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「非力な女性」
「非力なエンジン」
「非力な内閣」
この「非力」という言葉は、このようにいろいろな物や人について表現する時に使われていますね。
「非力」とはどんな状態のことなのでしょうか。
似た言葉に「無力」や「微力」もあります。
今回は、「非力」の意味と使い方!「無力」「微力」との違いは?|例文つきについてご説明いたします!
「非力」の意味
「非力」は「腕力や筋力の弱いこと」「力量の乏しいこと」という意味です。
「ひりき」と読みます。
「ひりょく」と読むこともありますが、一般的には「ひりき」です。
「非」は「悪い」「よくないとする」「……でない」といった意味の漢字で、否定的な意味を持っていますね。
「力」はいわゆる「ちから」、また「はたらき」「いきおい」「つとめる」などの意味もあります。
「非力」は、力が乏しいことを表します。
腕力、筋力といったパワーが弱いことも言いますし、あるいは力量、実力や能力が不足しているという意味でも使います。
「非力」の使い方
「非力」は力が弱いことを表して使います。
腕力についても、実力にしても、それが不足しているということを指して使います。
「非力だ」「非力な」「非力さ」「非力ですが」などの使い方をします。
「非力ですが」や「非力ながら」「非力ではありますが」などは、逆接の表現で、自分の力不足を認めた上で、別の長所ややる気などを述べるという使い方もします。
【例文】
- 彼女はとても非力だ。
- 自分の非力さを思い知らされる。
- 非力な女性ゴルファーでも正しいスイングを身につければ飛距離が伸ばせる。
- 彼は野球選手としては非力だがバッティングのセンスはいい。
- 非力ではありますが、全力を尽くして頑張ります。
「無力」「微力」との違いは?
「非力」と似た言葉に「無力」「微力」があります。
どれも力が少ない、弱いといったイメージですね。
これらの違いは
- 「非力」は力が不足している
- 「無力」は力がない
- 「微力」は力が若干ある
という点になります。
「無力」の意味
「無力」は「体力や勢力などがないこと」という意味です。
「むりょく」と読みます。
「無」という字を使っているだけあって、力が全くない、何もできないというような時に使います。
「微力」の意味
「微力」は「力が乏しいこと」という意味です。
「びりょく」と読みます。
力や実力がほんの少しであることを言います。
ですから、逆にいうとわずかな力はあります。
また、「微力ながら」として、自分の力量をへりくだって言う使い方をよくします。
「非力」「無力」「微力」の違い
「非力」「無力」「微力」は、力が足りていないという点では共通しています。
違いをあげると、まず「非力」は「力が不足している」ことを表現しているということが言えます。
スポーツ選手の筋力や実力が不足しているとか、芸術家の技量が乏しいというときによく「非力」が使われます。
「無力」は「力がない」ことを表します。
自分の力が全く及ばない、何もできないというような時に「無力」が使われます。
「微力」は、「力がわずかである」ということを表していて、主に自分の力量を(本当はあるにしても)謙遜して表現するときに使われます。
【例文】
- 彼女は非力だからこの荷物は持てないだろう。
- この制度は非力な中小企業には大きい負担がかかる。
- 私は無力感におそわれその場に立ち尽くした。
- この街では警察は無力だ。
- 微力ながらお力添えいたします。
- 我々の取り組みは、今はまだ微力だが将来きっと大きく花開くだろう。
「非力」の類義語
「非力」のその他の類義語には次のようなものがあります。
- 無能(能力・才能がないこと)
- 無能力(物事をする能力を欠くこと)
- 非才(才能のないこと)
- 劣弱(他より体力などが劣っていて弱いこと)
- 弱小(力が弱くて小さいこと)
「非力」の対義語
「非力」の対義語には次のようなものがあります。
- 剛力(力が強いこと)
- 強力(力・作用が大きいこと)
- 怪力(並外れて強い力)
- 有力(大きい勢力があるさま)
まとめ
「非力」は体力や腕力、また実力や力量といった、いろいろな力が乏しいことを言う言葉でしたね。
普通よりも力が不足していると言うことを表す言葉なので、体力や技術力の不足、能力不足といった意味で使います。
ビジネスシーンにおいても、スポーツや機械関係の仕事はもちろん、いろいろな場面で使われる言葉ですからぜひ覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!