言葉の意味と使い方

「現行」の意味と使い方!「現行品」とは?|類義語・対義語

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「2021年発表の現行モデルは……」

「この計画は現行どおり進めていきます」

ビジネスシーンや商品の説明などでよく見聞きするこの「現行」という言葉。

だいたい前後の文脈から意味は読み取れるかもしれませんが、正確に「現行」とはどういう状態のことかというと、少し迷ってしまうかもしれません。

「現行品」とか「現行価格」など、生活のいろいろなところで用いられている言葉です。

ぜひこの機会に確認しておきましょう。

今回は、「現行」の意味と使い方!「現行品」とは?|類義語・対義語についてご説明いたします!

「現行」の意味

「現行」は「現に行うこと」「現在行われていること」という意味です。

「げんこう」と読みます。

「現」に「行う」で、漢字そのままの意味なので難しいことはないと思います。

「現」は「あらわれる」「実際の、今の」「うつつ」といった意味で、ここは「実際の。今の」といった意味になります。

「行」は「行く」のほかにも「おこなう」「行い」といった意味もあります。

「現行」は「実際の、今の、行い」という意味になりますね。

ちょっと前とか、これから行うとかではなくまさに今ということです。

「現行」は現在行われている、現在運営されている、現在売られているなどの意味を表します。

「現行」の使い方

「現行」は、「現在行われていること」という意味で広くいろいろな場面で使われます。

犯罪者を「現行犯逮捕」するなどという使い方もありますが、これも「まさに今犯罪を行っているところ」「犯罪を行った直後」といった状況で逮捕されることを表します。

一般的には、現に行われている、現在流通しているといった意味で制度や製品などに使われることが多いです。

「現行○○」「現行の○○」といった形でよく使われます。

  • 現行モデル(現在売られている商品の型)
  • 現行価格(現在の価格)
  • 現行のシステム(現在の組織や制度のこと。あるいは現在使われている情報システムのこと)

また、「現行通り」「現行通りに◯○する」といった形で、「今までのとおり」「現状のまま」といった意味を表します。

「今の」とか「このままの」などと言うよりもかたい表現になりますので、ビジネスシーンでもよく用いられています。

「現行品」とは?

「現行品」は、「現在も生産や流通、販売されている製品」のことです。

廃番になったものではなくて、今現在も作られていて製品ラインナップにあるものが「現行品」です。

もう生産できないものは「廃番」とか「ヴィンテージ」などと言いますが、まだ製造や販売がされているものなら「現行品」と言います。

最新の製品ではなくても、常に店頭にあるわけでなくても、現在において生産や販売がなされている製品であれば「現行品」と言えます。

「現行」の例文

  1. 大規模災害に対して現行の制度で対応するにはいろいろな課題がある。
  2. 現行システムの改善をしてほしい。
  3. 3月1日から現行価格の改訂をすることになった。
  4. この洗濯機は現行品なので、まだ部品を取り寄せて修理できるはずだ。
  5. このパソコンの新モデルが発表され、現行モデルよりさらに明るく大きいディスプレイが話題になった。
  6. この件は現行通りに進めてください。
  7. この制度は現行のままで問題ない。

「現行」の類義語

「現行」の類義語には次のようなものがあります。

  • 今(過去と未来の境。現在)
  • 現在(今、今に至るごく近い間)
  • 現時点(今現在)
  • 進行中(物事が行われている最中であるさま)
  • 現存する(現在実際にあること)
  • 目下(目の前の時。ただいま)
  • 現下(現在。目下)
  • 実行(実際に行うこと)

「現行」の対義語

「現行」の対義語には次のようなものがあります。

  • 旧式(古い型式。昔からのしきたり)
  • 廃番(製造終了した製品)
  • 旧来(昔からそうであること)
  • 後継(後を継ぐこと。後に続くこと)

まとめ

「現行」は「現に行うこと」「現在行われていること」という意味です。

今現在流通している製品や、今現在行われている制度、今現在用いられているものなどを指してよく用いられています。

ビジネスシーンやニュースでも出てきますし、生活の中でも例えば買い物の時に「現行モデル」とか「現行価格」といった言葉を見聞きするでしょう。

身近な言葉でもあるので、ぜひ覚えておいてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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