがどうして親友などの意味になったのでしょうか。
>>「マブダチ」の意味と使い方!「マブ」とは?「親友」との違いはある?|例文
語源
「知己」の語源は司馬遷の『史記』です。
「士は己を知る者の為に死す」という一節があり、ここの「己を知る者」というのは「己の才能を認めて重用してくれる主君」という意味です。
ここから、「自分を知ってくれる人」というのが「自分について理解のある人」、つまりそうした親友や深く自分を理解してくれる人物という意味で広く使われるようになったのです。
「知己」の使い方と親友との違い
「知己」は、「自分の心をよく知ってくれる人」や「知り合い」という意味で使います。
自分をよく理解してくれる知り合いという意味で、親友などを指して使います。
または、単に「知り合い」という意味もありますので、そんなに深く理解しあっているような関係でなくても、普通の知人のことを「知己」とも言います。
親友は互いに心を許し合っている友達という意味で、「知り合い」という意味を含まないのが知己との違いです。
「彼は知己が多い」などというのは、普通に知り合いが多いという意味でしょう。
ですが、人を紹介するときに「彼は私の中学時代からの知己で」などと言うのは、「彼は親友です」といい意味で紹介しているということが多いでしょう。
広く知り合いという意味で使われますので、親友なのかちょっとした知り合いなのかは文脈から判断するということになります。
また、「知己」は「友達」とか「知り合い」というのに比べてやや古い印象の、堅苦しいイメージのある漢語です。
そのため、気軽な会話ではなく文章中や改まった場面での会話、スピーチなどでよく用いられます。
【例文】
- 彼は私の三十年来の知己です。
- 彼女は○○さんの知己で、信頼できる人だそうだ。
- 知己を頼って上京した。
- 彼女は知己が多い。
「知己を得る」とは?
「知己」の使い方の一つに「知己を得る」というものがあります。
「知己を得る」は、「自分のことをよく理解してくれる人、親友を得る」ということです。
「親友ができる」とか「友人になる」といった言い方よりも、重みがありますのでこれも文章中や、あらたまった場で使われる言葉です。
【例文】
- これまでの人生で多くの知己を得ることができ、充実した日々を送っている。
- 大学で同じ目標を持つ知己を得たことで人生が楽しくなった。
- 有名な学者と知己を得ることができてとても光栄だ。
「知己」の類義語
「知己」の類義語には次のようなものがあります。
- 親友(とても仲が良い友人)
- 朋友(友達。友人)
- 旧友(古くからの友達)
- 仲間(一緒に物事をする間柄)
- 知り合い(顔、名前、人柄などを知っている人)
- 知人(互いに知っている人)
- 顔なじみ(いつも会っており顔を見慣れている人)
「知己」の対義語
「知己」の対義語には次のようなものがあります。
- 他人(つながりのない人)
- 赤の他人(全く関わりのない人)
- 縁もゆかりもない(なんの繋がりも関係もない)
- 第三者(当事者以外の人)
まとめ
「知己」は「親友」とか「知り合い」を指す言葉でしたね。
かしこまった場で使えるかたい印象の言葉です。
普段の会話で使ったことがないという人も、仕事の場などで使う機会もあるかもしれません。
「ちき」という正しい読み方とともにしっかり覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!