言葉の意味と使い方

「骨を埋める覚悟」と仕事や面接で言うのはあり?「骨を埋める」の意味と使い方!

「骨を埋める覚悟」と仕事や面接で言うのはあり?「骨を埋める」の意味と使い方!

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「骨を埋める覚悟です」

この「骨を埋める」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

骨を地面に埋める?

死んで埋葬される?

そのまま解釈するとちょっと不気味な感じがしますが、これは決意や覚悟を表す言い回しとして、いろいろな場面で使われる言葉です。

仕事をする上で、どのようなときに使うのが正しいのでしょうか。

今回は、「骨を埋める覚悟」と仕事や面接で言うのはあり?「骨を埋める」の意味と使い方!についてご説明いたします!

「骨を埋める」の読み方

「骨を埋める」は、「ほねをうずめる」と読みます。

「埋める」は「うずめる」「うめる」と読めますが、この場合は「うずめる」と読むことが多いです。

「うずめる」でも「うめる」でもほぼ意味は同じですが、「うずめる」は空いたところを何かですっかり覆う意、「うめる」はくぼみを何かでふさぎ満たす意が強い言葉です。

そのため、「骨を埋める」は「すっかりここで一生を終える」「自分の一生全部をここに捧げる」という意味で、「うずめる」を使う方が一般的です。

犬が庭に骨を埋めるというときは、穴を掘って骨を入れて土で塞ぐということですから、「うめる」ということが多いでしょう。

「骨を埋める」の意味

「骨を埋める」は、「そこで一生を終える」「あることに一生を捧げる」という意味です。

読み方は、「ほねをうずめる」です。

そのまま解釈すると、骨を埋める場面といえば、犬が骨を庭に穴を掘って隠すとか、お墓に骨を入れて埋葬するといったところが思い浮かぶでしょうか。

もともと「骨を埋める」は、読んでそのままの意味で、死んだ後火葬されて骨になり、その骨が埋葬されるということを言います。

それが転じて、その場所で一生を終えるとか、さらにはある事柄に一生をかけて取り組むという意味で慣用句として使われるようになりました。

「骨を埋める」は一生を、他の場所に移ることなくそこで過ごして終える、またはそのことに一生懸命に取り組むということを表す言葉です。

「骨を埋める」の使い方

「骨を埋める」は、一生をそこで終える、またはあることに一生を捧げるという意味です。

一生を終えると言っても、年老いて自宅でのんびり余生を過ごしたいなぁなどということではなく、例えば新しい職場や新しい土地において、そこで生涯を終えたいという、決意や覚悟を持つ時に使うことが多い言葉です。

そのため、「骨を埋める覚悟で」とか「骨を埋めるつもりだ」といった言い回しで、新しい職場で頑張りたいとか、新しい土地を愛してずっと住みたいとか言う強い気持ちを表すときによく使われます。

【例文】

  1. 私はここに骨を埋める覚悟でやって来ました。
  2. 当初は3年ほどで帰国するつもりだったが、この国に骨を埋める覚悟を決めた。
  3. このチームに骨を埋めるつもりだ。
  4. この会社に骨を埋める覚悟で入社した。

「骨を埋める覚悟」と仕事や面接で言うのはあり?

「骨を埋める覚悟」は、ビジネスシーンでもよく使われている言葉です。

仕事について、「骨を埋める覚悟」で何かをやります、という場合や、面接で御社で「骨を埋める覚悟」です、というような使われ方が多いでしょう。

「骨を埋める」は、その場(その会社など)で一生涯を終えるとか、一生を捧げるということですから、「骨を埋める」を仕事や面接で使うのは悪いことではありません。

この仕事に人生を賭けます!

御社にずっと勤めて頑張ります!

というような、決意をこめて使う言葉で、非常によく使われます。

仕事や面接における常套句といってもよいでしょう。

ただし、「覚悟」には、「危険なことや不利なことなどを予想して、それを受け止める心構えをする」という意味があります。

つまり、「覚悟」は悪いことに対して心構えをするという意味ですから、「骨を埋める覚悟で仕事する」とか「骨を埋める覚悟で入社する」というのは不適切だという考え方もあります。

また、現在では終身雇用も崩壊しつつあると言われており、一つの会社にこだわらず転職したり起業したりといったことも多いので、その会社やその仕事に「骨を埋める」という言い回し自体がだんだん使われなくなってきているとも言われています。

「骨を埋める覚悟」は、仕事や面接で「その仕事を一生続けていきたい」「その仕事に一生をかけて努力する」という意味で使う表現ですが、

心配な場合は「骨を埋めるつもり」や「骨を埋める決意」など、他の言い方に変えるのもよいでしょう。

「骨を埋める」の類義語

「骨を埋める」の類義語、言い換え表現には次のようなものがあります。

  • 力を尽くす(発揮できる能力を全て出すこと)
  • 身を捧げる(自分のすべてをそのために捧げる)
  • 一生を捧げる(そのために多大な時間や労力をささげる)
  • 精魂を傾ける(一つの物事にうちこむ)
  • 一生懸命になる(命がけで真剣に物事をすること)
  • 一生を終える(生涯を終える。死ぬこと)

まとめ

「骨を埋める」は、その場所で一生を終えるとか、そのことに一生を捧げるという意味で、強い意志を表す表現として使います。

「骨を埋める覚悟」で仕事をする、就職をするという使い方もありますが、だんだんと時代にそぐわなくなってきているとも言われています。

あまり日常的に使う言葉ではないですが、ここぞという強い決意や覚悟があるときには使える言葉ですので、ぜひ覚えておきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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