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「カバレッジ」という言葉を聞いて、すぐに説明ができますか?
分かるようで分からない、しかも次々と登場していくIT用語。
新入社員や文系出身者、勉強し始めたばかり!という方にも分かりやすいようにまとめました。
これで「カバレッジ?聞いたことはあるけどよく知らない」から卒業しましょう!
今回は、カバレッジについて解説したいと思います。
カバレッジとは
カバレッジ(網羅率)は、モノや範囲に対して全体の内どれくらいをカバーいているかを表すための指標です。
株や金融、マーケティング、ソフトウェア工学などさまざまな分野で利用される言葉です。
全体を表す数値を分母とし、カバレッジを知りたい数値が分子となり、その割合を計算して割り出します。
カバレッジ率100%は、全体全てを網羅していることになります。
各分野でのカバレッジ
網羅率は、各分野でそれぞれ色々なで利用されていますので、それぞれについて簡単に説明します。
株・金融の分野
株や金融の分野でカバレッジという場合には「適応範囲」を意味する用語になります。
証券会社や投資銀行などが「企業に対してカバレッジをする」といった場合、その企業を調査対象「適応範囲」として、今後の動向を調査・発表していくという意味になります。
例えば、「A証券がB株式会社を新規にカバレッジする」という場合には今後、A証券がB株式会社の動向について調査し、
その結果を発表していくという意味になります。
本来のカバレッジの意味と少し違うイメージがありますが、会社を調査することで全体を把握していくという意味で使われます。
マーケティング分野
マーケティング分野でのカバレッジ(網羅率)では主に広告媒体がカバーできる人口のことを指すことが多くなります。
特に地域限定のテレビ番組やラジオ番組、新聞などの場合には、媒体のユーザー数を日本全国の人口で割り、カバレッジ(網羅率)を算出することがあります。
他にも、自社の顧客や営業案件となっている見込み客が市場においてどのくらいのシェアがあるのかを市場全体を分母としてカバレッジ(網羅率)を算出できます。
マーケティングでカバレッジ(網羅率)という場合、自社の広告媒体が日本全国やその地域での人口のどのくらいをカバーできているのか、
また、自社の売上やクライアントの状況から市場占有率はどのくらいなのかをカバレッジ(網羅率)を指標として測り、今後の戦略に活用します。
IT(ソフトウェア)の分野
ソフトウェア開発における代表的なものに「テストカバレッジ」があります。
完成したソフトウェア・プログラムをテストする際に、全体の仕様に対して実際にテストが行えている範囲をテストカバレッジと呼びます。
また、同じテスト段階で利用する言葉として「コードカバレッジ」があります。
コードカバレッジは最も代表的なテストカバレッジです。
このコードカバレッジは、単体テスト時に用いられることが多く、実際のソースコード全体に対してどれだけのコードを実行できたかを網羅性の尺度とします。
このコードカバレッジは、あくまでコードの構造上のチェックのため、機能の実装漏れがないかどうかは確認できないので注意が必要です。
他に、ITの中でも携帯電話や無線通信における分野でもカバレッジ(網羅率)という言葉は使われます。
携帯電話の電波が送受信できる範囲、電波の届く範囲のことをエリアカバレッジやカバレッジエリアと呼びます。
他にも、携帯電話や無線通信の基地局がカバーできる範囲をカバーできるエリアのことをエリアカバレッジと呼ぶこともあります。
IT分野ではカバレッジ(網羅率)を分析することがソフトウェアやサービスの品質向上において非常に重要な指標となります。