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現在はIT関連の仕事をしており2年くらい前にイギリスのロンドン本社で1年ほど勤務する経験がありました。
イギリスは伝統と格式を重んじる国なため、ビジネス上の会話でも暗黙の了解とも言われるビジネスマナーや習慣があり、それに準じていない場合、「イギリスでのビジネスマナーを知らない」と判断されることも珍しくありません。
今回は私が1年間の間で感じた、イギリスと日本のビジネスマナー、習慣の違いを紹介します。
イギリスでのビジネスマナーや習慣
まず感じたことは同じ系列の会社で部署が違うだけですが私が仕事をしていたロンドン本社ではサービス残業がほとんどありませんでした。
日本にいた時はエンジニアにとってサービス残業は当たり前のような感覚でしたが、ロンドンではその部署の長がそうはいかないようでした。
日本にいるときは朝は9時出勤で帰りは早くても20時を回る時があり、実際残業時間が2時間経過していますが固定給のため残業代はいつも出ませんでした。
ですがロンドン本社では同じように朝の9時から出社しても終わるのは定時の18時くらいで
その時間までは外出しなければいけないなどということがない限りオフィスにいなければいけませんでしたが、自分の仕事が終わっているならすぐに帰っても大丈夫でした。
また日本にいる際は自分の仕事が終わったとしても同じ部署内でまだ終わっていない人がいればそちらのフォローに入らなければいけないため常に自ら残業せざるを得ない環境にいました。
これを経験して日本は団体意識がある他人に対しても優しい国なんだとわかりました。
もちろん忙しい時期にであれば1時間や2時間程度くらいまで残業する時もありましたが、こういう場合は「次の日は少し遅く出社しても大丈夫だよ」と上司に言われましたのでサービス残業にはなりませんでした。
休みがしっかり取れるイギリス
それからイギリスのロンドン社にいる時は1年間に25日ほど年休を取ることができました。
そして「BANK HOILDAY」、いわゆる祝日はもちろん休みになりました。
私の場合ロンドン社に来てから研修として1年間いたため研修期間としての休みも15日程度ですが休みを取ることができました。
そのためすべて足すとすれば年間で50日程度休みを取れたことになります。
そのたっぷりあるお休みのおかげで私はヨーロッパを周遊する一人旅に出かけることができました。
日本でいうお盆休みの時期を使って3週間ほどの休みを取ってイタリアとスペインとロシアのモスクワとバルト三国(その他まだありますがたくさんあるため省きます)に点々と旅行を楽しむことができました。
日本で仕事をしている場合は今年から年間5日は有給取得の義務が出ていますが以前までは休みを取ること自体ご法度のような会社でした。
上司やお客様でもビールを注いだらNG?
またイギリスでのビジネスマナーとしてのNGなことは
お客様の接待をしているときのテーブルで起こったことですが、私はいつも日本では上司やお客様がお酒(イギリスではワイン)を飲む際には必ずお注ぎするようにしていました。
なぜならこれが日本でのマナーだからです。
ですがイギリスに行って同じようにお注ぎしようとすると
「イギリスではたとえ接待でも社内の飲み会だとしてもお客様や上司の分までお酒を注ぐことは一般的ではないからやめてくれないかな?」と当時の上司に叱られました。
日本とは本当に文化もマナーも違うイギリスでした。