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「標榜」の意味と使い方!「標榜科」とは?医療分野での使い方|例文つき

「標榜」の意味と使い方!「標榜科」とは?医療分野での使い方|例文つき

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「○○主義を標榜する」

「○○な生き方を標榜する」

この「標榜」と言う言葉は、ビジネスシーンや、政治などに関するニュースなど、いろいろなところで見聞きすることがあります。

また、「標榜科」という医療関係の用語としても使われています。

あまりこれまで「標榜」の意味を考えたことがなかったという人も多そうですよね。

この機会に確認しておきましょう。

今回は、「標榜」の意味と使い方!「標榜科」とは?医療分野での使い方|例文つきについてご説明いたします!

「標榜」の意味

「標榜」は「善行を褒め称え、その事実を札に記入し世に示すこと」「主義・主張などをはっきり掲げ示すこと」という意味です。

「ひょうぼう」と読みます。

一般的には、2番目の意味「主義・主張などをはっきり掲げ示す」という意味であることが多いです。

「標」は「しるし」「めあて」「あらわす」などの意味がある漢字で、ここは「あらわす。しるす」といった意味です。

「榜」は「ふだ」「かかげる」などいくつもの意味がありますが、ここは「かかげる。かかげしめす」といった意味です。

「標榜」は主義主張などをかかげ、公然と示すことを表す言葉です。



「標榜」の使い方

「標榜」は「善行を褒め称え、それを札に記入し世に示すこと」「主義・主張などをはっきり掲げ示すこと」という意味で使います。

ほとんどの場合、「標榜する」といった時には「主義・主張などをはっきり掲げ示す」意味で使われます。

札に書いて掲示するということではなく、世間に向けてアピールするとか、宣言を出す、主張を発表するといった意味で広く使います。

「標榜する」という使い方がほとんどです。

「標榜」の例文

  1. あの政党は直接民主主義を標榜している。
  2. 彼は無宗教を標榜している。
  3. この団体は反原発を標榜している。
  4. ここはリベラルアーツを標榜する大学だ。
  5. 彼女のブランドは環境に配慮した物作りを標榜している。




「標榜科」とは?

病院

「標榜」はいろいろな場面で使われる言葉ですが、中でも医療機関で使われる場合はまた違った意味があります。

医療に関連して「標榜」が使われる場合として、「標榜科」(標榜科目、標榜診療科などとも言う)という言葉があります。

「標榜科」は、医療機関が看板や電話帳などで広告することができる診療科名のことです。

要は病院の看板に書かれている「内科」とか「小児科」、「耳鼻科」などの「◯◯科」というものです。

この「標榜科」は、病院が好きなように決められるわけではありません。

  • 内科
  • 外科
  • 内科・外科にいろいろな事項を組み合わせたもの(「◯○内科」「◯○外科」)
  • その他の単独の診療科名(精神科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科などなど)

の4種類にわけられ、また「◯○内科」「◯○外科」の◯◯の部分にも決まりがあり、自由にいくつでも組み合わせられるわけではありません。

病院の名前や診療科にも「消化器内科」とか「脳神経外科」、「心療内科」などいろいろな名称がありますが、一定の決まりに従って付けられています。

この場合の「標榜」は、「主義・主張」とは違いますが、やはり「担当することをはっきりと表明する」という意味で使われていますね。

「標榜」の類義語

「標榜」の類義語には次のようなものがあります。

  • 表明(考えや決意などをはっきり表し示すこと)
  • 宣言(意志・方針を他にもわかるよう表明すること)
  • 公表(一般に対し表向きに発表すること)
  • 公約(政府・政党などが公衆に対してあることの実行を約束すること)
  • 公言(公然と言うこと)
  • 喧伝(世間に言いはやし伝えること)
  • 声明(自分の立場・考えをはっきりと人々に告げること)
  • 掲げる(主張などを人に知られるよう示す)
  • アピール(人々や世論に広く訴えること)

まとめ

「標榜」は「善行を褒め称え、その事実を札に記入し世に示すこと」「主義・主張などをはっきり掲げ示すこと」という意味です。

「○○を標榜する」で、「○○という主張を世間に向けてはっきり示す」という意味で使われることが多いです。

また、病院の診療科の名前を「標榜科」と言います。

ニュースやビジネスシーンはもちろん、意外と生活の中でも見聞きすることもあるかもしれません。

しっかり覚えておきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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