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「言い得て妙」という言葉を使ったことがありますか?
文章中やテレビなどで見聞きしたことはあるけれど、実際に自分で使ったことはないという人も多いかもしれません。
「言い得て妙」はどのように使えばよいのか、意味や使い方、注意点などを確認しておきましょう。
今回は、「言い得て妙」の意味や使い方と由来!目上の人には皮肉になるからNG?についてご説明いたします!
「言い得て妙」の意味
「言い得て妙」は「巧みな表現でうまく言い表している」という意味です。
「いいえてみょう」と読みます。
頭の回転が早い人とか知識のある人、話の上手い人などが、その時話題になっている事柄を上手い表現で言い表して、「その通りだ、うまいこと言うなあ」と感心するようなことがありますよね。
「言い得て妙」というのはその「うまいこと言う」ということです。
「これはつまりこういうことだね」と問題を的確にまとめたり、「○○と同じだね」「○○のようだね」とたとえを用いたりしてわかりやすく表現したり、といった、物事を的確に言い当てているということを表します。
「言い得て妙」は「実にうまく言い表している」「まさにその通りだ」「うまいこと言うものだ」ということを表す言葉です。
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「言い得て妙」の由来
どうして「言い得て妙」と言うのか、由来が気になりますね。
「妙」というと、普通は「妙だな」「奇妙」といった、変なものを指します。
ですが、ここで言う「妙」は「素晴らしい」という意味なんです。
「言い得て」というのは「言い当てる」「的確に表現する」ということを意味します。
「妙」は「きわめて優れている」という意味です。
「奇妙」という意味で使うことも多い「妙」ですが、「妙案」や「妙薬」、「自然の妙」といった使い方もあり、「言葉にできないほどとてもすぐれている」という意味があるのです。
というわけで、「言い得て妙」は「言い当てることが、とてもすぐれている」という意味になりますよね。
物事をうまく言い表しているという意味で使われるようになった言葉です。
「言い得て妙」の使い方
「言い得て妙」は、「うまいことを言うものだ」「まさにその通りだ」と、物事を的確に言い表したことに対して感心したり共感したりした時に使います。
「それは言い得て妙だ」とか「言い得て妙ですね」といった風に使います。
【例文】
- 彼のあだ名を聞いて、まさに言い得て妙だと納得した。
- 彼女の言葉を聞いて、言い得て妙だと感心した。
- 借金をやめたくてもやめられない、走るのをやめたら倒れてしまう「自転車操業」とはまさに言い得て妙だ。
- 君の発言は問題の本質を突いていた。まさに言い得て妙だ。
- 大豆はタンパク質が豊富なので、「畑の肉」とは言い得て妙だ。
- この例えは言い得て妙でとてもわかりやすい。
目上の人には皮肉になるからNG?
「言い得て妙」というのは、物事を的確に言い表しているということですね。
感心したり共感したりする気持ちを表して「言い得て妙ですね」という風に使いますので、褒め言葉ですね。
褒め言葉なら言われて嬉しいものですが、実はこの「言い得て妙」は、目上の人には使わない方がよい言葉です。
なぜなら、「言い得て妙ですね」というのは「うまく言い当てていますね」「うまいこと言いましたね」という意味なので、上から目線で褒めている印象になってしまうからなのです。
褒めたつもりで使っても、上から目線で皮肉を言っているという風に受け取られてしまうのでは逆効果ですよね。
実際はどうであるかは別として、マナーとして目上の人には「常に自分よりもすぐれている人である」という前提で接することが適切です。
自分よりも年上であったり経験豊富であったりする目上の人に向かって「うまいですね」という褒め方は皮肉めいていて不適切ということなんですね。
「おっしゃる通りですね」など、強く共感する意味の言葉に置き換えた方がよいでしょう。
「言い得て妙」の言い換え表現
- うまい言い回し
- 巧みな言い回し
- うまいことを言う
- 的を射る
目上の人に対して言う場合の言い換え表現
目上の人に対して、「言い得て妙ですね」を避けるならこのような言い方も考えられます。
- おっしゃる通りですね
- まさにその通りですね
- 絶妙な言い回しですね
- 奥深い表現ですね
「言い得て妙」の対義語
「言い得て妙」の対義語というのは特にありませんが、「うまく言い表す」の反対の意味ですから、次のような言葉が反対の意味と言えるでしょう。
- うまく言い表せない
- 形容しがたい
- なんとも言えない
- 名状しがたい
- 筆舌に尽くし難い
まとめ
「言い得て妙」は「巧みな表現でうまく言い表している」という意味です。
「まさにその通りだ」ということを表して使えますが、目上の人に対しては適切な表現ではありません。
使い方に気をつけるべき言葉ではありますが、相手の言うことに強く共感したり感心したりした時に使える言葉なので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!