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言葉の意味と使い方

「帳尻」の意味と使い方!「帳尻合わせ」とは?「辻褄」との違いも解説!【言い換え・類義語】

「帳尻」の意味と使い方!「帳尻合わせ」とは?「辻褄」との違いも解説!

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「話の帳尻が合わない」

「帳尻が合ってよかった」

「帳尻」という言葉は、特に会社や商店で仕事をしている人には身近な言葉でしょう。

ビジネスシーンに限らず、日常会話の中でも色々なところで使う言葉です。

ぜひこの機会に「帳尻」について、使い方をしっかり確認しておきましょう。

今回は、「帳尻」の意味と使い方!「帳尻合わせ」とは?「辻褄」との違いも解説!【言い換え・類義語】についてご説明いたします!

「帳尻」の意味

「帳尻」は「帳簿の記載の最後のところ」「収支の最終的計算」「物事のつじつま」という意味です。

「ちょうじり」と読みます。

帳簿のお尻、というとイメージしやすいかもしれませんね(笑)。

「帳尻」は帳簿の記載の終わりのところ、また、決算の結果を言います。

そして、そこから転じて話などの物事のつじつま、という意味も持っています。

「帳尻合わせ」とは?

「帳尻」は「帳尻合わせ」とか「帳尻を合わせる」などという使い方をすることが多いですね。

「帳尻合わせ」は「帳簿の最終的な収支がきちんと整合するようにすること」「物事について、整合性を持たせるように辻褄を合わせること」という意味です。

「帳尻を合わせる」とか「帳尻合わせをする」などとも言いますが、いずれも同じ意味です。

経理の仕事をしている人にはすぐにピンとくると思います。

帳簿は支出や収入を記録するものですが、最後のところではその計算がきちんと合っていないといけません。

収支の計算が合わないということになれば、また計算し直して仕事が増えたりしますよね(笑)。

帳簿の収支の計算が合うように調整することを「帳尻合わせ」と言います。

そして、そこから広く「物事の辻褄を合うようにすること」という意味で使われるようになりました。

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「帳尻」の使い方

「帳尻」は「帳簿の最後のところ」「物事のつじつま」という意味で使われます。

先に述べた通り、「帳尻合わせ」や「帳尻を合わせる」という使い方が代表的です。

帳簿や決算の話題以外であれば「帳尻を合わせる」は、物事の整合性があるようにうまくまとめる、というような意味で使われています。

帳簿のマイナス分をごまかして計算を合わせる、というような悪い意味でも使いますが、「帳尻」や「帳尻を合わせる」自体は悪い意味とは限りません。

「帳尻が合わない」であれば、うまく物事がまとまらないというようなことですので悪い意味と言えるでしょう。

経理の話題だけでなく様々な話題で使える言葉ですから、例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 決算の帳尻が合ってよかった。
  2. 彼は伝票をこっそり差し替えて収支の帳尻をごまかした。
  3. 会社が示す数字の帳尻合わせに奔走する。
  4. あらかじめ二人で打ち合わせて、話の帳尻を合わせる。
  5. 人生はどこかで帳尻が合うようになっているんだ。

「辻褄」との違い

「帳尻を合わせる」と似た言葉に「辻褄を合わせる」がありますね。

「合わせる」も同じですし、どちらも物事をうまくおさめるような時に使いますので、違いがわかりにくいと思います。

「帳尻」と「辻褄」は次のように違っているのです。

  • 「帳尻」は「物事の最後の部分」
  • 「辻褄」は「物事の道理」

「帳尻」は、帳簿の最後の部分という意味でも使いますし、そこから広く話や物事の最後のところ、という意味で使います。

「辻褄」は、着物の縫い目が十字になっている部分の「辻」と、着物の裾野左右の端である「褄」からできた言葉です。

つまり、着物を縫うときや着る時に、きちんと合わせないといけないところということですね。

そこから、広く物事の道理が合うことを「辻褄が合う」などというようになったのです。

ですので、「帳尻が合う」と「辻褄が合う」の違いは、

違いまとめ
  • 「帳尻が合う」は、話や物事が最終的に釣り合いがとれてうまくおさまること
  • 「辻褄が合う」は、物事の筋道や前後関係などが矛盾なく合っているということ

となります。

どちらも物事が正しくうまくおさまるということなので、同じように使えます。

言い換えても通じる場合も多いのですが、言葉の意味から考えるとこのような違いがあります。

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「帳尻」の類義語

「帳尻」の類義語には次のようなものがあります。

  • 決算(金銭の最終的な勘定)
  • 収支(収入と支出)
  • 損得(損失と利益)
  • 結果(ある物事を行なった後に生じた現象や状況)
  • 釣り合い(釣り合うこと、調和。バランス)

「帳尻を合わせる」の言い換え表現

「帳尻を合わせる」を他の言葉で言い換えるには次のようなものがあります。

  • 辻褄を合わせる
  • 筋を通す(首尾一貫させる。道理にかなうようにする)
  • 調整する(過不足などを正して釣り合いをとる)
  • 折り合いをつける(交渉において、互いに譲り合い納得できる妥協点を決める)
  • 平仄を合わせる(順序や辻褄を合わせること)

まとめ

「帳尻」は、帳簿の最後のところという意味でしたね。

そこから、「帳尻合わせ」は広く色々な物事の最後がうまくまとまるようにすることを指して使われるようになりました。

バランスを取る、話の辻褄を合わせるというような意味も含んでいるわけです。

ビジネスシーンはもちろん、生活の様々なシーンで使いやすい便利な言葉ですよね。

ぜひ参考になさってください。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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