言葉の意味と使い方

「表明」「発表」「声明」の意味と違いは?使い方と例文|類義語・対義語

「表明」「発表」「声明」の意味と違いは?使い方と例文|類義語・対義語

「表明」「発表」「声明」は、いずれも意見などを公に表す時に使う言葉ですね。

ニュースなどではどれもよく使われています。

どのように違うのか、なかなかわかりにくいと思いますので、この機会に確認しておきましょう。

今回は、「表明」「発表」「声明」の意味と違いは?使い方と例文についてご説明いたします!

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「表明」「発表」「声明」の違いは?

「表明」「発表」「声明」はどれも何かを人前で述べるような時に使える言葉ですよね。

とても似ていますが、「表明」「発表」「声明」のそれぞれの意味は、

  • 「表明」は「自分の考えなどをはっきり表すこと」
  • 「発表」は「多くの人に知らせること」
  • 「声明」は「自分の考えなどを世間に対して告げること」

です。

どれも、例えば自分の考えを多くの人の前で述べて表す、という時に使えますので、共通している意味もあるようですね。

ですが、それぞれにこのような違いがありますから、一つずつ確認していきましょう。

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「表明」の意味と使い方

「表明」は「考えや意見・決意などをはっきりと表し示すこと」という意味です。

「ひょうめい」と読みます。

自分の意見や意志などを、「明らかに」「表す」という漢字の通りの意味となります。

「表明する」で、自分の考えや決意などをはっきり表すということで、特に公的にまたは広範囲に表に出すという時に使います。

「表明」の例文

  1. 大臣が政界引退を表明した。
  2. 新入社員としての決意表明をする。
  3. A国はオリンピックに不参加を表明した。

「発表」の意味と使い方

「発表」の意味

「発表」は「世間一般に知らせること」という意味です。

「はっぴょう」と読みます。

学校で、授業中に自分の答えなどをみんなの前で言うことも「発表」と言いますので、必ずしも記者会見をするような世間一般にという意味とは限りません。

ですが、「広く多くの人に」知らせると言う意味があります。

「発表する」で、表向きに多くの人に向けて知らせるということで、いろいろなものについて使います。

「発表」の例文

  1. 今日は大学の合格発表の日だ。
  2. 明日Appleの新製品が発表される。
  3. 彼女は芸能界引退を発表した。

「声明」の意味と使い方

「声明」は「意見や意思を世間に対して発表すること」という意味です。

「せいめい」と読みます。

「しょうみょう」と読む場合は仏教の声楽曲のことを指しますが、日常生活やビジネスシーンなどで使う場合は「せいめい」の方でしょう。

「声明」はある事項についての自分の立場や考えをはっきりと人々に対して告げると言う意味です。

多くは政治や外交上の意見の発表について使われます。

名詞的に使いますが、「声明する」ということもあります。

「声明」の例文

  1. ジャーナリスト団体が声明を発表し、ロシアのウクライナ侵攻を非難した。
  2. ハッカー集団が犯行声明文を出した。
  3. 事件に対する声明を発表する。

「表明」「発表」「声明」の使い分け方

「表明」は自分の考えや決意などを言語によって表に出すということです。

表すのは自分の考えであること、それを言葉で広範囲に向けて表すということがポイントです。

「発表」は、世間に向けて知らせるということを表しています。

ですから、これは自分の考えなどに限定せず、いろいろなものについて使えます。

「作品を発表する」「合格者を発表する」「新製品を発表する」など、意見や決意ではないものについても広く使えます。

意見や決意などを「発表する」とも使えますし、この場合は「表明する」と同じ意味になります。

「声明」は、ある事項について、個人や団体がその意見や立場を公に表すということです。

行動などではなく言語によって出す、また政治、外交といった分野で主に使われる言葉であるところがポイントです。

まとめると

違いまとめ
  • 「表明」は考えや意見を言語によって表に出すこと
  • 「発表」は物事や意見を世間に向けて知らせること
  • 「声明」は意見や立場を世間に向けて発表すること、政治や外交の分野で使われることが多い

という違いになりますので、これを踏まえて使い分けます。

「表明」の類義語と対義語

【類義語】

  • 表現(内面的なものを形や言語などで示すこと)
  • 表す(心の持っていることなどを表現する)
  • 表出(心の内面にあるものを、外からわかる形式に、あらわし出すこと)
  • 表白(言葉・文書に表して申すこと)

【対義語】

  • 秘密(かくして人に知らせないこと)
  • 考察(物事を明らかにするためによく考え調べること)

「発表」の類義語と対義語

【類義語】

  • 公表(一般に対し、おもてむきに発表すること)
  • 公開(広く一般の公衆に開放すること)
  • 披露(公に発表すること)

【対義語】

  • 隠蔽(故意におおいかくすこと)
  • 心中(こころのなか)

「声明」の類義語と対義語

【類義語】

  • 宣言(意志・方針を他にも分かるように表明すること)
  • 公言(人前で隠しだてすることなく堂々と言うこと)
  • 布告(一般に広く告げ知らせること)
  • 宣布(公式に広く一般に告げること)

【対義語】

「声明」の対義語は特にありません。

「声明を出す」ことの反対であれば、「秘密にする」とか「隠蔽する」のようなことも考えられます。

まとめ

「表明」「発表」「声明」は、いずれも意見などを公に出す時に同じように使える言葉でしたね。

ですが、それぞれに意味の違いがあり、違った使い方もできるのです。

「声明を発表する」などと同時に使われることもありますが、正しく文脈を理解できるようにそれぞれの言葉を覚えておいてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。