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「不信感を払拭する」
「これまでのイメージを払拭する」
ビジネスシーンでもよく使われるこの「払拭」という言葉。
見聞きする機会は多いと思いますが、案外読み方や意味がわからないという人も多そうです。
この機会に使い方をよく理解しておきましょう。
また、似た言葉の「払底」との違いについても確認しておきましょう。
今回は、「払拭」の意味と使い方!「払底」との違いは?【類義語・例文】についてご説明いたします!
「払拭」の意味
「払拭」は「はらいぬぐい去ること。すっかり取り除くこと」という意味です。
「ふっしょく」と読みます。
「ふっしき」とも読みますが、「ふっしょく」が一般的に使われます。
「払」は「はらう」、「拭」は「ぬぐう」という字ですから、そのままの意味ですね。
「払拭」は払って拭うわけですから、もちろん掃除の時に汚れやホコリを払って拭う時にも使えます。
ですが、「払拭」は実際の汚れではなく、汚名や疑惑、何かの問題などの好ましくないものをすっきり取り払うという意味で使われます。
実際の使い方を次項で確認していきましょう。
「払拭」の使い方
「払拭」は好ましくないものを取り払ってすっきりするという時に使います。
泥やホコリがついたという実際の汚れではなく、比喩的な意味で悪い評判や誤解などを汚れに見立てているわけですね。
「払拭」するものの例としては
- 疑惑
- 悪いイメージ
- 不安
- 因習
などがあります。
精神的によくないものや悪評判を拭い去ってすっきりするということで、形あるものではなく抽象的なものに対して使われることがほとんどなのです。
例文で使い方を確認していきましょう。
【例文】
- 先入観を払拭して再出発する。
- 政治色を払拭する。
- これまでの悪いイメージを払拭するいい機会だ。
- 彼の説明を聞いても不信感を払拭しきれなかった。
- これまでのスナック菓子のジャンクなイメージを払拭するヘルシーな新製品を発売した。
「払底」との違いは?
「払拭」と似た言葉に「払底」があります。
「払底」は「ふってい」と読みます。
「払拭」と「払底」の違いは
- 「払拭」は「悪いものをすっかりぬぐい去ること」
- 「払底」は「すっかりなくなること。乏しくなること」
となります。
「払拭」は悪いイメージや不安感といった、よくないものを取り除くという意味です。
それに対して、「払底」は何かがすっかりなくなる、またはなくなりそうになるということを表します。
「払底」は「底を拭う」と書きますよね。
容器の底を拭ったりはたいたりして、中身をすっかり出し切ることからできた言葉です。
「払底」は底を拭うように、必要なものが非常に少なくなったりすっかりなくなったりしていることを表します。
何かの在庫がなくなって品切れになった時や、人材が非常に乏しくなった時などによく使われる言葉です。
悪いものを取り除くという「払拭」とはかなり使い方が違いますよね。
こちらも例文で使い方を確認しておきましょう。
【「払底」の例文】
- この業界では人材が払底している。
- この商品がテレビ番組で紹介された途端、通販在庫が払底してしまった。
- 予算が払底しつつあり、業務に支障が出る恐れがある。
「払拭」の類義語
「払拭」の類義語には次のようなものがあります。
- 一掃(残らず払いのけること)
- 掃滅(すっかり滅ぼしてしまうこと)
- 拭い去る(すっかり取り除く)
「一掃」は、「払拭」のように悪いイメージなどを取り払うという意味でも使えますし、「在庫を一掃する」などと具体的なものについても使える言葉です。
「払拭」の対義語
「払拭」の決まった対義語は特にありません。
悪いイメージや精神的によくないものを取り除くのが「払拭」なので、そうしたものを取り除かない、取り除けないという意味では
- 拭いがたい(きれいさっぱりと消すことができない)
- 根が深い(原因や根拠が深いところにあって簡単には除けない)
- いつまでも残る
などの言葉を用いて反対の意味を表すことができそうです。
まとめ
「払拭」は悪いものをすっかり取り払うことでした。
仕事をしていく上でも、いろいろなものを「払拭」して、スッキリするのは大切なことですね。
ぜひ「払拭」という言葉を理解して、使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!