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日本人の食に欠かせない「箸」は、誰がもらっても困らないもの。
故に、お箸は贈り物として選ばれることがあります。
しかし「箸」は日本において文化的で歴史あるもの。
なんだか贈り物として扱う際にも、伝統的な注意点がありそうに感じませんか?
場合によっては、お箸の贈り物はタブーな地域だってあるかもしれませんね。
今回はそんな「箸と贈り物」にまつわるお話と、「縁起の悪いプレゼントはなにがあるのか」というお話の二本立てでお送りします。
箸の贈り物がタブーな地域はある?

箸の贈り物は特に問題ないと思っている方も多いのではないでしょうか。
調べた結果から申し上げると「箸の贈り物がタブーな地域」というよりは、
「箸を贈り物として扱うべきではない場合や注意点がある」ということがわかりました。
お箸を贈る時に気をつけたい点3つと工夫
その1、年配者へ贈る場合は注意
お箸を縁起物として扱う場合、同音である「橋」とかけられます。
つまり「(幸せへの)橋渡し」といった風に使われ、お箸が贈られるのです。
しかし、年配者へお箸を贈る場合は注意が必要だと言われています。
なぜかというと、贈られる側が高齢であるが故に「三途の川の橋渡し」という死を連想させる意味とつながるからだと言われています。
もし年配者に箸を贈るのであれば、鶴など縁起物が描かれた華やかなデザインのものがおすすめです。
また、箸は2本で1組ということから夫婦愛を表す縁起物でもありますので、贈りたい年配者にパートナーがご健在の場合は、夫婦箸としてお箸を2膳贈るようにしてみましょう。
そうすれば、夫婦円満という意味にも繋がり、縁起が良くなります。
その2、お箸の形状に注意
先の尖った箸は「刺す」ということを連想させるために避けた方が良いとされています。
刃物を贈る意味と同様になり、縁起が悪いことになってしまうのです。
もし選ぶのであれば、丸みを帯びた形状やデザインのものを選ぶと良いでしょう。
その3、4膳贈る場合は注意
お箸を4膳贈ることは「4」が「死」を連想させるとし、縁起が良くないと言われています。
実は日本には古くから語呂合わせで縁起を担がれているものが多くあり、このお箸4膳もその一つだと言えます。
しかし現代、特に若者においては「4」という数字が「死」を連想させるということは薄くなってきています。
実際にネット通販などではお箸4膳セットなる商品が多くみられます。
贈りたい方の年齢やご自分との関係性を振り返り、お箸の数を選ぶように気をつけましょう。
例えば、4人家族のお宅にお箸を4膳贈りたい場合は、予備の1膳をプラスして5膳にしてみたりすると良いかもしれませんね。
縁起の悪いプレゼントはなにがある?
下記に、縁起の悪いと言われているプレゼントをまとめました。
昔と現代では扱われ方が変化しているものもありますので、その点も解説しております。
1,刃物、割れる物
刃物は「相手との関係性を断ち切る」「縁を切る」といった意味で不吉であると言われています。
しかし一方で、現代では「未来を切り拓く」というプラスの意味で贈り物として選ばれることもあります。
陶器、ガラス製品、鏡等、割れる物も同様に「関係が壊れる」という意味で不吉であると言われています。
一方では、「割れる=かけらで数が増える=子宝に恵まれる」といった意味で結婚などの引き出物に使われるようになっという説もあります。
2,櫛(くし)
櫛の読み方から「くし」が「苦」「死」を連想させるとし、縁起が良くないと言われています。
しかし、男性から女性に櫛を贈ることは昔の日本において「苦労を共にしても一緒に死ぬまでいよう」という愛の言葉を意味するものでもあります。
最近では「(物事を)解きほぐす」という意味で、縁起が良いとも捉えられることもあります。
3,ハンカチ
ハンカチは「別れる際の涙を拭くもの」という意味や、ハンカチの日本名である「手巾(しゅきん)」を訓読みすると「てぎれ」となることから「手切れ」を意味し、昔は関係の深い人に贈るべきではないと言われていました。
しかし現代ではこの意味はあまり気にされておらず、ハンカチは「ちょっとしたもの」として贈ることができる便利なプレゼントとして扱われています。
4,火に関わるもの、赤いもの
もし贈る相手が新築の家を購入したり、引越しをしたところでお祝いの品を贈りたい場合は、避けた方が良いとされています。
火事を連想させるため、縁起が悪いからです。
ライターやキャンドル、場合によっては灰皿なども避けた方が良いでしょう。
もし贈りたい場合は、相手の意向や趣味を確認したり、関係性を考えて贈るようにしましょう。
5,鉢植え
贈る相手が病気や入院している等、お見舞いとしての意味で贈る場合はやめた方が良いと言われている定番のものです。
なぜかというと、鉢植えは根があることから「(病気が)根つく」と言われているからです。
贈る相手がよほど好きな花であれば良いかもしれませんが、特に理由がない場合、鉢植えはやめておくほうが無難でしょう。
まとめ
「箸の贈り物はタブーな地域がある?」というよりは、「箸は状況によっては注意して贈るべき物」であることがわかりました。
年配者に贈る際や、箸の形状、何膳贈るかなどに注意が必要なのですね。
また縁起の悪いプレゼントと言われているものには、ハンカチや刃物、火に関わるものなど色々あります。
しかしながら、箸同様に相手との関係性や好みなどを考慮すれば、特に現代においては縁起が悪いとも一概に言えないものでもあることがわかりました。
贈る相手の立場を考え、その方に失礼のないようにより良いものを選ぶことは大変なことかもしれません。
しかしこの機会こそ、相手との絆をさらに深めるかけがえのないものだと筆者は思うのです。