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箸から箸へ渡す「箸渡し」がダメな理由は?「渡し箸」との違いも解説

箸から箸へ渡す「箸渡し」がダメな理由は?「渡し箸」との違いも解説

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箸から箸へ食べ物を渡す「箸渡し」ですが、食事の場でやってはいけない事として覚えている人も多いのではないでしょうか。

今回は「箸渡し」についてダメな理由はもちろん、渡し箸との違いについても詳しくご説明していきます。

「箸渡し」とは

「箸渡し」とは、食べ物を箸で渡し、箸で受け取る行為を指す言葉です。

合わせ箸とも呼ばれ、食事における作法の中でタブーとされている箸使いの1つでもあります。

食べ物で行っては絶対にいけない行為として認識している人も多いかと思います。

小さいころに親から注意をされた記憶があるという人も居るのではないでしょうか。

ではなぜダメなのでしょうか。それは「箸渡し」が行われるシーンに理由があるんですよ。

「箸渡し」がダメな理由は?

箸渡しは火葬の際に行われる風習として知られているのが一般的です。

火葬が終わった故人の遺骨を箸から箸へ渡していき、骨壺に収めるというもので、これには「あの世とこの世を橋渡しして、無事にあの世へと行けるように」という願いが込められています。

古くから死を遠ざけている私たちにとって、箸渡しは「火葬」「死」を連想させてしまうものとなり、食事の際に行ってはいけないと言われているんですよ。

「箸渡し」と「渡し箸」との違い

箸渡しは食べ物を箸から箸へ直接渡す行為を指し、死を連想させるという事で、食事の際にやってはいけないといわれているマナーの1つです。

「渡し橋」は言葉こそとてもよく似ていますが、お椀の上に橋をかけるように箸を置く行為を指します。

箸を使う際のマナーとしてはこちらも不作法とされています。

正式な食事の場では箸置きが置かれているのが当然とされており、箸置きがあるにもかかわらずお椀の上に箸をおくのは失礼であるというのがその理由です。

死を連想させるその他のお箸マナー

ご飯に箸を立てる

ご飯の真ん中などに箸を突き立てるのも「死」を連想させるとしてマナー違反とされています。

これは「仏箸」「立て箸」とも呼ばれ、仏前や故人の枕元に供えるご飯にお箸が立てられている事から死や葬儀を連想させる行為としてタブーとなっているんですよ。

箸と箸をクロスさせる

お皿の上などに箸をクロスさせて置く行為もマナー違反とされています。

これは「箸を交差させる」という行為が中国では古くから「死」を意味すると言われており、それが由来となっていると言われています。

箸をクロスすることと死は一見関係ないように見えますが、行儀が良くない事に変わりはないので行わないようにしましょう。

まとめ

人間は古来から死を恐れ、恐怖の対象として忌み嫌ってきました。

食事時にそんな恐怖の対象である「死」を連想してしまうということで「箸渡し」はダメと言われているんですね。

大皿料理などをシェアする際にうっかりやってしまいがちな行為でもありますので、意識的にやらないように心がける事が大切です。

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