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「甚だしい被害を与える」
「勘違いも甚だしい」
このように見聞きすることのある「甚だしい」という言葉。
大体前後の話の流れから意味は推測できると思いますが、正確に「甚だしい」とはどういうことか説明できますか?
「勘違いも甚だしい」とは勘違いがどうなっているのでしょうか。
しばしば使われている言い回しなので、ぜひ意味を理解しておきたいですね。
今回は、「甚だしい」の意味や使い方、例文は?「勘違いも甚だしい」とは?についてご説明いたします!
「甚だしい」の意味
「甚だしい」は「普通の度合いをはるかに超えている」という意味です。
「はなはだしい」と読みます。
今時は手書きで文字を書くことも少なくなりましたが、送り仮名のつけ方もしっかり覚えておきましょう。
「甚」という字に「はなはだしい」「度を超えている」という意味があります。
上代に、極端であるさまを表す「甚」(はだ)という言葉があり、それを重ねたものが音変化して「はなはだ」となったと言われています。
古文や漢文でも「はなはだし」という語句が出てくることがあり、昔から使われている言葉なんですね。
「甚だしい」の使い方
さて、「甚だしい」は程度が激しい時に使うわけですが、普通は望ましくないことについて使います。
普通の度合いを超えていると言っても、普通よりはるかに優れている、すごく美しい、などといった良い意味では使いません。
普通よりはるかに悪い、ひどいといった、悪い方の意味で使う言葉です。
ただし、「甚だ」のみの場合は必ずしも悪い意味に使うとは限りません。
「甚だしい」と同じく、ネガティブな意味で使うことも多いですが、時には「甚だ愉快だ」「甚だ魅力的な人物だ」などと良い意味に使われることもあります。
「甚だしい」の例文は?
「甚だしい」の使い方を例文で確認しておきましょう。
【例文】
- 先日の地震で甚だしい被害を受けた地域。
- この村の過疎化は甚だしく、毎年人口がどんどん減っている。
- 関係者は一連の報道に対し、「甚だしい事実誤認だ」と強く非難した。
- 彼は会社のパソコンでゲームをしたり、社用車で買い物に行ったり、公私混同が甚だしい。
「勘違いも甚だしい」とは?
「甚だしい」の使い方として、例えば「勘違いも甚だしい」というような言い方がよくあります。
「勘違いも甚だしい」ということは、「ひどい勘違いだ」という意味です。
好意的な意味ではなくて、とんでもない勘違いでひどい話だ!というような悪い意味になります。
同じように「○○も甚だしい」という言い方は非常によく見聞きするものですので、きちんと理解しておきましょう。
例えば「誤解も甚だしい」なら「ひどい誤解だ」、「非常識も甚だしい」なら「並外れて非常識だ」、「思い上がりも甚だしい」なら「ひどい思い上がりでけしからん」といったところでしょうか。
いずれも悪い意味でひどく○○だ、という意味を表します。
「甚だしい」には「甚だしい○○」という使い方と、「○○も甚だしい」という使い方があるということですのでぜひ覚えておきましょう。
【例文】
- 彼は自分のことを仕事のできる男だと思っているが、勘違いも甚だしい。
- 強制的に身柄を拘束することは人権侵害も甚だしい行為である。
- 今時、女性は結婚して家庭には入れなどとは時代錯誤も甚だしい。
「甚だしい」の類義語
「甚だしい」の類義語には次のようなものがあります。
- 極度
- 強烈
- 激しい
- 滅茶苦茶
- 無茶
- とてつもない
- とんでもない
- すごい
- きつい
- ひどい
程度が大きいさまや、非常に悪いさまを表す言葉です。
他にも文脈により色々な言い方がありますよね。
「甚だしい」の対義語
「甚だしい」の対義語は「程よい」です。
「程よい」は「ちょうど良い程度だ。適当だ」という意味です。
「甚だしい」が(悪い意味で)程度が大きいことを表しますので、文脈により
- ちょうどいい
- 普通ぐらい
- 大したことない
など、程度が中ぐらい、またはちょうど良いぐらいであることを表す表現が反対語ということになりますね。
まとめ
「甚だしい」は主に悪い意味で使う言葉でした。
ネガティブな言葉ですが、ニュースや新聞ではもちろん、仕事をしていく上でかなりよく見聞きする機会があると思います。
ぜひこの機会に正しい意味や読み方も覚えて使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!