言葉の意味と使い方

「拝承」の意味と使い方!「拝承いたしました」は二重敬語になる?

「拝承」という言葉を知っていますか?

あまり馴染みがないと言う人も多いかもしれませんね。

「拝見」や「拝聴」「拝読」「拝受」などと同じく、「拝」の字が使われた熟語で、ビジネスシーンなどきちんとしたシーンで使うような言葉です。

辞書にも載っている言葉ですが、ややマイナーかもしれません。

なぜか日立系の企業では頻繁に使われるそうで、「日立用語」とも言われています。

とはいえ日立と仕事をするときに限らず(笑)、一般的に使える言葉ですので、ぜひこの機会に意味や使い方を確認しておきましょう。

また、「拝承いたしました」と二重敬語のような使い方をされていることが多い言葉なので、その点も正しい使い方を知っておきたいですね。

今回は、「拝承」の意味と使い方!「拝承いたしました」は二重敬語になる?についてご説明いたします!

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「拝承」の意味

「拝承」は「聞くこと、承知することをへりくだって言う語」です。

「はいしょう」と読みます。

「拝」は「拝む」という字ですね。

「承」は「承知」の「承」で、「承る(うけたまわる)」とも読みます。

これは「受け取る」という意味の漢字です。

ですから、「拝承」は「拝んで受け取る」ということになり、「謹んでうけたまわる」という謙譲の意味の言葉になるわけです。

「拝承」の使い方

「拝承」は「謹んでうけたまわります」「お聞きします」といった謙譲の意味で使います。

自分が何かを聞いたり承知したりすることをへりくだって言うわけですね。

もちろん「わかりました」などと言うよりもかなりきちんとした堅い表現になりますから、ビジネスシーンなど改まった場面や、きちんとした文章の中などでよく使われます。

「拝承」という言葉自体は名詞ですが、普通は「拝承しました」「拝承いたしました」と言う風に「拝承する」という動詞として使うことがほとんどです。

【例文】

  1. 明日の打ち合わせの件、拝承しました。よろしくお願いいたします。
  2. お問い合わせの件ですが、拝承しました。その件につきましては、担当者に確認の上、後ほどご連絡させていただきます。
  3. その件につきましては、拝承済みでございます。

「拝承いたしました」は二重敬語になる?

さて、「拝承」の使い方として、「拝承しました」「拝承いたしました」などが一般的であると述べました。

ですが、「拝承『いたしました』」は二重敬語なのでおかしいのではないかという意見もあるようです。

結論から言うと、「拝承いたしました」は間違いではありません。

確かに、「拝承」という言葉は「謹んでうけたまわる」という謙譲の意を表す言葉です。

また、「いたしました」「いたします」というのも自分の動作につける謙譲語です。

このように、「謙譲語」+「謙譲語」など、同じ種類の敬語を二つ重ねることは、通常は二重敬語であり、間違った使い方であるとされています。

ですが、「拝承いたしました」や、他にも「拝見いたしました」「拝読いたしました」など、こうした表現はビジネスシーンでもほぼ問題なく使われており、一般的に通じる表現です。

確かに謙譲語を重ねる必要はないので、語法的には「拝承しました」(「拝見しました」「拝読しました」など)だけで、「謹んでうけたまわりました」というへりくだった意味を十分表すことができています。

また、逆に「拝受させていただきました」となると、これはさすがに長ったらしく不自然な感じがします。

ですが「拝承いたしました」程度であればさほど長い感じや嫌みな感じはしませんよね。

敬語が重なっていたら必ず間違い!というわけではなく、このように世間一般で広く使われている場合には許容されていると考えて良いでしょう。

  • 「拝承しました」が語法的に正しく、十分敬意を表せている。
  • しかし「拝承いたしました」も一般的に使われており間違いではない。

ということですので、どちらを使うかは自分の判断次第といえるでしょう。

「拝承」の類義語

「拝承」の類義語には次のようなものがあります。

  • 了解(さとること。わかること)
  • 了承(相手の事情などを納得して承知すること)
  • 承知(聞いて引き受けること)
  • 承諾(聞き入れること。引き受けること)
  • 同意(意見などに対して賛成すること)

また、「拝承しました」と同じような意味で使える表現には次のようなものがあります。

  • かしこまりました
  • 承りました
  • 承知いたしました

いずれも「わかりました」「いいですよ」ということを敬語で表したものですね。

「拝承」だとかなりかしこまった印象ですし、口頭では「かしこまりました」などがよく使われています。

まとめ

「拝承」は「聞く」「承知する」の謙譲表現でした。

「わかりました」を丁寧に、へりくだって相手への敬意を示して表現する言葉ですね。

今まで聞いたことがなかった人や、使ったことがなかったと言う人も、機会があればメールや手紙などで使ってみてはいかがでしょうか。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
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三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。