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「星月夜」という季語をご存じでしょうか。
様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「星月夜」について解説していきます。
改めて「星月夜」について基本的な意味や読み方はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。
「星月夜」を使った有名な俳句もご紹介いたします。
「星月夜」の意味と読み方
「星月夜」とは、秋の夜空を指す言葉の1つです。
朝晩の気温も下がり、澄んだ空気の中で見る「月の出ていない夜空」を表現するのが「星月夜」です。
読み方は「ほしづきよ」です。
月は出ていませんが、まるで月が煌々と輝いているかのように思えるほど星の輝きが強く見え明るく見える星空を指す美しい言葉が「星月夜」なんですよ。
その美しい響きから楽曲のタイトルとして多く使われているのはもちろんですが、なんとあの有名な画家ゴッホの絵画タイトルとしても使われているんですよ。
ゴッホが描く「星月夜」は死を意味している絵画としても知られています。
イメージとしては、新月で月が無い空をまんべんなく照らすように輝く星空です。
月が出ていなくてもとても美しく見える秋ならではの澄んだ空気の夜空を美しくも繊細な言葉言い表した言葉が「星月夜」です。
「星月夜」はいつの季語?
「星月夜」は俳句を作るうえで「秋」の季語となっています。
初秋や晩秋など時期は限定されておらず、秋という季節全体において使うことの出来る季語です。
子季語には「ほしづくよ」「星明り」などがあります。
「星月夜」を使った俳句
風落ちて曇り立ちけり星月夜
(かぜおちて くもりたちけり ほしづきよ)
芥川龍之介
ちよぼちよぼと 黒きは村か 星月夜
(ちょぼちょぼと くろきはむらか ほしづきよ)
正岡子規
木がらしや こんにゃく桶の 星月夜
(こがらしや こんにゃくおけの ほしづきよ)
小林一茶
星月夜 空の高さよ 大きさよ
(ほしづきよ そらのたかさよ おおきさよ)
江左尚白
まとめ
季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。
春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。
季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。
日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。