言葉の意味と使い方

「付与・付加・還元」の違いは?意味と使い方を解説!【例文つき】

「付与・付加・還元」の違いは?意味と使い方を解説!【例文つき】

「付与・付加・還元」

どれも、ビジネスシーンや普段の暮らしの中で何かと使われる言葉ですね。

特に、昨今のキャッシュレス決済の普及によって、ポイントが「付与」されるとか「付加」されるとか「還元」される、などというのをよく耳にすると思います。

あまり違いがわからないという人も多そうですね。

そこで今回は、「付与・付加・還元」の違いは?意味と使い方を解説!【例文つき】についてご説明いたします!

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「付与」の意味と使い方

「付与」は「さずけ与えること」という意味です。

「ふよ」と読みます。

与えるものは色々で、「ポイントを付与」とか「有給を付与」、「称号を付与」などの使い方をします。

「付与」は、人に何かをさずけ与えるという意味の言葉です。

【例文】

  1. 商品代金をポイントで支払った場合にもポイントが付与されます。
  2. 年次有給休暇の付与日数を確認する。
  3. 研究員の称号を付与する。
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「付加」の意味と使い方

「付加」は「もととなるものにさらに付け加えること」という意味です。

「ふか」と読みます。

「付ける」に「加える」と書きますので、文字通りの意味ですね。

「付け加える」という意味で、「文章を付加する」「条件を付加する」など、色々なものについて使います。

また、「付加価値(商品やサービスなどに付け加えられた、独自の価値)」という言葉もビジネスシーンではよく使われます。

【例文】

  1. 新たに条件が付加される。
  2. 既存製品に新しい機能を付加する。
  3. パッケージデザインにこだわり、高級感を演出して付加価値を高める。

「還元」の意味と使い方

「還元」は「物事を根源的なものに戻す、または、戻ること」です。

「かんげん」と読みます。

理科の授業で「酸化と還元」について習ったことがあるのではないかと思います。

この「還元」は、酸化物から酸素が取れる化学反応のことを言います。

「還」は「ひとめぐりする。元に戻る」という意味の漢字です。

「元」は「もと」で、「根本」とか「はじめ」といった意味があります。

「還元」は「元の状態に戻る」ことを意味します。

化学用語としても、「酸素が取れて元の状態に戻る」という意味で使われているのですが、これを一般的にして、「物事を元の状態に戻す」という意味で広く使われます。

「還元する」などのほか、「還元率」という言葉がよく身の回りで使われていると思います。

「還元率」は利用金額に対して何%のポイントが獲得できるかということです。

利用金額に対して○パーセントの金額のポイントを戻します、ということですね。

還元率0.5パーセントのクレジットカードであれば、200円あたり1ポイントがたまり、1ポイント=1円としてお買い物に使えます、などと書かれているでしょう。

【例文】

  1. 利益を社会に還元していくことが我が社の使命である。
  2. 還元率の高いクレジットカードを選んでポイントを貯める。
  3. 果汁100%ジュースには「濃縮還元(濃縮した果汁に再度水分を加えて元の濃度に戻すこと)」と「ストレート」がある。

「付与・付加・還元」の違いは?

「付与・付加・還元」のそれぞれの意味がお分かりいただけたでしょうか。

これらの違いは、

  • 「付与」は「人に対して与えること」
  • 「付加」は「ものに対して加えること」
  • 「還元」は「物事を元の状態に戻すこと」

となります。

「付与」は人に対して与える、「付加」はものを加えるという違いはわかりやすいですね。

「ポイント」は、その人にポイントをあげるという意味で「付与」が使われることが多いですね。

「製品に機能を加える」であれば、ものに対して加えるなので「付加」を使います。

そして、「還元」ですが、言葉の意味としては「元に戻す」ことなので、他の二つとは違っていますね。

ですが、「還元」もポイントに対して使われる言葉なので、「ポイント付与」と「ポイント還元」の違いも確認しておきましょう。

ポイント付与・ポイント還元

「ポイント付与」と「ポイント還元」はどちらも商品をクレジットカードや電子マネー、スマホ決済などいわゆるキャッシュレス決済をしたときに、ポイントがつくという意味でよく使われる言葉ですね。

ポイントを「付与」する、というのは「ポイントを与えること」です。

利用金額100円につき1ポイントつきます、というのは「付与率1パーセント」です。

そして、ポイントを「還元」するというのは、そのポイントがいくらに換算されるのかということを言います。

先の例と同じく、利用金額100円につき1ポイントつくとします。

でも、「1ポイント=1円でお買い物に使えます」というのと、「5000ポイントで1000円の商品券に交換できます」というのとでは価値が違ってきますよね。

例えばクレジットカードを作るときに、お得に買い物をしたいなら「付与率」ではなくて「還元率」を気にする必要があるということですね。

まとめ

「付与・付加・還元」の違いがお分かりいただけたでしょうか。

「付与」と「付加」の使い分けや、ポイントに関連しての「付与」と「還元」の違いなどがわかりにくかったのではないかと思います。

ビジネスシーンではどれもよく使われる言葉ですから、しっかり理解して使い分けができるようにしておきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。