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「鋭意」の意味とビジネスでの使い方!「鋭意努力」とは?【類語・言い換え】

「鋭意」の意味とビジネスでの使い方!「鋭意努力」とは?【類語・言い換え】

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「鋭意努力しております!」

いろいろな場面で聞くことのある表現です。

「鋭意努力」は「努力」と付いていますから、何かを一生懸命やるような意味の言葉だということはわかると思います。

でもなぜ「努力」に「鋭意」が付いているのでしょうか?

そもそも「鋭意」ってどういう意味なのでしょうか?

「鋭意」はビジネスシーンでもよく使われる言葉ですので、確認しておきましょう。

今回は、「鋭意努力」のビジネスでの使い方!「鋭意」の意味と類語を知っておこう!についてご説明いたします!

「鋭意」の意味

「鋭意」は「気持ちを集中してはげむこと」「一生懸命はげむこと」という意味です。

読み方は「えいい」です。

「鋭」は「するどい」という漢字です。

「意」は「意思」「意志」「意見」などの「意」ですね。

これは「心、気持ち」を表す漢字です。

「鋭意」はその文字通り、気持ちを鋭く集中させてはげむという意味なんですね。

「鋭意」の使い方

「鋭意」は「気持ちを集中してはげむこと」という意味でした。

ですので、何事かの作業などについてよく使われます。

何かを作成する、何かを開発する、何かを検討する……そのような時に、「集中して、それしかやりません!」という強い気持ちを表します。

「鋭意作成する」「鋭意検討する」などと、副詞的に使われることが多く、「鋭意します」のように単独で使うことはほぼありません。

また、「前向きにやっています」「すすんでやっています」「頑張ります!」というような、ポジティブな意味合いで使われることが多い言葉です。

ですので、例えば、不祥事を起こした時に「鋭意お詫びします」「鋭意反省します」などと、ネガティブな場面ではまず使われません。

【例文】

  1. その件は、現在社内で鋭意検討中です。
  2. 新技術を用いた製品を鋭意開発中です。
  3. 新店舗オープンに向けて、現在鋭意準備を進めています。
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「鋭意努力」のビジネスでの使い方

「鋭意」は「鋭意努力」という形で四字熟語的に使われることも多いです。

「鋭意」して「努力」する、というそのままの意味ですね。

「気持ちを集中させて、努力すること」という意味です。

大げさな感じもしますので、普段の話し言葉の中では使うことはないかと思います。

ですが、ビジネスシーンではよく使われる表現です。

単に「努力します」というよりも、先に述べたように「鋭意」のポジティブな意味を加えることで「頑張ります!」という強い意気込みを表現できます。

また、「口だけではなく本当に努力する気持ちがありますよ」という真面目さ、本気さを強調するような効果もあります。

ですので、企業からの発表や、政治家の答弁などでもしばしば「鋭意」「鋭意努力」という言葉は使われます。

ビジネスにおいてはとても便利な言葉と言えるでしょう。

【例文】

  1. お客様のご期待に添えるよう、鋭意努力いたします。
  2. 今後とも品質向上にむけ鋭意努力して参る所存でございます。
  3. 月間売り上げ目標達成のため、営業部一同鋭意努力いたしております。

「鋭意」の類語

「鋭意」は「気持ちを集中してはげむ」ことでしたね。

同じような意味の言葉は他にもたくさんあります。

ビジネスシーンで使える表現も多くありますので、いくつか覚えておくと便利です。

  • 一生懸命
  • 熱心
  • ひたむき
  • 専心
  • 専念
  • 精一杯
  • 精進

など

「鋭意努力する」の言い換えに使える表現

  • 頑張る
  • 努力する
  • 尽力する
  • 奮闘する
  • 力を注ぐ
  • 力を尽くす
  • 奔走する
  • 精を出す

などなど、「物事に懸命に取り組む」というような意味の言葉は他にもたくさんあります。

そのなかでも「集中して、気持ちを鋭く尖らせるようにして、頑張る」という意味を最もよく表すのが「鋭意」なわけです。

例えば「鋭意努力します」だとちょっと大げさすぎかな?という場合は「努力します」にとどめておくなど、その時の状況や心情に応じて細かく使い分けられるとよいですね。

まとめ

「鋭意」は様々な場面で見聞きする言葉です。

「鋭意」を使うことで真面目な印象、頑張っている印象を与えることができます。

それだけに、多用しすぎたり、あまりやる気がないのに「鋭意」と言ってしまったりすると非常にいい加減な印象になってしまうのも事実です。

「鋭意」「鋭意努力」は、言葉の意味をきちんと知り、その重みを理解して使うようにしたい言葉です。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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