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「この計画に付随する問題をあげる」
「付随業務について説明する」
このように使われる「付随」という言葉があります。
大体の意味は文脈からわかることも多いかもしれませんが、「付随」という言葉自体をきちんと調べる機会ってなかなかありませんよね。
よく似ている「付帯」という言葉との使い分けも気になります。
今回は、「付随」の意味をわかりやすく解説!「付帯」との違いや言い換え表現は?についてご説明いたします!
「付随」の意味
「付随」は「ある物事が他の物事に付き従っていること」という意味です。
「ふずい」と読みます。
「付随」の「付」はもちろん「付く」「つける」という字ですね。
「随」という字は「したがう」という意味があります。
「随う」と書いて「したがう」とも読めます。
この二つを合わせた「付随」は、「したがって付く」「つきしたがう」という意味になるわけです。
「付随」の使い方
「付随」は「つきしたがう」という意味で、ある物事が他の物事について起こること」を表します。
「付随する」、または「付随○○」といった使い方をします。
例文で使い方を確認しておきましょう。
「付随」の例文
- 転勤に付随するさまざまな雑務のことを考える。
- その事件に付随しておこった問題がいくつかある。
- このテキストでは、ビジネスシーンでの三つの場面と、それに付随する会話の例を英語で掲載している。
- この計画には思わぬ利点も付随する。
- この会社は金融機関の付随業務を受託している。
「付帯」との違いは?
「付帯」は「主となるものに付け加える」という意味です。
「ふたい」と読みます。
「付随」と「付帯」の違いは、
- 「付随」は「ある物事に関連して発生すること」
- 「付帯」は「主な物事に伴うこと」
となります。
「付随」は何かに関連して、ある物事が起こるときに使います。
「付帯」はある物事にセットとして与えられる物事を表します。
「付帯」の「帯」は、もちろん着物などの「おび」という字ですが、それ以外にも「帯びる」という字でもありますね。
「帯」は「帯びる」「身につける」「持つ」といった意味合いになります。
「付帯」の方は、ある物事に付け加える物事を表すということです。
ざっくりまとめると、ある事柄に付いて、「付随」は「起こること」、「付帯」は「付け加える事柄」を表すわけです。
- 「付随」は自然に起こること・自然についてくるもの
- 「付帯」は意図的につけるもの
と考えてもよいでしょう。
「付随」と「付帯」は非常に似ていますので同じように使われることも多いです。
ですが、細かく見てみるとこのようなこのようなニュアンスの差があります。
【「付帯」の例文】
- このカードを契約すると様々な付帯特典があります。
- 火災保険に加入した上で、付帯の地震保険にも入った。
- 新社屋ビル建設に付帯する費用の全てをリストアップする。
「付随」の言い換え表現
「付随」の類義語や言い換えに使える表現には次のようなものがあります。
- 付帯(主なものに伴うこと)
- 随伴(ある事柄に伴って起こること。また、お供としてつきしたがうこと)
- 所属(個人や事物がある団体、組織にその一員・一部として加わっていること)
- 帰属(付き従うこと。その所有となること)
- 付いてまわる(離れずに付き従う。ある特定の事柄がいつまでもつきまとう)
- 伴う(一緒に行動する。ある事柄に応じて生ずる)
- 必要になる(なくてはならないようになる。しなければいけないようになる)
「付随」の対義語
「付随」には、対義語の辞書に載るような決まった対義語はありません。
「付き従って起こる」ことの反対なので、
- 付随しない
- 伴わない
- 別である
- 別個(別のものであること)
- 独立(他のものから離れて別になっていること。先または同時に現れた同類のものとは無関係に、それがなされたり使われたりすること。)
といった言葉を使って表すのがよいのではないでしょうか。
まとめ
「付随」、また「付帯」などの言葉の意味がお分かりいただけましたか?
「付いて」とか「伴って」とか、簡単な言葉でも大体表すことはできるかもしれませんが、あらたまった言葉遣いをしたいビジネスシーンでは、使いやすい言葉なのではないでしょうか。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!