言葉の意味と使い方

遅滞・遅延・延滞の違いとは?意味と使い方を解説|例文つき

遅滞・遅延・延滞は、いずれも何かが遅れているときに使う言葉です。

それぞれビジネスシーンでも日常の色々なシーンでも使われていますが、その違いはよくわからないという人も多そうです。

今回は、遅滞・遅延・延滞の違いとは?意味と使い方を解説|例文つきについてご説明いたします!

【スポンサーリンク】

遅滞・遅延・延滞の違いとは?

遅滞・遅延・延滞は、いずれも物事が遅れるという点では共通しています。

字もよく似ていて混同してしまいがちですが、それぞれの意味は次のように違います。

  • 「遅滞」は「物事の進行が滞ること」
  • 「遅延」は「予定が遅れること」
  • 「延滞」は「物事が滞ること。納入や支払いが滞ること」

「遅滞」は、「物事の進行が滞って」期日などに遅れることを表します。

「遅延」は「その時間や期日に遅れてしまう」ということを表します。

「遅延」を使う身近な例は、電車が遅れてしまった時の「遅延証明書」などですね。

「延滞」は主に税金の納入や料金の支払いといったお金に関することに使われる言葉で、「支払いが滞ること」という意味であることが多いです。

遅滞・遅延・延滞は非常に似ていますが、比べてみるとこのような意味の違いがあります。

「遅滞(ちたい)」とは

「遅滞」の意味と使い方

「遅滞」は「物事の進行が滞ること」という意味です。

「ちたい」と読みます。

「遅れる」に「滞る」と書きますので、その通りの意味ですね。

物事が予定通りに進まないで、期日などに遅れてしまうことを表します。

業務が遅滞する、手続きが遅滞するなど、予定通りに進まず滞っていることを表して使います。

また「遅滞なく」は「事情の許す限り早く、なるべく早く」という意味で法令用語やビジネスシーンで用いられます。

他にも医学や看護の用語として例えば言葉の遅れを「言語発達遅滞」、知的障害のことを「精神遅滞」とも言います。

いずれも物事が「滞る」ことによって遅れるという意味を表します。

「遅滞」の例文

  1. 業務が遅滞しており、しばらくは毎日残業することになりそうだ。
  2. 雨天続きで工事が遅滞している。
  3. 遅滞なく手続きを行う。
  4. 履行遅滞によって損害を被った場合、債権者は債務者に対して損害賠償を請求できる。

「遅滞」の類義語

「遅滞」の類義語には次のようなものがあります。

  • 遅れ(遅れること。遅れた度合い)
  • 遅延(予定が遅れること)
  • 滞る(物事が順調に運ばない)
  • 繰り延べ(期間や期日を後日に延長すること)

「遅滞」の対義語

「遅滞」の対義語には次のようなものがあります。

  • 繰り上げ(期日や時間などを、予定より早める)
  • 前倒し(予定の時期を繰り上げること)
  • 先取り(他人より先に物を取ったり事を行ったりすること)
  • 先回り(相手より先に物事を行うこと)

「遅延」とは

遅れそうな女性

「遅延」の意味と使い方

「遅延」は「期日や時間に遅れること」という意味です。

「ちえん」と読みます。

「延」は「のばす」「のびて遅れる」といった意味です。

「遅延」は、決められた期日や時間に遅れるということで、物事が定刻より遅くなる、定められた期限が延びるということを表します。

「遅延する」とか電車などの「遅延証明」といった風に用いられます。

「遅延」の例文

  1. 列車が遅延して、18時までに目的地につくことはできなさそうだ。
  2. 資材不足で建築工事が遅延している。
  3. 地下鉄の遅れで遅刻してしまったので遅延証明書を総務部に提出する。
  4. 新型コロナウィルスの影響により、配送遅延が生じる可能性がある。

「遅延」の類義語

「遅延」の類義語には次のようなものがあります。

  • 遅れ(遅れること。遅れた度合い)
  • 遅滞(物事の進行が滞ること)
  • 延期(予定の期日を延ばす事)
  • 延滞(物事が滞ること。納入や支払いが滞ること)
  • 繰り延べ(期間や期日を後日に延長すること)
  • 遅刻(決められた時間に遅れること)

「遅延」の対義語

「遅延」の対義語には次のようなものがあります。

  • 前倒し(予定の時期を繰り上げること)
  • 繰り上げ(期日や時間などを、予定より早める)
  • 即時(すぐ)
  • 先取り(他人より先に物を取ったり事を行ったりすること)
  • 先回り(相手より先に物事を行うこと)

「延滞」とは

カレンダー

「延滞」の意味と使い方

「延滞」は「納入や支払いが滞ること」という意味です。

「えんたい」と読みます。

「遅滞」と同じように「物事が順調に進まず滞ること」という意味で広く使うことができますが、支払い関係で使われることが多いのが特徴です。

「延滞する」「延滞金」「延滞税」「料金延滞」などの使い方や言葉があります。

多くは料金の支払いや、税金の納入が、遅くなって滞ってしまっているというときに使う言葉です。

「延滞」の例文

  1. 自動車税を払っていなかったので延滞金が発生した。
  2. DVDレンタルの延滞料金が高い。
  3. 大学の授業料を延滞する。
  4. 口座に入金するのを忘れていて、クレジットカードの支払いを延滞してしまった。

「延滞」の類義語

「延滞」の類義語には次のようなものがあります。

  • 遅滞(物事の進行が滞ること)
  • 遅延(予定が遅れること)
  • 滞納(定められた期限までに納めないこと)

「延滞」の対義語

「延滞」の対義語は特にありません。

支払いや納税が遅れることの反対なら

  • 先払い(品物を受け取る前に代金を支払うこと)
  • 前払い(前もって代金・借料・給料などを支払うこと)
  • 即時払い(支払いの請求があったとき、即時に現金で支払うこと)
  • 即納(その場ですぐ納めること)

といった言葉も考えられます。

まとめ

「遅滞・遅延・延滞」は、いずれも「遅れること」という点で共通しています。

「遅滞」は「進行が滞ること」、「遅延」は「時間や期日に遅れること」、「延滞」は「納入や支払いが滞ること」という意味で使い分けましょう。

仕事の進みが滞るとか、列車や荷物の配達が遅れる、料金の支払い期日に遅れるなど、どの場合にどれを使えばいいかぜひ確認しておいてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。