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近年、米国の政治・経済界で大きな話題となっている「DOGE(ドージ)」という言葉。
高市政権誕生により「日本版DOGE」も話題となっています。
この「日本版DOGE」が具体的に何を指し、米国のDOGEとどのような違いがあるのか、正確に理解している人は少ないかもしれません。
この記事では、「日本版DOGE」の意味と概要、そして米国のDOGE(ドージコインと政府効率化省)との違いを解説します。
目次
「日本版DOGE」の意味と概要
「日本版DOGE」という言葉は、米国で設立が計画されている「米政府効率化省(DOGE)」の考え方や、それを日本にも導入しようとする動きを指して使われています。
これは、日本においても行政の無駄を削減し、省庁の効率化や再編を強力に推し進めるべきだという議論の文脈で用いられます。
特に財務大臣に元財務省の片山さつき氏が就任し、高市総理から「経済再生と財政健全化両立」を指示されたことにより「日本版DOGE」が誕生か?と主にSNSを中心に話題になりました。
米国DOGEとの主な違い
米国DOGEと日本の行政改革の議論には、その手法や背景となる政治体制に大きな違いがあります。
米政府効率化省(Department of Government Efficiency)
2024年の米大統領選後、ドナルド・トランプ次期政権で設立が計画されている組織です。
英語名「Department of Government Efficiency」の頭文字をとって「DOGE」と呼ばれています。
目的
歳出削減、省庁再編、規制の撤廃など、連邦政府機関の効率化を目的としています。
この組織は、実業家のイーロン・マスク氏らが率いる政府外助言機関として機能するとされ、行政のデジタル化と効率化を目指す技術的な取り組みとして提示されています。
米国DOGEとの主な違い
米国DOGEと日本の行政改革の議論には、その手法や背景となる政治体制に大きな違いがあります。
| 項目 | 米政府効率化省 (DOGE) | 日本版DOGE (行政改革の議論) |
|---|---|---|
| 主導者 | イーロン・マスク氏などの民間実業家、大統領令 | 政治家、官僚、有識者による議論 |
| 政治体制 | 大統領制(大統領令による強力なトップダウン) | 議員内閣制(行政・立法府の連携が必要) |
| 手法の例 | 連邦政府職員への業務成果の箇条書き要求など、技術的・デジタル化を伴う効率化 | 事業仕分け、行政改革推進会議など、既存の枠組みでの議論 |
| 目的 | 歳出削減、省庁再編、規制撤廃による政府の効率化 | 行政の無駄削減、財政健全化、国民へのサービス向上 |
| 実現性 | 大統領令により設立が進行中 | 政治体制の違いから、米国のような強力なトップダウンは困難 |
特に、日本では議員内閣制が採用されているため、米国のような大統領令による強力なトップダウン型の改革は難しく、行政や立法府における改革も、官僚組織の協力なしには進めにくいという指摘があります。
「DOGE」と「事業仕分け」
「日本版DOGE」の議論は、過去の日本の「事業仕分け」と対比されることがあります。
事業仕分けは、民主党政権時代に蓮舫氏らが主導し、行政の無駄を削減しようとした取り組みです。
DOGEは、イーロン・マスク氏のような民間出身の実業家が主導する点や、デジタル技術を活用した効率化に重きを置いている点で、日本の事業仕分けとは異なる側面を持つと指摘されています。
暗号資産「ドージコイン」との混同
「DOGE」という略称が暗号資産の「ドージコイン」と同じであるため、インターネット上ではしばしば混同が見られます。
しかし、米政府効率化省のDOGEとドージコインは、全くの別物であり、文脈によってどちらを指しているのかを判断する必要があります。
政府効率化省のDOGEは、行政改革を指す言葉であり、暗号資産とは無関係です。
まとめ
「日本版DOGE」とは、米国の「米政府効率化省(DOGE)」の設立をきっかけに、日本でも行政の効率化・改革の必要性が議論される中で生まれた言葉です。
米国DOGEは、イーロン・マスク氏らが主導し、大統領令による強力なトップダウンで進められているのに対し、日本での議論は、議員内閣制という政治体制の違いから、より慎重なアプローチが求められています。
ですが、国民目線では早く無駄な支出はなくして、早く国民負担をなくして欲しいなと思ってしまいますね(笑)
