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「僥倖」という言葉、知っていますか?
ちょっと難しい言葉なので意味がわからない人もいるかもしれません。
漫画の「賭博黙示録カイジ」のセリフにあったり、将棋の藤井聡太棋士がコメントで使って話題になったりした言葉です。
自分で使ったことはなくても漫画やテレビで聞いたことがあるという人も多いかもしれませんね。
さて、この「僥倖」ですが、かしこまった印象の言葉なので、ビジネスシーンでも使われることがあります。
どんな意味なのか、どのように使えばいいのか、ぜひ確認しておきましょう。
今回は、「僥倖」の意味と使い方!語源は?【類語・例文】についてご説明いたします!
「僥倖」の意味
「僥倖」は「思いがけない幸い。偶然に得る幸運。またはそれを願うさま」という意味です。
読み方も難しいですが、「ぎょうこう」と読みます。
まったく予想もしなかったような幸運や、偶然手に入れた幸運という意味で使います。
「行幸」との違いは?
同じ「ぎょうこう」と読む言葉に「行幸」があります。
こちらの「行幸」は「天皇が外出すること」という意味で、まったく違う言葉です。
メールや書類をパソコンなどで打つ時、誤変換してしまうこともありますよね。
手書きがなくなりつつある現代、特に同音異義語には注意しましょう。
「僥倖」の使い方
「僥倖」は「思いがけない幸い」のことです。
つまり、良いことがありそうだなあと思っていたところに予想通り良いことが起こった時ではなく、不意に起こった幸運な出来事、思いがけずやってきた幸せ、そういったことを指します。
突然幸せがやってきた時に、「これは僥倖だ」などと使って喜びを表すのが一般的な使い方です。
また、「思いがけない幸せを願い求める」という意味で使いたい時は、「僥倖する」という形で使います。
ただし、一般的にはこちらの用法はあまり見かけることはないでしょう。
また、「僥倖」は「思いがけない喜びを手にした」「なかなか手に入らないような幸運が手に入った」という感じで、かなり真剣で重々しい印象の言葉です。
日常生活で起こったちょっとしたラッキーな出来事に対して「僥倖だ!」というと大袈裟な印象になってしまいます。
逆に堅い言い回しが必要になるようなビジネスシーンなど、改まったシーンで使いやすい言葉です。
「僥倖」の例文
- この勝利はまさに僥倖だ。
- 僥倖を願っていたが何も起こらなかった。
- 僥倖に巡り合う。
- この企画が通るなんて、まさに僥倖としか言いようがない。
- 今はただ僥倖するのみである。
「僥倖」の語源
「僥倖」は難しい漢字を使いますね。
それぞれの漢字の意味を押さえ、「僥倖」という言葉の成り立ちを確認しておきましょう。
「僥倖」の「僥」の字は「願うこと、望むこと」という意味です。
にんべんに「堯」という字から成りますが、「堯」が「たかい、気高い」という意味です。
土が三つ重なっているのは土器が積み重なった様子や土が高く盛られた様子を表しているそうです。
これににんべん、つまり「人」がつくので、「僥」という字も高く盛った土を担ぐ大きい人物、というようなイメージから「気高い」「偉大」といった意味を持つようになりました。
「倖」の方は、にんべんに「幸」です。
「幸い」「願い望む」という意味の漢字です。
この「僥」と「倖」が合わさって、「気高い幸い」、つまりなかなか手に入らないような、思いがけない幸せ、という意味になったわけです。
「僥倖」の類語
「僥倖」の類語には次のようなものがあります。
- 幸運(運がよいこと。よい運)
- 利運(よい巡り合わせ。幸運)
- 好機(丁度よいおり。チャンス)
- 幸せ(運がよいこと。幸運)
- ラッキー(運のよいこと。縁起のよいこと)
- 儲け物(思いがけなく得た利益)
- 棚ぼた(棚から牡丹餅が落ちてくるように偶然の幸運がやってくること)
- もっけの幸い(思いがけない幸い)
「ラッキーだ」「棚ぼたですね」などというと少し軽い印象になります。
状況に合わせて使い分けるとよいですね。
「僥倖」の対義語
「僥倖」の対義語には次のようなものがあります。
- 災難(思いがけない難儀、面倒、不運)
- 奇禍(思いがけない災難)
思いがけず悪い出来事が起こったりする意味の言葉です。
災難や奇禍には合いたくないものですね。
まとめ
「僥倖」という言葉、難しい言葉なので、これまで使ったことがなかったという人も多いことと思います。
かしこまった印象の言葉ですので、それだけに使いこなせるとビジネスシーンでもぐっと知的な印象を与えることができますね。
ぜひ参考になさってください。
最後までお読みくださりありがとうございました!