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季語

「春障子」の意味や読み方とは?いつの季語?俳句も紹介

「春障子」の意味や読み方とは?いつの季語?俳句も紹介

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俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「春障子」について解説していきます。

言葉によっては耳なじみがあるものや、中には全く聞いたことが無いものもあるのではないでしょうか。

今回は改めて「春障子」について基本的な意味はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「春障子」を使った俳句もご紹介いたします。

「春障子」の意味と読み方

「春障子」とは、雪解けも進み景色が春めいてくる時期の障子の様子を指す言葉です。

どこか曇りがちな冬の日差しとは異なり、きらきらとした春の日差しを浴び、透過する障子のある風景を描写した美しい言葉ですよね。

冬よりも明るく光る障子という意味の言葉で、読み方は「はるしょうじ」です。

「春障子」はいつの季語?

「春障子」は俳句を作るうえで「春」の季語として使われています。

「障子」という言葉は外の寒さや風を防ぐ物として使われていたことから「冬」の季語として使われており、「春」という単語が付くことで春の季語になるんですね。

子季語には「春の障子」という言葉があります。

「春障子」と「夏障子」の違い

「春障子」は春の季語として使われていますが、「夏障子」は季語ではありません。

「夏障子」とは日本に古くから伝わる建具で、簾をはめ込んだ建具の総称です。

夏の暑さを緩和しながらも簾から吹き込む風はそのまま通っていくという作りになっており、その風情ある見た目でも人々の心を癒してくれるのが「夏障子」です。

また中から外を見ることは出来ますが外からの視線はしっかりと遮断してくれるという実用性の高い建具なんですよ。

「夏障子」は別名「御簾戸」や「葦戸」などとも呼ばれています。

「春障子」を使った俳句

いつの間に樟の影置く春障子
(いつのまに くすのかげおく はるしょうじ)
川崎展宏

さつきから目覚めてをりぬ春障子
(さつきから めざめておりぬ はるしょうじ)
杉浦典子

すぐ下に水のあるらし春障子
(すぐしたに みずのあるらし はるしょうじ)
岸本尚毅

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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