「はなむけの言葉」の意味とは?使い方や由来・漢字の使い分け方!

卒業式につきものの「はなむけの言葉」というものがあります。

校長先生やPTA会長、来賓などが卒業生に向けて話しますよね。

大人になっても、退職、転勤、部署異動などの際に送別会を開いて、「はなむけの言葉」を贈ることがあります。

耳慣れた言葉ではありますが、「はなむけ」って何なのでしょうか。

案外説明できる人は少ないのではないかと思います。

間違った使い方をしている人もいるようです。

ぜひ本来の意味を知り、漢字なども合わせて確認しておきましょう。

今回は、「はなむけの言葉」の意味とは?使い方や由来・漢字の使い分け方!についてご説明いたします!

「はなむけの言葉」の意味

「はなむけの言葉」の「はなむけ」は、「旅立ちや門出を祝って、別れていく人に金品・詩歌などを贈ること。またその贈り物」という意味です。

いわゆる「餞別」(せんべつ)ですね。

別れる人へのプレゼントが「はなむけ」なんです。

「はなむけの言葉」とは、別れていく人へ贈る言葉、ということになります。

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「はなむけの言葉」の使い方

さて、「はなむけ」は別れていく人への贈り物のことでした。

ですから、「はなむけの言葉」はお別れのシーンで述べるものということになります。

よく入学式や入社式のような人を迎えるシーンで「はなむけの言葉を述べた」と言われていることがあるのですが、これは間違いです。

異動してきた人や、入学、入社してきた人には使いませんので気をつけてくださいね。

また、「はなむけの言葉」は校長先生が卒業生に、部長が異動していく社員に、など、目上の人から目下の人にむけて、旅立ちを励ます意味で使われることが多いです。

ですが、「はなむけ」は残る人が旅立つ人へ贈るものという意味ですから、目下の人から目上の人に向けて使っても問題ありません。

後輩が先輩に、部下が退職する上司に、結婚式のスピーチで、といったシーンで「はなむけの言葉」を使ってもよいということです。

【例文】

  1. 海外に転勤する友人にはなむけの言葉を贈る。
  2. 校長先生が卒業生にはなむけの言葉を贈る。
  3. つたないご挨拶ではございますが、これをもちましてお二人へのはなむけの言葉とさせていただきます。
  4. 入社式で社長が新入社員にはなむけの言葉を贈った。→×

「はなむけ」の由来

「はなむけの言葉」の意味や使い方はお分りいただけたかと思います。

では、そもそも「はなむけ」って一体なんなのでしょうか。

卒業式や送別会で贈る「はなむけ」と言うからには、「花向け」で、お祝いの花を贈ることかな?と思っている人が多いようです。

しかし、実は「はなむけ」の由来は「鼻向け」なんです。

遠方に旅立つ際に、道中の安全を祈願して馬の鼻先を目的地の方向に向けた習慣から、「餞別」の意味で「馬の鼻向け」という言葉ができたそうです。

『土佐日記』や『伊勢物語』にも出てくる言葉なんですよ。

それが略されて「はなむけ」になったんですね。

「はなむけ」の由来、知らなくても困ることはないでしょうが、知っていると自慢できそうですね(笑)。

いずれにせよ、「花向け」と書くのは間違いですから気をつけましょう。

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「はなむけ」の漢字の使い分け方は?

「はなむけ」は「鼻向け」のことでした。

しかし、現在漢字で書く場合は「鼻向け」とは書きません。

漢字一文字で「餞」、あるいは「贐」と書きます。

「餞」は「餞別」の「餞」ですね。

「食」は酒食、「戔」は「少ない、小さい」という意味を表します。

この二つが合わさった「餞」は、「少ない酒食=こじんまりした祝宴」を表します。

ささやかながら門出を祝ってはなむけを贈ります、という感じですね。

一方「贐」の方は、「貝」と「盡」に分けられます。

「貝」は食べる貝だけでなく、「宝やお金」の意味を持つ漢字です。

「盡」は「尽」の異体字で、「尽きる、尽くす」という意味があります。

つまりこちらの「はなむけ」は「お金や宝を全て出し尽くす」という意味になります。

「餞」と「贐」で随分印象が違いますよね。

二つの使い分けはどうしたらよいのか悩むところだと思います。

漢字の意味からすると、ささやかな餞別は「餞」、盛大なお祝いは「贐」ということになります。

ですが、現代では二つの漢字はほぼ同意に使われていますので、どちらの漢字を使っても間違いではありません。

ただし、結婚のお祝いの時は盛大なイメージの方がよいので「贐」とされることが一般的です。

転勤する人などに対しては「餞別」の別れのイメージがある漢字なので「餞」が使われることが多いようです。

ご祝儀袋の上書き以外では、「はなむけ」とひらがな表記されることが多いですね。

まとめ

「はなむけの言葉」はよく使われる表現ですが、こうしてあらためて由来や使い方を確認してみると、意外と知らないことがあったのではないかと思います。

馴染みがあって、何気なく分かったつもりになっている言葉もきちんと調べると奥が深いですね。
ぜひ参考になさってください。

最後までお読みくださりありがとうございました!

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