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「~なのは否めない」とは、「~感は否めない」といった表現を見聞きしたことがあるのではないでしょうか。
会話の中でも使われますし、小説や歌詞にもでてくることがありますね。
「否めない」とはどういう意味なのか、否定しているのか否定していないのかなど、はっきりと確認しておきたいですね。
今回は、「否めない」の意味と使い方!「◯◯感が否めない」とは?|例文つきについてご説明いたします!
「否めない」の意味
「否めない」は「否定できない」「断ることができない」という意味です。
「いなめない」と読みます。
「否」は「否定」の「否」で、これだけで「いな」と読み、「いいえ」という意味でも使います。
「否めない」は「否む」の否定形です。
「否む」はあまり普段使わない言葉かもしれませんが、「断る」「否定する」という意味です。
「否む」あるいは「否ぶ」として、「断る」などの意味で古語としても使われてきた古い言葉で、『竹取物語』などにも見ることができます。
「否めない」は、「否定できない」「断ることができない」という否定や断りを否定するという二重否定の意味を持つ言葉です。
「そうではないと否定することができない」ということで、はっきり「そうではない」と否定することができないという意味になります。
「否めない」の使い方
「否めない」は、「否定できない」「断ることができない」という意味でいろいろな場面で使います。
「○○なのは否めない」
「否定できない」という意味ではこのように使うわけですが、意味合いとしては「すごく○○なわけではないが、少しは◯○だ」という程度の小ささを表します。
または、二重否定ですので、つまりは「○○だ」という意味で使うこともあります。
あるいは、「断れない」という意味もありますので「否めない勧誘」とか「誘いを否めない」などという場合は「断れない」ということを表します。
やや古めかしい表現ではありますが、年配の人の会話や改まった言葉遣いをしたい時、文章中などではよく使われます。
また、「否定できません」「断れません」などと言うと直接的できつい言い方になってしまうこともあるので、ビジネスシーンではよく「否めない」が使われます。
「○○感が否めない」とは?
「否めない」は「○○感が否めない」という使い方をされることがよくあります。
これは、「○○という感じがすることを否定できない」という意味になります。
「○○感」の部分によく入るのは例えば次のようなものです。
- 違和感(調和を失った、しっくりしない感じ)
- 不公平感(公平でない感じ)
- 今更感(遅すぎていまさら意味がない感じ)
- 不信感(信用できない感じ)
他にも「不満感」「不足感」「圧迫感」などいろいろな「○○感」がありますよね。
「否めない」を付けるのは大抵「違和」や「不信」といった、よくない意味の言葉で、そのよくない感じがすることを「否定できない」という文脈になることが多いです。
ですが、今は「○○感」も流行り言葉のようになっていますので、「スイーツ感」とか「彼氏感」「オシャレ感」など何にでも「感」を付けることがあります。
若者言葉や俗語としてはかなり幅広くいろいろな使い方をされますが、いずれにしても「否めない」の部分を「否定できない」などと置き換えると意味がわかりやすいでしょう。
「否めない」の例文
- 確かに彼が優秀であることは否めない。
- 今回の模試は全体の難易度が上がった感は否めない。
- このやり方は効率がいいが、一つ入力をミスすると全体の数値が狂ってしまうというリスクは否めない。
- 彼女の言い分を聞いたが違和感は否めない。
- 今回の人事異動、不公平感が否めないね。
- こんなに遅れて謝罪の手紙が届いても、今更感は否めない。
- 彼の言動には不信感が否めない。
- 彼女からの誘いは否めないものだった。
「否めない」の言い換え表現
「否めない」の言い換え表現には次のようなものがあります。
- 否定できない
- ないとも言えない
- あるかもしれない
- あながち(必ずしも。一概に。後に打ち消しを伴う)
- 言うまでもない
- 断れない
「否めない」の対義語
「否めない」の対義語には次のようなものがあります。
- 否める
- 否定できる
- 断定できる
まとめ
「否めない」は「否定できない」「断ることができない」という意味です。
「○○なのは否めない」
「○○感が否めない」
などの使い方で、「否定できない」意味を表して使うことが多い言葉です。
日常生活でも、ビジネスシーンでもよく使われています。
「否定できません」「違うとは言えません」などと言うよりもややきつさが和らぐ効果もありますので、ビジネスシーンではよく用いられます。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!