※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「一瞥すると立ち去った」
「こちらを一瞥しただけだった」
この「一瞥」と言う言葉はあまり普段の気軽な会話の中では使いませんよね。
小説や新聞記事などの中ではよく使われる言葉です。
かたい印象の言葉なので、ビジネスシーンでも使う機会がありそうです。
この「一瞥」、また「一瞥をくれる」という言い回しについて、正しい意味を確認しておきましょう。
今回は、「一瞥」の意味と使い方!「一瞥をくれる」とは?についてご説明いたします!
「一瞥」の意味
「一瞥」は「ちょっと見ること。ちらっと見ること」という意味です。
「いちべつ」と読みます。
一度だけ見たり、ちょっとだけ見たりすることです。
「瞥」は難しい漢字で、「一瞥」以外ではあまり使わないかもしれませんね。
「瞥」は「ちらりと見る」という意味の漢字です。
「一」はもちろん「1」、または「ちょっと。わずか」という意味もあります。
「一瞥」は「一度だけちらりと見る」「わずかにちらりと見る」という意味になりますから、漢字のままの意味だと言えるでしょう。
じっくり見たりなんども見返したりしないで、チラ見する程度に見るという感じですね。
「一瞥」の使い方
「一瞥」は「ちらっと見る」意味でしたね。
文字通りちらりと見ることを意味するわけですが、使い方には注意が必要です。
というのは、「一瞥」は悪い意味で使われることも多い言葉だからです。
本来の意味は「ちらっと見る」ですから、「一瞥」は特に良くも悪くもない普通の言葉です。
ですが、「ちらっと見る」ということで、「じっくり見ない」=「重視しない、軽視する」というイメージで使われることが多いのです。
本当に悪い意味で使われているのか、それともポジティブな意味で使われているのか。
前後の文脈や状況から判断したいところです。
また、自分で使う際にも相手に誤解を与えないよう、前後の言い回しなどにも気をつけましょう。
【例文】
- 一瞥しただけで彼女のものだとわかった。
- その棋士は盤面を一瞥して次の手を指した。
- バックミラーを一瞥しただけで左右の安全確認を怠ったため、事故を起こしてしまった。
- 彼はこちらを一瞥すると無言で出ていった。
「一瞥をくれる」とは?
「一瞥」は「一瞥をくれる」という言い回しでよく使われます。
「一瞥する」なら「一瞥」をするんだなとわかりますが(笑)、「くれる」というのがよくわからないかもしれませんね。
「一瞥をくれる」というのは、「ちょっと見る」、要するに「一瞥する」ということです。
「くれる」は普通、相手が自分に何かをくれる、つまり相手が行為や親切心からものを与えてくれるという意味で使うことの方が多いかもしれません。
ですが、「くれる」には「自分が相手に渡す」という意味もあります。
授受どちらの場合にも「くれる」を使うことができるのでちょっとややこしいですね。
また、自分が相手に与える時の「くれる」は、「くれてやる」という形で相手を自分より低いものとして卑しむ気持ちを込めて使われることが多いです。
自分が誰かに「一瞥をくれる」ときも、相手がこちらに「一瞥をくれる」ときも、「くださる」意味の「くれる」ではなく、受け手をややいやしめて言う、「くれてやる」意味の「くれる」だと解釈すると良いでしょう。
「一瞥をくれる」は必ず悪い意味で使われるとは限らないのですが、「くれる」の意味合いからも、「ちょっと見ただけで済ます」「重要視しないでチラ見する」という感じのやや悪い意味で使われることが多い言葉です。
「一瞥をくれる」だけで特に話しかけたり反応したりしない、という場面で使うことが多いです。
【例文】
- 彼は彼女が呼んでもちらりと一瞥をくれるだけだった。
- 彼女は私に一瞥をくれると立ち去った。
- あいつに一瞥をくれ、私は部屋を出た。
- 右手の方に一瞥をくれると、見慣れない看板が目に止まった。
「一瞥」の類義語
「一瞥」の類義語には次のようなものがあります。
- 一目(一度だけ見ること。ちょっと見ること)
- 一見(一回だけざっと見ること)
- 打見(ちらっとみたところ。ちょっと見)
- 瞥見(ちらりと見ること)
- 垣間見(者の隙間から覗き見すること)
- チラ見(ちらっと見ること)
会話の中では俗語の「チラ見」か、「ちらっと見る」「一瞬見る」などと簡単な言葉で言うことが多いでしょう。
「一瞥」の対義語
「一瞥」の対義語は「凝視」「熟視」です。
「凝視」は「目を凝らして見ること」
「熟視」は「じっと見つめること」です。
ちらっと見るだけの「一瞥」とは反対の意味だと言うことがわかりますね。
まとめ
「一瞥」はちらっと見る、ちょっと見るという意味の言葉でしたね。
意味がわかると結構簡単な言葉だと思います。
少し失礼な意味で受け取られてしまう可能性もあるので、使う場面や使い方には気をつけたいところですね。
ぜひしっかり確認して、正しく使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!