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「半永久的」と「永久的」の違いは?意味と使い方を解説!|例文つき

「半永久的」と「永久的」の違いは?意味と使い方を解説!|例文つき

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「半永久的な耐火建築」

「半永久的に使用できる自然エネルギー」

この「半永久的」という言葉、ニュースや商品の説明などでよく見聞きしませんか?

「永久的」とどう違うのでしょうか。

「半」がつくかつかないかで意味の違いがあるのでしょうか。

今回は、「半永久的」と「永久的」の違いは?意味と使い方を解説!|例文つきについてご説明いたします!

「半永久的」と「永久的」の違いは?

「半永久的」と「永久的」は似ていますし、同じような使い方をされることも多いです。

ですが、その意味の違いは、

  • 「半永久的」は「ほとんど永久であるさま」
  • 「永久的」は「永久であるさま」

となります。

「半永久的」は、「永久的」に近い状態ということを表しているんですね。

それぞれの意味や使い方について、詳しく見ていきましょう。

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「半永久的」の意味と使い方

「半永久的」は「ほとんど永久であるさま」という意味です。

「はんえいきゅうてき」と読みます。

「永久的」に「半」がついていますね。

「半」は「まだ全体に行き渡らない。中途」という意味です。

「半○○」ということは、「完全に○○ではない」ということを表すのです。

「半分」という意味ではありません。

「永久」は「果てしなくずっと続く」ということです。

ですから、「半永久的」は「ほとんど、果てしなく続くさま」ということになります。

どのぐらいの期間が「半永久的」かという決まりはありません。

いつか終わりが来るので永久ではないけれど、永久に近いぐらいとても長い間続く、ということを「半永久的」と言います。

【例文】

  1. この商品は半永久的に故障しません。
  2. インプラントは正しく使えば半永久的に利用できます。
  3. この歴史的な建物は半永久的に保存するつもりだ。

「永久的」の意味と使い方

永久

「永久的」は「物事がいつまでも続くさま」という意味です。

「えいきゅうてき」と読みます。

「永久」に、「そのような性質を持つ」という意味の接尾語「的」をつけたものです。

「永久」は時間的に限りなくいつまでも続くということですから、「永久的」はそのものが限りなくいつまでもずっと続くさまを指す言葉ということです。

「半永久的」と違って、本当にずーっと続く、決して終わりの時が来ないという「永久」なものについて使う言葉です。

ですから、「半永久的」よりも使う機会は限られていると言えるでしょう。

未来に向かって果てしなく続くさまを指して使う言葉です。

【例文】

  1. このカプセルは永久的に保存される。
  2. この発明は我々の概念を永久的に変えるだろう。
  3. この措置は永久的なものではなく、事態が改善するまでの一時的なものだ。

「半永久的」と「永久的」の使い分け方

「半永久的」と「永久的」は、「半」がついているかどうかの違いですね。

ですから、本当にずっと続いて終わりがないものには「永久的」を使いますが、いつか終わりが来るものについては「半永久的」を使います。

例えば「この商品は半永久的に使えます」は、その商品がほぼ永久的に使えるということです。

商品自体は例えば地球が滅びるまでとか、何万年もあとまでとか、そんなにずっと使えるわけではないでしょう。

ですから「永久的に使えます」とはあまり言いません。

ですが、使用者が年をとってなくなるまでずっと長く使えるような商品であれば「半永久的に使えます」と言えます。

永久のようにずっと長持ちする商品ですよ、ということですね。

また、塩や砂糖には賞味期限はなく、何もなければ「永久的」に食べられるものです。

ですが実際は水浸しになる、災害で泥まみれになる、保存場所が悪くて虫が湧くなど、食べられなくなる時が来る可能性もあります。

ですので、このような時も「半永久的に食べられる」と表すのが適切でしょう。

  • 本当にずっと続いて終わりがない場合は「永久的」
  • いつか終わりは来るが、人の寿命や時間感覚から言うとほぼ永久と言える場合は「半永久的」

と言う使い分け方になります。

「半永久的」と「永久的」の類義語

「半永久的」と「永久的」の類義語には次のようなものがあります。

  • 長期的(長い期間に関わる様子)
  • 恒久的(ずっと長く続き変わらないこと)
  • 永続的(ある状態が長続きするさま)

「半永久的」の類義語としては、「恒久的」や「永続的」に「半」をつけて

  • 半恒久的
  • 半永続的

とします。

「半永久的」と「永久的」の対義語

「半永久的」と「永久的」の対義語には次のようなものがあります。

  • 一時的(その時だけ)
  • 過渡的(物事の移り変わる途中であるさま)
  • 刹那的(時間が極めて短いさま。後先を考えず今この瞬間だけを大事にするさま)
  • 瞬間的(ほんの一瞬だけであるさま)

まとめ

「半永久的」と「永久的」は、永久に近いのか永久なのかという違いでしたね。

商品説明などでは、「半永久的」が使われていると思います。

本当に「永久的」なものは少ないと思いますので、「半永久的」という言葉の使い方をよく理解しておくと便利でしょう。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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