言葉の意味と使い方

「延期・中止・順延」の違いは?意味と使い分け方を解説!【例文つき】

「延期・中止・順延」の違いは?意味と使い分け方を解説!【例文つき】

仕事をしていると、日々様々な予定がありますよね。

時には今日行おうとしていたことが、何らかの事情で先の日時に予定変更になることもよくある話でしょう。

明日にしようとか、一週間後にしようとか、もうやめておこうとか、いろいろなパターンがあると思います。

そんなときによく使われる言葉が「延期・中止・順延」です。

似ていますが、「延期します」「中止します」「順延します」では意味が違ってきますので、間違えないように気をつけなくてはいけません。

どういう時にどの言葉を使えば良いのか確認しておきましょう。

今回は、「延期・中止・順延」の違いは?意味と使い分け方を解説!【例文つき】についてご説明いたします!

【スポンサーリンク】

「延期・中止・順延」の違いは?

「延期・中止・順延」の違いを簡単にまとめると次のようになります。

  • 「延期」は「予定を先に延ばすこと」
  • 「中止」は「行なっていることや予定を取りやめにすること」
  • 「順延」は「順繰りに期日を延ばしていくこと」

それぞれ意味や使い方の違いがありそうですね。

一つずつ見ていきましょう。

「延期」の意味

「延期」は「予定の期日をのばすこと」という意味です。

「えんき」と読みます。

「延」は「のばす」とか「期日が遅れる」といった意味がある漢字です。

「期」は「期日」などの「期」で、「定められた時」という意味の漢字です。

「延期」は文字通り期日や期限を延ばすことを表しています。

「中止」の意味

「中止」は「中途でやめること。計画を取りやめにすること」という意味です。

「ちゅうし」と読みます。

普段からよく使う言葉だと思います。

今行なっていることだけでなく、これから予定していたことをやめにするということも表します。

何事かをやめて、それ以上行わないということですね。

「順延」の意味

「順延」は「予定した期日を順繰りにのばしてゆくこと」という意味です。

「じゅんえん」と読みます。

「順、順繰り」に「延ばす」と書きますね。

「順繰り」とは「次から次へ順を追ってゆくこと」という意味です。

「順延」は今日がだめなら明日、それがだめなら明後日……という風に、順々に翌日に延期するときに使う言葉です。

「雨天順延」であれば、翌日以降の晴れた日に延期になるという意味です。

「延期・中止・順延」の違い

「延期・中止・順延」にはそれぞれ意味の違いがありましたね。

  • 「延期」は「予定を先に延ばす」ということを表しています。
  • 「中止」は「予定などをとりやめる」ことを表しています。
  • 「順延」は「予定を順繰りに(1日ずつ)延ばす」ことを表しています。

「中止」はやめてしまうことで、「延期」「順延」はやめないで先に延ばすことという違いがありますね。

また、「延期」は「先に延ばす」ということなので特に何日間延ばすというような決まりはありませんが、「順延」だと「順繰りに」という意味なので、次の日に、またその次の日にという規則性があります。

「延期・中止・順延」の使い分け方

「延期・中止・順延」の違いがおわかりいただけたでしょうか。

この中で「中止」は予定などを「とりやめる」ことなので、先には延ばしません。

もうこの先やらないことにする、という時に使います。

「延期」と「順延」の使い分けはややこしいところかもしれませんね。

「順延」は1日ごとに順繰りに延期するということを指しますので、明日に延期したいというときに使うことがほとんどです。

それ以外にも、とにかく「先に延ばす」ということを表すときは「延期」です。

【例文】

  1. 今日は雨なので、イベントは来週の水曜日に延期する。(イベントは少し先の日に開催する)
  2. 今日は雨なので、イベントは中止する。(イベントを開催しない)
  3. 今日は雨なので、イベントは翌日に順延となった。(イベントは翌日に順繰りに延期される)

「順延」は「順繰りに延ばす」、つまり翌日、また翌日……という風に延ばしていくことです。

そのため、次のような使い方は間違いです。

  • 10日後に順延する。

「順延」は翌日以降順々に予定を伸ばすことなので、この場合は「延期」を使うのが正しいということです。

「延期・中止・順延」の類義語

「延期・中止・順延」の類義語には次のようなものがあります。

予定を「延ばす」意味の「延期」と「順延」、予定を「やめる」意味の「中止」に分けてご紹介します。

「延期・順延」の類義語

  • 日延べ(期日を遅らせること)
  • 繰り延べ(期日や期限を遅らせること)
  • 先送り(判断や処理を先に延ばすこと)
  • 留保(すぐその場で行わず、一時差し控えること)
  • 遷延(のびのびになること)

「中止」の類義語

「中止」の類義語には次のようなものがあります。

  • 取りやめ(予定していたことをやめること)
  • 打ち切り(継続的に行っていることをとりやめること)
  • 取り消し(撤回、解消すること)
  • 中断(進行中の物事が途中で途切れること。また中途でやめること)
  • 見合す(事情を考慮し、実行するのを差し控えること)
  • キャンセル(約束や予約、売買契約などを取り消すこと)

「延期・中止・順延」の対義語

「延期・順延」の対義語

「延期・順延」の対義語は特に決まっていません。

状況によりますが、

  • 繰り上げ(日時などを予定、予想よりも早くすること)
  • 前倒し(予定の期日を繰り上げて計画を実施したりすること)

といった言葉が反対の意味にあたるのではないでしょうか。

「中止」の対義語

「中止」の対義語は

  • 継続(前から行っていたことをそのまま続けること)
  • 続行(引き続いて行うこと)

です。

まとめ

「延期・中止・順延」の違いがお分かりいただけたでしょうか。

「3日後に順延します」などは言ってしまいがちな間違いですので、ぜひこの機会に気をつけましょう。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。