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「版図」という言葉をご存知でしょうか。
あまり聞いたことがないという人もいるかもしれませんね。
歴史の授業や専門書、小説などでしばしば使われる言葉です。
ぱっと見ただけでは読み方がわからない言葉でもあります。
馴染みのない言葉かもしれませんが、ぜひ意味や読み方を確認しておきましょう。
今回は、「版図」意味と読み方や使い方!「領土」との違いは?|類義語・例文についてご説明いたします!
「版図」の読み方は?
「版図」という言葉を正しく読むことができるでしょうか。
実は、「版図」は「はんと」と読みます。
「図書」の「図」と同じで、「と」と読むのがポイントですね。
この言葉を知らないで、普通に読もうとすると「はんず」と読む人が多いでしょう。
これまで「はんず」「はんず」と読んでいた人も多いかもしれませんね。
ですが、パソコンなどで「はんず」と入力しても「版図」は変換候補にないでしょう。
「版図」はぱっと見、「図版」と似ていますよね。
「図版」はもう少し身近な言葉でしょう。
「ずはん」と読み、グラフや表、図解などのことを指しますよね。
ですが、「版図」はそうした図のことではないんです。
以下で意味や使い方をご説明していきますので、まずは、「はんと」という正しい読み方を覚えておきましょう。
「版図」の意味
「版図」は「一国の領域。領土」「勢力範囲」という意味です。
「はんと」と読みます。
「版」は板のことを言いますが、昔は木の札で戸籍簿を作っていたため、「版」という漢字にも「戸籍」という意味があります。
「図」は図面、地図、本、計画などなどの意味がある言葉で、ここでは図面や地図といった意味でしょう。
「版図」は戸籍を表した図(地図)ということで、一国の領地の地図のことなんです。
そして、そこからきて「国の領土」という意味を表します。
また、一般に、「勢力範囲」という意味でも使われる言葉です。
「版図」の使い方
「版図」は、「国の領土」という意味で使います。
あまり普段国の領土について話す機会はないかもしれませんね(笑)。
戦国時代のように戦って領土を奪いあったりしていた頃のことについて、例えば時代劇や歴史小説などで使われているのを見聞きするかもしれません。
ですが、この「版図」はビジネスシーンなどでも使われる言葉です。
国の領土といういみで、歴史に関係して使われることも多いですが、広く「勢力範囲」という意味でも使うのです。
- 版図を広げる
- 版図を拡大する
といった使い方をします。
【例文】
- A国はこの時代に版図を広げた。
- 織田信長は手に入れた領国を家臣に支配させ、版図を拡大した。
- 世界史における最大版図を調べる。
「領土」との違いは?
「版図」は、国の領土という意味でしたね。
ということは、「領土」と言った方がわかりやすい気がしますね(笑)。
それぞれの意味は、
- 「版図」は「一国の領域、領土」「勢力範囲」
- 「領土」は「領有している土地。領地」
です。
「版図」と「領土」はどちらも一国の領域を指し、ほぼ同じ意味の言葉と理解してよいでしょう。
「版図」の類義語
「版図」の類義語には次のようなものがあります。
- 領土(一国の主権が及ぶ範囲の土地)
- 領域(領有している区域)
- 領地(支配者などが所有している土地)
- 領分(領有している土地)
- 勢力範囲(勢力の及ぶ範囲)
- 勢力圏(勢力が及ぶ区域、空間)
- 縄張り(ある人の勢力範囲や専門とする領域)
- テリトリー(領分、領域。縄張り)
- 島(ある仲間内・なわ張りなど、他から区別されてまとまったもの)
まとめ
「版図」は「はんず」ではありませんでした。
「はんと」と読み、一国の領土のことを表す言葉です。
主に世界史に出てくるような帝国の領土や、日本の戦国時代の領土争いのようなことに関連して使われる言葉です。
ですが、比喩的に「勢力範囲」という意味でいろいろな場面で出てくることもあるかもしれませんので、この機会にぜひ覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!