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「彷彿させる」と「彷彿とさせる」違いは?「彷彿」の意味と使い方!【類義語・例文つき】

「彷彿させる」か「彷彿とさせる」違いは?「彷彿」の意味と使い方!

「○○を彷彿させる」

「○○を彷彿とさせる」

「彷彿」とう言葉は何かを思い出す時などによく使われる言葉です。

少し難しいイメージの言葉ですので、自分で使ったことがない人もいるかもしれませんね。

「彷彿させる」なのか、「彷彿とさせる」なのか、正しい使い方も迷ってしまいがちです。

ぜひ確認しましょう。

今回は、「彷彿させる」と「彷彿とさせる」違いは?「彷彿」の意味と使い方!についてご説明いたします!

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「彷彿」の意味

「ありありと想像すること。よく似ているものを見て、そのものを思い浮かべること」「ぼんやりしていること」という意味です。

「ほうふつ」と読みます。

「彷彿」の「彷」は「さまよう」「はっきりしない」「にかよう」という意味の漢字です。

「彿」は「にかよう」「ほのか」などの意味です。

「彷彿」以外にはあまり使わない漢字ですが、「ほうふつ」という読み方もしっかり覚えておきましょう。

「彷彿」ははっきり思い出す、とてもよく似ている、またぼんやりとしている、ということを表す言葉です。

「彷彿させる」と「彷彿とさせる」違いは?

「彷彿」は、「彷彿させる」「彷彿とさせる」という使い方をされていることが多いです。

どちらもよく見かける使い方ですが、どちらが正しいのでしょうか。

結論から言うと、「彷彿させる」も「彷彿とさせる」も、どちらも正しい使い方です。

二つの違いは

  • 「彷彿させる」名詞形である
  • 「彷彿とさせる」形容動詞形である

ということです。

使い方が違うだけで、意味としては同じなんですね。

どちらを使ってもよい場合が多いですが、「はっきりと思い出させる」と言う意味で使う場合は一般的に「彷彿させる」を使います。

「彷彿とさせる」は形容動詞形なので、あるものの様子などを表す用法です。

あるものを思い浮かべるような様子という、やや間接的なニュアンスになります。

一方、「彷彿させる」は「彷彿」という名詞+使役の動詞「させる」ですので、「思い浮かべさせる」「イメージさせる」といった直接的なニュアンスになります。

そのため、「はっきり思い出させる」という強い意味合いで使いたいときは「彷彿させる」の方を使うようです。

どちらかが間違いであると言うような明確な規定はありませんので、「彷彿させる/彷彿とさせる」を使うときや聞いたときは、このようなニュアンスの違いを意識して理解しておくとよいでしょう。

「彷彿」の使い方

「彷彿」は「あるものを見て、似ている別のものを思い起こすこと」「はっきりと思い起こすこと」「よく似ていること」「ぼんやりと見えること」といった意味を表す言葉です。

現代では最初の二つの意味のどちらかで使われていることが多いでしょう。

「彷彿させる」「彷彿とさせる」以外にも、「彷彿する」「彷彿として~する」といった使い方をします。

【例文】

  1. 90年代を彷彿させるファッション。(90年代を思い浮かべさせる)
  2. 彼女の振る舞いは亡くなった祖母を彷彿とさせる。(祖母を思い起こさせるような様子だ)
  3. 写真を見て昔のことが彷彿する。(ありありと思い浮かぶ)
  4. 過去の出来事が彷彿としてよみがえる。(過去のことが思い出されるような様子)

「彷彿」の類義語

「彷彿」の類義語には次のようなものがあります。

  • 想起(過去に経験した事物,事象やそれに関する表象を思い出すこと)
  • 連想(ある事柄から、それと関連のある事柄を思い浮かべること。また、その想念)

「彷彿させる」「彷彿とさせる」の言い換え表現は次のようなものになるでしょう。

  • 想起させる
  • 連想させる
  • 思い出させる
  • 思い起こさせる
  • 瞼に浮かぶ
  • イメージさせる

【例文】

  1. 90年代をイメージさせるファッション。
  2. 彼女の振る舞いは亡くなった祖母を思い起こさせる。
  3. 写真を見て昔のことが想起される。
  4. 過去の出来事を思い出す。

まとめ

「彷彿」は、意味や使い方も色々なバリエーションがあり、ちょっと難しい言葉ですね。

それだけに、理解して使いこなせると微妙なニュアンスをうまく表現することができる言葉でもあります。

「彷彿させる」「彷彿とさせる」はメディアでもよく使われている言葉ですので、ぜひ理解しておきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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