言葉の意味と使い方

「栄転」の意味とは?「昇進」との違いは?【類義語・対義語】

「彼は本社に栄転した」

「この人事異動は栄転だ」

「ご栄転おめでとうございます!」

仕事をしていると、「栄転」という言葉をしばしば耳にしますね。

使われるシーンからも、いいポジションにつく、偉くなるみたいな、いい意味の言葉だということはわかると思います。

中でも「昇進」は「栄転」以上によく使われる言葉かもしれません。

どちらも地位が上がる意味なら、どのように使い分けるとよいのでしょうか。

今回は、「栄転」の意味とは?「昇進」との違いとは?【類義語・対義語】についてご説明いたします!

「栄転」の意味

「栄転」は「今までよりもよい地位に移りかわること」という意味です。

「えいてん」と読みます。

「栄えて」「転じる」と書きますね。

「栄える」とあるので、漢字からも意味はわかりやすいといえるでしょう。

「栄転」は今までよりも高い地位や役職につくという意味です。

栄転のお祝いを伝える時など、人の栄転について述べる時は「ご栄転」ということも多いです。

【例文】

  1. 彼はもうすぐ本社営業部に栄転するらしい。
  2. 彼女が支店長に栄転する。
  3. ご栄転おめでとうございます。

「昇進」の意味

「昇進」は「官位、地位が上がって行くこと」という意味です。

「しょうしん」と読みます。

こちらは「昇る」「進む」と書きますね。

その通り、地位がのぼって進むわけです。

例えば肩書きが課長から部長に変わるなど、今のポジションよりも上のポジションに変わることを意味します。

こちらも人に言う時は「ご昇進」とも言います。

【例文】

  1. 昇進して部長になった。
  2. 彼は真面目で優秀なのになかなか昇進しない。
  3. このたびのご昇進おめでとうございます。

「栄転」と「昇進」の違い

「栄転」も「昇進」も、それぞれ地位がよくなることを表しますね。

ではこの二つの違いをみていきましょう。

  • 「栄転」は「転勤や異動で地位が上がること」
  • 「昇進」は「異動せずに地位が上がること」

となります。

「栄転」は「栄えて」「転じる」と書きますので、転勤したり、部署が変わったりするのに伴って昇進するということなのです。

「昇進」の方は転勤するという意味はなく、同じ部署や同じ支店などのままで地位が上がるということを表します。

例えば

  • 静岡支社の課長が、東京本社の部長になる……これは「栄転」ですね。
  • A支店の主任がB支店の支店長になった……これも「栄転」です。

一方、

  • 総務部課長が総務部長になった……これは同じ部署内なので「昇進」です。
  • A店のチーフが店長になった……これも同じ店の中なので「昇進」ですね。

会社の場所や部署など、勤めるところが変わって、さらに地位が上がった時に「栄転」を使いますので、覚えておきましょう。

「栄転」と「昇進」の類義語

「栄転」と「昇進」の類義語には次のようなものがあります。

  • 出世(世間に出て、人に知られるよい地位、身分になること)
  • 栄進(地位、役職などが上がること)
  • 栄達(出世すること。高い地位、身分を得ること)
  • 昇級(等級、階級があがること)
  • 昇任(役が上になること)
  • 昇叙(現在より上の官職や位階を授けられること)
  • 登庸(人の官位、地位などを引き上げて用いること)

「栄転」の対義語

「栄転」の対義語は「左遷」です。

「左遷」は「それまでの官職、地位から低い官職、地位におとすこと」という意味です。

昔の中国で、右を尊び左を卑しんだというところからできた言葉だそうです。

ビジネスもののドラマとか、実際に仕事をしていても噂話で「あいつは左遷されたらしい」なんて聞くこともありそうですよね(笑)。

「栄転」はめでたいものですが、「左遷」はされたくないものですね。

「昇進」の対義語

「昇進」の対義語は「降等」「降格」です。

「降等」は「階級を1階級下げること」です。

旧陸海軍の懲罰の一つなので、今現在「降等」という言葉を使うことはあまりありませんね。

「降格」は「格式、地位などが下がること」という意味です。

部長から課長への降格など、こちらは日常的に見聞きする言葉かと思います。

「栄転」と「昇進」の違いは、「栄転」の方は異動や転勤など、それまでと違うところで地位が上がる点でしたね。

対義語である「左遷」と「降格」も同じような違いがあります。

「左遷」は例えば花形部署から暇な部署に移されるとか、本社から理法の営業所に転勤とか、今の職場と違うところに移されて地位が下がるということを表します。

それに対し、「降格」は同じ職場で役職が下になるという意味になります。

まとめ

「栄転」と「昇進」という、二つの言葉についておわかりいただけたでしょうか。

「栄転」も「昇進」も、会社で働く人にとってはいい言葉、おめでたい言葉ですよね。

自分の「栄転」や「昇進」はもちろんですが、人が「栄転」や「昇進」をした時にお祝いを述べたりする機会もあると思います。

二つの言葉の違いをしっかり理解して使い分けたいですね。

ぜひ参考になさってください。

最後までお読みくださりありがとうございました。

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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