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「判然」の意味と使い方!「判然としない」とは?「釈然としない」との違いも解説

「判然」の意味と使い方!「判然としない」とは?「釈然としない」との違いも解説

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「その理由は判然としない」

「判然たる区別がある」

この「判然」という言葉を使ったことがあるでしょうか。

「判然としない」という否定形で使われることも多い言葉ですね。

ビジネスシーンでもよく用いられますので、この機会に意味や使い方を確認しておきましょう。

今回は、「判然」の意味と使い方!「判然としない」とは?「釈然としない」との違いも解説についてご説明いたします!

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「判然」の意味

「判然」は「はっきりとわかること」という意味です。

「はんぜん」と読みます。

「判」は「わける」「わかる。はっきりさせる」といった意味の漢字です。

「然」は「しかり。そのとおり」などの意味があり、また「状態を表す形容詞のあとに添える語」でもあります。

「そのようである」という意味を添えるということです。

「判然」は「はっきりわかる」という「判」に、「そのようである」という意味の「然」がついている熟語です。

ものの様子や、人の態度などが、はっきりと明らかであることを言います。

「判然」の使い方

「判然」ははっきりしているさま、はっきりよくわかることを指して使います。

「判然する」「判然しない」ともしますが、多くの場合「判然と」の形で使います。

「判然としない」という否定の形で使うことも非常に多い言葉です。

物事がはっきりわかるとき、またはっきりとしないときに「判然する」や「判然としない」として使います。

「判然としない」とは?

「判然」は、「判然としない」という形で使うことが多いです。

「判然としない」は「はっきりと理解することができない」という意味です。

「判然」、つまりはっきり明らかな状態ではないため、理解がしにくいということですね。

物事に不明点があるとか、相手の態度がはっきりしないなど、「明らかにわかる状態ではないため、理解しにくい」というときに広く使えます。

例えばビジネスシーンだと、

  • 相手の提案の内容にはっきりしない部分がある
  • トラブルの経緯に不明な部分がある
  • 相手の態度から何を考えているのかよくわからない

などなど、色々な場面で「はっきりしない」「よく理解できない」といったときに使えます。

「釈然としない」との違い

「判然としない」と同じような印象の言葉に「釈然としない」があります。

これもビジネスシーンはじめ、いろいろな場面で「ちょっとよくわからない」というようなときに使う言葉ですよね(笑)。

  • 「判然としない」は「物事が明確でないさま」
  • 「釈然としない」は「疑念が晴れずすっきりしないさま」

このように違っています。

「判然」はこれまでに述べた通り、「はっきりしている」「はっきりわかる」といった意味です。

物事の結果や経緯に不明なところがある、相手の態度がはっきりしていない、そういったときに「はっきりしない」という意味で「判然としない」と使います。

一方の「釈然としない」は、「納得がいかない」「理解できない」といったモヤモヤした気持ちを表します。

「釈然」というのは、疑いや迷いが解けてすっきりする、心にわだかまりがないという意味です。

「釈然としない」はその疑いや迷いがはれていない、すっきりしていないということです。

相手の言うことに納得できないとか承服しかねる、物事の全貌がわかっても納得できずモヤモヤするといったことを表します。

  • 彼が敵なのか味方なのか判然としない(敵か味方かはっきりわからない)
  • 彼が味方だと言われても釈然としない(味方だと言われても疑わしい気持ちである)

ざっくりまとめると、「判然としない」は「はっきりしない」、「釈然としない」は「すっきりしない」ということで、意味や使い方は違ってくるわけです。

「判然」の例文

  1. 彼は判然とした論旨で相手を論破した。
  2. 判然たる証拠を見せられ、容疑者が自白した。
  3. いつ財布をなくしたのか判然としない。
  4. どこでミスが起こったのか判然としないままである。
  5. 事件の背景は最後まで判然としなかった。

「判然」の類義語

「判然」の類義語には次のようなものがあります。

  • 歴然(はっきりして疑う余地のないさま)
  • 一目瞭然(ただ一目見ただけではっきりとわかるさま)
  • 自明(特に証明などしなくても明らかであること)
  • 明瞭(はっきり見分けられること)
  • 明白(はっきりよくわかること)
  • はっきり(曖昧でなく確かなさま)

「判然」の対義語

「判然」の対義語には次のようなものがあります。

  • 漠然(ぼんやりとしてはっきりしないさま)
  • 茫漠(広々してとりとめがないさま。ぼうっとしてはっきりしないさま)

まとめ

「判然」は「はっきりとわかること」という意味です。

「判然としない」という否定の形で使うことが多く、これは「はっきりわからない」「はっきりと理解できない」ということを表します。

「はっきりわからない」と言うよりもかたい印象になりますので、ビジネスシーンやニュース、文章中などでもよく用いられます。

「疑念が晴れずすっきりしない」という意味の「釈然としない」など、似た言葉もありますのでそれぞれぜひ確認して、使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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