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「直近」の意味と使い方!「直近上位」とは?【類義語・対義語】

「直近」の意味と使い方!「直近上位」とは?【類義語・対義語】

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「直近1ヶ月の記録を見せてください」

「直近だといつが空いていますか?」

「直近のガソリンスタンドを教えてください」

このようなことを言われたら、どのように答えますか?

「直近」という言葉は、普段の生活ではあまり使わないかもしれませんが、仕事の場ではしばしば使う言葉です。

どういう時にどのように使えるのか、ぜひ確認しておきましょう。

今回は、「直近」の意味と使い方!「直近上位」とは?【類義語・対義語】についてご説明いたします!

「直近」の意味は?

「直近」は「現時点から最も近いこと」と言う意味です。

「ちょっきん」と読みます。

「直」は「直ちに」という訓読みもあるように、「じかに、すぐに」という意味があります。

「近」は「近い」ですね。

この二つを合わせた「直近」は、「最も近い」という意味で時間的にも空間的にも用いることができます。

つまり、「一番最近の」「一番最後の」という意味でも使いますし、「一番近くにある」「至近距離の」という意味でも使えるのです。

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「直近」の使い方

「直近」は時間や距離が一番近いという意味で使います。

時間的には、「今から一番近い過去」という意味でも、「今から一番近い未来」という意味でも使えます。

どのぐらい過去、どのぐらい未来という日にちや期間は決まっていません。

例えば「直近1ヶ月の売り上げを教えて」と言われた場合は先月の売り上げということになります。

「この講習会の直近の開催日は来月○日です」と言われたら、今から先の一番近い開催日ということです。

「一番近い」という意味なので、文脈により「直近」が指し示す期間や日時は違ってきますので、正しく理解できるように確認しておきましょう。

距離的な意味では、当該箇所から一番近い、至近距離にあるという意味で使います。

「駅直近のビジネスホテルを教えて」と言われたら駅から一番近いホテルを教えれば良いということですね。

これも、何メートルまでが「直近」というようなはっきりした数値は決まっておらず、一番近い、至近距離ということです。

例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 直近一週間の売り上げを報告する。
  2. 直近のイベントはいつ行われますか?
  3. 駅直近のスーパーで手土産を見繕う。
  4. 直近の交差点を曲がると目的地に着く。

「直近上位」とは?

「直近」は「直近上位」という使い方をすることがあります。

「直近上位」とは「一番近い上位」という意味です。

あまり普段の会話の中では使わない言葉ですよね。

ですが、仕事をしている時には、例えば俸給表を見るときやエクセルで作業するときなど、「直近上位」を求める必要がある場面もあることと思います。

ある項目を基準として、それよりも一つ上の位のものということになります。

例えば会社などの等級で、上から1級、2級、3級……となっていた場合、3級の直近上位は2級ということになります。

このように数字で表される順位や等級などであればわかりやすいですよね。

それ以外にも、例えば何かの下請けを請け負う時に「直近上位の会社」と言われたら、自社に下請けを発注した会社のことになります。

つまり自社が一次の下請けであれば「直近上位」は元請けのこと、自社が二次の下請けであれば「直近上位」は一次の会社ということになります。

このような使い方をすることもありますので、「直近上位=一番近い上位」であるということを覚えておきましょう。

「直近」の類義語

「直近」の類義語には次のようなものがあります。

時間的な意味で

  • つい最近
  • ごく最近
  • ついさっき
  • 近々
  • 間近

距離的な意味で

  • 目前
  • すぐそば
  • 目の前
  • 目と鼻の先
  • 至近

「直近」の対義語

「直近」の対義語には次のようなものがあります。

時間的な意味では

  • そのうち
  • いつか
  • 将来

など、時間に余裕があったりかなり先のことであったりする意味の言葉です。

距離的な意味では

  • あちら
  • 遠方
  • 周囲
  • 一番遠い

などなど、距離が近くないさまを表す言葉です。

まとめ

「直近」は「一番近い」「ごく近い」という意味で、過去や未来の時間的にも空間的にも使える言葉でした。

仕事をしていく上で、いろいろな場面で使えそうな言葉ですよね。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

 

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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