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「彼は屁理屈ばかり言う」
このような使い方をする「屁理屈」と言う言葉、時々耳にしますよね。
「屁理屈を言うな!」なんて叱られたことがある人もあるかもしれません。
「屁理屈」はどう考えてもいい印象の言葉ではなさそうですが、正しくはどう言う意味なのか、考えてみたことがありますか?
よく考えると「理屈」に「屁」がついているって、変ですよね(笑)。
「屁理屈」とは何なのか、普通の「理屈」とはどう違うのか、この機会に知っておきませんか。
今回は、「屁理屈」「理屈」の意味と違い!使い方や語源は?【例文つき】についてご説明いたします!
「屁理屈」の意味
「屁理屈」は「筋道の立たない理屈」という意味です。
「へりくつ」と読みます。
言い逃れや苦しい言い訳といった、筋が通っていない、納得できないような理屈ということですね。
「屁理屈」の語源
ではなぜ「屁理屈」というのでしょうか。
まず「理屈」は「物事の筋道」「道理」といった意味の言葉です。
それに「屁」がついています。
「屁」は、もちろんおならのことですね。
おならほどの価値もない、おならのようにくだらないということから、くだらないものに対して「屁」を用いるようになったのです。
例えば「屁のような話」「屁とも思わない」「屁のつっぱりにもならない」「屁の河童」など、「屁」を「くだらない」「取るに足らない」というような意味で使う言葉はたくさんあります。
その「屁」がついた「理屈」ということですから、「屁のような理屈」、つまり「何の価値もないような筋の通らない理屈」という意味になるわけです。
「屁理屈」「理屈」の違い
さて、では「屁理屈」と「理屈」の違いはどういうところにあるのでしょうか。
当然、
- 「理屈」は「物事の筋道」
- 「屁理屈」は「筋道の立たない理屈」
という違いがあるわけです。
ですが、「理屈」と言う言葉も、必ずしも物事の正しい筋道という意味で使われるとは限りません。
「理屈」にも「こじつけの理由」という意味があるのです。
たとえば「理屈を言うな」「理屈をこねる」なんて言いますよね。
この場合の「理屈」は「屁理屈」と同じような意味で使われています。
つまり、「理屈」には「物事の正しい筋道」という肯定的な意味と、「こじつけ」という否定的な意味があるわけです。
それに対して「屁理屈」は完全に「こじつけのような筋の通らない理屈」という否定的な意味で使う言葉であると言う点が違いなのです。
「理屈を言う」と言うと、物事の道理を言うという意味になり、「理屈っぽい」という悪い意味かどうかははっきりしません。
ですが「屁理屈を言う」と言うと、全く筋の通っていないようなこじつけの理屈を言うという意味がはっきりします。
「屁理屈」は、「そんな理屈には全く納得できない!」という受け取る側の心情が強く反映された言葉だといえるでしょう。
「屁理屈」「理屈」の使い方
「屁理屈」は悪い意味で、「理屈」は肯定的にも否定的にも使える言葉でした。
色々なシーンで使う機会があると思いますので、例文で使い方はしっかり確認しておきましょう。
【「屁理屈」の例文】
- 彼は屁理屈をこねて自分の非を認めようとしない。
- 屁理屈ばかり並べているとみんなに嫌われるぞ。
- あの子は注意すると屁理屈で口答えする。
- 彼女の言うことはただの屁理屈だ。
【「理屈」の例文】
- 彼女のやり方は理屈に合っている。
- あのひとは少し理屈っぽいところがある。
- 理屈ではわかっているが、どうしても気乗りしない案件だ。
- 彼はすぐに小難しい理屈をこねる。
「屁理屈」の類語
「屁理屈」の類語には次のようなものがあります。
- 詭弁(きべん。道理に合わないごまかしの議論)
- こじつけ(あまり関係のない事柄同士を無理に結びつけること)
- 牽強付会(けんきょうふかい。道理に合わないことを自分に都合のいいように無理にこじつけること)
どれも、無理にこじつけるというような意味ですから、いい意味では使いませんね。
まとめ
「屁理屈」は屁のような理屈、無理にこじつけた筋の通らない理屈という意味でした。
単に「理屈」というよりもかなり悪い印象の言葉ですね。
「屁理屈」をこねる人にはなりたくないものです。
この機会に「屁理屈」という言葉の使い方を理解して、適切な場面で使うようにしてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!