ビジネス敬語

「ご多用」と「ご多忙」の意味と違いは?ビジネスで使うならどっち?【例文つき】

「ご多用」と「ご多忙」の意味と違いは?ビジネスで使うならどっち?【例文つき】

忙しいとは思いますが、〇〇してください。

仕事をしていて、相手にこのような内容を伝えることがありますよね。

そのまま言ったのでは丁寧さに欠けるので、このようなときは「ご多用」とか「ご多忙」という言葉を使います。

この「ご多用」と「ご多忙」、どちらも忙しいことを言う言葉ですが、どのような違いや使い分け方があるのでしょうか。

迷ってしまいがちなことばですので、しっかり確認しましょう。

今回は、「ご多用」と「ご多忙」の意味と違いは?ビジネスで使うならどっち?についてご説明いたします!

【スポンサーリンク】

「ご多用」の意味と使い方

「ご多用」は「用事が多くて忙しいこと」という意味です。

「ごたよう」と読みます。

「多用(用事が多い)」に丁寧な「ご」を付けていますので、目上の人などにも使える言葉です。

文字通り、「用」が「多い」のですね。

仕事やプライベートの用事がいろいろと多くて忙しいことを表す言葉です。

「ご多用のところ」「ご多用中」などの使い方をして、相手に何かを依頼するときの前置きや、忙しいのに何かしてもらった時のお礼などによく使います。

いわゆるクッション言葉であり、「ご多用のところ申し訳ありませんが……」などとすることで、相手の忙しい状況に配慮している、感謝の気持ちを持っているということをさしはさむことができます。

ビジネスシーンでも何かと使いやすい言葉です。

【例文】

  1. ご多用とは存じますが、〇日までにご返信いただきますようお願いいたします。
  2. ご多用の折とは存じますが、万障お繰り合わせの上ご参会くださいますようお願い申し上げます。
  3. 資料をお送りしましたので、ご多用のところ恐れ入りますがご確認をお願いいたします。
  4. ご多用中にもかかわらず、ご丁寧なお返事をいただき恐縮しております。
  5. ご多用の中、貴重なお話をお聞かせくださりありがとうございました。
  6. ご多用とは存じますが、どうかご自愛くださいませ。
「お忙しいところ恐れ入りますが」の文例!電話やメールでの正しい使い方!「お忙しいところ恐れ入りますが・・・」という言葉を使ったことはありますか? 社会人になると、ビジネスメールや取引先との電話の中でも...

「ご多忙」の意味と使い方

「ご多忙」は「非常に忙しいこと」という意味です。

「ごたぼう」と読みます。

これも「多忙(非常に忙しい)」に丁寧の「ご」がついていますので、目上の人に使える言葉です。

逆に友人や目下の人に「ご多用の折」とか「ご多忙のところ」などと言うのは丁寧すぎますので、目上の人やお客様などに対して使う敬語表現であると理解しておくとよいでしょう。

「ご多忙」も「ご多用」のように、「ご多忙とは存じますが……」などの使い方をします。

依頼をするときのクッション言葉や、お礼や挨拶をするときに相手を気遣う意味で使う点も「ご多用」と同じです。

【例文】

  1. ご多忙とは存じますが、こちらの資料にお目通しいただけますと幸いです。
  2. ご多忙の折とは存じますが、ぜひご参加いただきたくお声がけさせていただきました。
  3. ご多忙のところ恐れ入りますが、〇日までにご返信ください。
  4. ご多忙の中、遠路はるばるお運びいただきありがとうございます。
  5. ご多忙の折、色々とお手数をおかけして申し訳ありません。
  6. ご多忙とは存じますが、くれぐれもご自愛ください。

「ご多用」と「ご多忙」の違いは?

「ご多用」も「ご多忙」も、忙しいことを指して「忙しいところすみません」とか、「忙しいのにありがとうございます」ということを言いたいときに使う言葉ですね。

非常に似ているこの「ご多用」と「ご多忙」の違いは、

  • 「ご多用」は「用事が多いこと」
  • 「ご多忙」は「とても忙しいこと」

となります。

文字通りの違いですが、「用事が多い」も「とても忙しい」も、どちらもやることがたくさんあって忙しいという意味では同じですよね。

ニュアンスの違いとしては、「ご多忙」というのは仕事が忙しいことを言います。また「忙しい」ということを強調する言葉です。

一方「ご多用」の方は、仕事が忙しいということに限らず、プライベートな用事も含めて公私ともに忙しいという意味になります。

文字からも、「用」が多いということを強調する言葉です。

もういちどまとめると

  • 「ご多用」は仕事やプライベートの用事が多いこと
  • 「ご多忙」は仕事が多くて忙しいこと

となります。

ビジネスで使うならどっち?

「ご多用」も「ご多忙」も、ニュアンスの違いはありますが、どちらも「忙しい」ということですね。

ビジネスシーンでは、「ご多用」と「ご多忙」の使い分け方は決まっていません。

依頼するときなど、「ご多用のところ……」でも「ご多忙のところ……」でも、どちらでも使えます。

プライベートも含めて忙しいのか、仕事だけが忙しいのかという違いはあるにせよ、ビジネスシーンではそこまで関係なく、ただ「お忙しいところ」という意味でどちらも使います。

むしろ、ビジネスシーンで使い分けるとしたら

  • 文面では「ご多用」か「ご多忙」
  • 口頭では「お忙しい」

ということが多いでしょう。

「ご多用」「ご多忙」も口頭で使いますが、堅苦しくなりすぎずより柔らかい印象にしたい場合は「お忙しいところ」などとするとよいでしょう。

「お忙しいところ恐れ入りますが」の文例!電話やメールでの正しい使い方!「お忙しいところ恐れ入りますが・・・」という言葉を使ったことはありますか? 社会人になると、ビジネスメールや取引先との電話の中でも...

まとめ

「ご多用」も「ご多忙」も、忙しいという意味で使う言葉ですね。

仕事をしていると忙しいものですが、「忙しい」という意味だけでなく、「お忙しいところすみません」「お忙しいのにありがとうございます」といったクッション言葉や謙虚な姿勢を表すという意味で使える言葉です。

ビジネスシーンではなにかと使いやすい言葉ですね。

ぜひ参考になさってください。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。