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「必至」の意味と使い方!「必死」との違いは?|類義語・例文

「必至」の意味と使い方!「必死」との違いは?|類義語・例文

「必至」と「必死」は、どちらも「ひっし」と読む言葉ですね。

ですが、その意味は違っている、いわゆる同音異義語です。

間違ってしまいやすい言葉ですから、ぜひそれぞれの意味や使い方、違いをしっかり確認しておきましょう。

今回は、「必至」の意味と使い方!「必死」との違いは?|類義語・例文についてご説明いたします!

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「必至」の意味

「必至」は「必ずそうなること」という意味です。

「ひっし」と読みます。

「必ず」「至る」と書きますね。

意味もその通りで、必ず至る運命である、必ずそうなる、そうなることは避けられない、絶対そうなる……ということを表す言葉です。

「必至」は将棋の世界でも使われる言葉です。

将棋で、「次に間違いなく詰む」(王将が囲まれて逃げ場がなくなる)という状態を「必至」と言います。

「必死」とも書きますが、意味としてはどうしても次に詰みとなってしまうということです。

相手がミスせず正確に指せば必ず負けてしまいますね。

「必至」は「必ずそうなる」ということで、そうなることが避けられない状況を指して使います。

「必至」の使い方

「必至」は、かならずそうなる、そうなる可能性が極めて高い、そうなることが避けられないということを表して使います。

  • 必至だ
  • 必至である

といった使い方が多いです。

また、ニュース記事の見出しや、商品の宣伝などには「混戦必至」「高騰必至」「行列必至」「完売必至」など、「○○必至」といった使い方もよくされています。

いずれも「○○となることは避けられない、必ず○○となるだろう」というような意味になります。

【例文】

  1. このままでは倒産必至の状況だ。
  2. この大雪で、電車が遅延して駅が混雑するのは必至だ。
  3. 今回の大会はどの選手も有望で混戦必至だ。
  4. あの大人気商品がついに復活する。これは即完売必至だろう。

「必死」との違いは?

「必至」と同じく「ひっし」と読む言葉に「必死」があります。

こちらの方が日常的によく使われる言葉かもしれませんね。

「必至」と「必死」の違いは、

  • 「必至」は「必ずそうなること」
  • 「必死」は「死ぬ覚悟で全力を尽くすこと」

となります。

「必死」は漢字を見ると「必ず」「死ぬ」と書きますので、「必ず死ぬ」とか「生きる見込みがない」という意味でも使いますが、ほとんどは「死ぬぐらいの覚悟で物事に挑む」という意味で使います。

「死に物狂い」とか「死ぬ気で頑張る」などという意味です。

「必至」は「必ずその状態に至ること」で「必死」は「全力を尽くすこと」という意味ですので、同じ「ひっし」でも違っていますね。

口頭ではどちらかわかりにくいですが、文脈から判断できるでしょう。

また、変換間違いしやすい言葉でもありますから、気をつけましょう。

「必死」の例文

  1. 事業に失敗して今は生活するのに必死だ。
  2. 夢を叶えるために必死で頑張る。
  3. 山で熊に出くわして必死で逃げた。

「必至」の類義語

「必至」の類義語には次のようなものがあります。

  • 必定(そうなると決まっていること)
  • 必然(必ずそうなること)
  • 不可避(どうしても避けようがないこと)
  • 必ず(例外なくそうなるということ)
  • よんどころない(そうするより他にしようがない)
  • 余儀ない(他にとるべき方法がない)
  • やむを得ない(他にどうすることもできない)

「必至」の対義語

「必至」の対義語には次のようなものがあります。

  • 回避(不都合な事態にならないように避けること)
  • 未定(まだ決まっていないこと)

他にも、例えば類義語の「必然」の対義語は

  • 偶然(なんの因果関係もなく予期しないようなことが起こること)
  • 蓋然(多分そうであろうと考えられること)

といったものです。

「必ずそうはならない」という意味の言葉が色々とありますので、様々な言い回しで逆の意味を表すことができそうですね。

まとめ

「必至」は「必ずそうなる」「そうなることが避けられない」といった意味の言葉でしたね。

「死ぬ覚悟で全力を尽くす」という意味の「必死」とは、音は同じでも意味や使う場面は違っています。

混同しやすい「必至」と「必死」ですが、きちんと理解して使い分けられるようにしておきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。