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和風アイテムとして、コスプレなどでも人気の「狐面」。
現代では、昔ながらの民芸風の狐面から、チャイナ風、サイバー系、コスプレ系や飾り付きなど、様々な狐面が売られていることからも、人気の高さがうかがえます。
今回はそんな狐面に焦点を当て、意味や由来、種類や色の違いについて勉強していきましょう。
狐のお面の意味と由来
狐面はその名の通り、狐の顔をかたどったもので、日本に古くからあるお面の一つです。
能楽や神楽で使われていた歴史があり、お祭り事の際や郷土的な玩具として人々に親しまれてきました。
狐面には「豊穣の神」「商売繁盛」「家内安全」といった意味があると言われています。
昔は木や紙で作られたものが一般的であったのですが、現代ではコスプレやアクセサリー的な用途でも使われるので、色々な素材や形状のものが作られています。
某通販サイトを覗いてみれば多種多様な狐面が売られていますし、現代映画やアニメにおいてはキャラクターのワンポイントアクセントとして狐面が使われていたりもします。
このことから狐面は、現代でも人々を惹きつけて止まないの一つのアイテムとして人気があることがうかがえますね。
狐のお面の由来
では、どうして狐面はこんなに人々を魅了するのでしょうか。
狐面の由来やルーツとは、一体なんなのでしょうか。
それは、「狐」という動物が昔から「特別視」されていることに秘密がありました。
狐は、主に日本や中国においては不思議な力を持つ魔性の動物として扱われてきたのです。
現に昔話や民俗伝承では狐が登場するお話がたくさんありますよね。
やれ化けた、やれ騙された、恩返しされた、神の使いだ・・・など様々なバリエーションの狐の姿がそこにはあるのです。
これが、狐面が作られた由来の一つだと言っても過言ではありません。
さらに、狐は信仰対象の一つでもあったことも狐面のルーツにつながっていると考えられます。
日本では平安時代から稲荷信仰が広まっていき、狐が神様の使いであると謳われるようになっていきました。
そして狐はネズミを狩り、田畑を守ることから五穀豊穣の神ともされ、江戸時代になると稲荷信仰は大流行し、やがては商売繁盛・家内安全の神様としても謳われるようになりました。
特に江戸時代は里神楽などお祭り事が各地で盛んな時期でしたから、狐面の登場も日常に多かったと推測できます。
このように狐面の由来は、民間伝承、信仰対象、そして神仏習合の文化の背景があったことで、「豊穣の神」「商売繁盛」「家内安全」を象徴するものとして現代まで人々を魅了し続けていると考えられるのです。
狐面の種類や色の違いは?
狐面にはいくつか種類や色が違うものがありますが、実はこれには特に意味はないと言われています。
狐面はオーソドックスなものですと、基本的には白い面地に狐の顔です。
しかし、この面地が黒い狐面や、赤い狐面、また口や耳などの差し色が青色の狐面もあります。
他にも現代では、ポップカルチャー的なもので目元だけの半狐面や、鈴や房飾りがついた狐面もあります。
能楽などに使われる伝統的な狐面ですと、振り毛や髭が生えたもの、笑い顔のものなど狐面のバリエーションも役柄によってたくさ作られている様ですね。
しかし、やはり白い面地の狐面が基本的にメジャーなのは、神道系の狐のシンボルとも言える「白狐(びゃっこ)」がルーツなのかもしれません。
白狐は「幸運の象徴」や「神の使い」と言われています。
そもそも世界的に見ても白い生き物は特別視されている傾向があり、中でも「白蛇」「白虎」「白鹿」などは神聖なものとして有名ですね。
ですから、狐という生き物が何か不思議な力を持っていると元から特別視していた昔の人々は、自然と狐面を作る際は白狐を連想し、白地にしたのかもしれません。
本当の狐はそれこそキツネ色ですが、そんな色をした狐面はあまり見たことがありませんものね。
不思議な魅力の狐面には、なんだか言わずとも神秘的な秘密が感じ取れる部分があると思いませんか?
まとめ
狐のお面は、能楽や神楽で古くから使われていた歴史ある文化的なものです。
しかし、現代ではコスプレやアクセサリー的な意味として映画や漫画でも多用され、ある意味現代カルチャーの一つとしてかたちを変えながら馴染んでいるものだとも言えます。
そんな狐のお面には、色や種類はたくさんありますが、実は特に意味はありません。
ただ、白地の狐面がメジャーなのは、神聖な力を持つ神の使いである「白狐」の存在が連想されている部分があるのかもしれませんね。
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