言葉の意味と使い方

「堂々巡り」の意味と使い方「いたちごっこ」との違いは?【例文つき】

「堂々巡り」の意味と使い方「いたちごっこ」との違いは?【例文つき】

「堂々巡り」は、物事が進まない時に使う言葉ですよね。

「これでは堂々巡りだ」とか「堂々巡りの議論」などと、会話の中や新聞・ニュースなどでもよく見聞きすると思います。

似た言葉に「いたちごっこ」があり、これもまた物事が進んでいかない時に使いますよね。

これらの違いも合わせて、「堂々巡り」について確認しておきましょう。

今回は、「堂々巡り」の意味と使い方「いたちごっこ」との違いは?【例文つき】についてご説明いたします!

【スポンサーリンク】

「堂々巡り」の意味

「堂々巡り」は「議論や思考が進まず、同じところで巡っているさま」という意味です。

「どうどうめぐり」と読みます。

同じような議論を繰り返したり、同じようなことを考えるばかりで物事がちっとも前へ進まない。

そのような埒が明かない状態を表す言葉です。

「いたちごっこ」の意味と使い方!なぜイタチ?由来も解説!【例文】
「いたちごっこ」の意味と使い方!なぜイタチ?由来も解説!【例文】「この話し合いはいたちごっこだ」 「いたちごっこの議論」 このような「いたちごっこ」という言葉は、ビジネスシーンやニュースで...

「堂々巡り」の語源

「堂々巡り」の語源には諸説あります。

主な説は、僧侶や信者がお堂の周りをぐるぐる回って願い事をするという儀式から来ているというものです。

お堂をぐるぐると巡るので「堂々巡り」ということですね。

また、別の説では、二人の中国の拳法の達人の名前に由来すると言われています。

二人とも名前に「堂」の字が入っており、そして二人とも同じぐらいとても強かったため、勝負が何日経ってもつかなかったというところから「堂々巡り」という言葉ができたというものです。

はっきりどの説が正しいという証拠はないのですが、このような由来であるといわれています。

「堂々巡り」の使い方

「堂々巡り」は議論や思考が同じことの繰り返しになり先に進まないことを指して使います。

長い時間議論したり考えたりしていても、少しずつでも結論に向けて進んでいるような時には使いません。

延々と同じことを繰り返していてうんざりする、埒が明かない、疲れるばかりといったよくない意味で使います。

【例文】

  1. いつまでもこの問題について考えていても堂々巡りだ。
  2. 議論は堂々巡りで一向に解決の兆しは見えない。
  3. 堂々巡りで考えがまとまらないので先輩にアドバイスをもらいに行った。
  4. 彼女の堂々巡りの話をどうやったら終わらせることができるだろうか。
  5. 大臣は堂々巡りの答弁をするばかりで具体的な解決策を提示しなかった。

「いたちごっこ」との違いは?

「堂々巡り」は同じことを繰り返してばかりで物事が進展しないことを言いますね。

「いたちごっこ」も同じことを繰り返すことを指す言葉です。

この「堂々巡り」と「いたちごっこ」の違いは、

  • 「堂々巡り」は議論や思考について、また一人の人の思考についても使える
  • 「いたちごっこ」は同じことを繰り返すことで、一人の人の思考については使わない

という違いになります。

まず、どちらも同じようなことの繰り返しで前に進まないという点では同じです。

ですが、「堂々巡り」は議論や思考といった、人の考えが同じことの繰り返しで結論が出ないということを言います。

一方「いたちごっこ」は、両者が同じようなことをし合って埒があかないということを指します。

ですので、一人の人が自分の頭の中で考えをぐるぐる巡らせることを「こんなことをずっと考えていても堂々巡りだ」という風に言いますが、同じ場面で「これではいたちごっこだ」とは言えません。

また、警察が犯人を捕まえようとするが犯人はうまく警察の目をかいくぐるというような時に「警察と犯人のいたちごっこ」とは言いますが、「警察と犯人の堂々巡り」とは言いません。

「堂々巡り」と「いたちごっこ」は、どちらも同じことの繰り返しを言いますが

  • 「堂々巡り」は議論や思考について使う
  • 「いたちごっこ」は双方が同じことの繰り返しで決着がつかない時に使う

という違いがあります。

「いたちごっこ」の意味と使い方!なぜイタチ?由来も解説!【例文】
「いたちごっこ」の意味と使い方!なぜイタチ?由来も解説!【例文】「この話し合いはいたちごっこだ」 「いたちごっこの議論」 このような「いたちごっこ」という言葉は、ビジネスシーンやニュースで...

「堂々巡り」の類義語

「堂々巡り」の類義語には次のようなものがあります。

  • いたちごっこ
  • 一進一退(進んだり後戻りしたりすること)
  • こう着状態(物事が進まず行き詰まっている状態)
  • 手詰まり(施すべき手段や方法がなくて困ること)
  • 抜き差しならない(動きが取れない。のっぴきならない)
  • 埒があかない(物事が解決しないこと)

「堂々巡り」の対義語

「堂々巡り」の決まった対義語は特にありません。

「堂々巡り」は、議論や思考が同じところをぐるぐるして結論が出ないということなので、状況により

  • 結論が出る(議論でまとまった最終的な結果を述べること)
  • 折り合いがつく(お互いに歩み寄って話がまとまること)
  • 合意する(互いの意思が合致すること)

といった言葉で反対の意味を表すことができるでしょう。

まとめ

「堂々巡り」は、議論や思考が進まず同じところで回っているということを指す言葉でした。

延々と同じところをぐるぐる回っているようなイメージですね。

結論が出ない、進展しないということですから、あまり「堂々巡り」の状態にはなりたくないですが、実際には何かと会議や議論で「堂々巡り」になってしまうこともあると思います。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。