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「イントラネット」という言葉を聞いて、すぐに説明ができますか?
分かるようで分からない、しかも次々と登場していくIT用語。
新入社員や文系出身者、勉強し始めたばかり!という方にも分かりやすいように短めの説明にまとめました。
これで「イントラネット?聞いたことはあるけどよく知らない」から卒業しましょう!
今回は、イントラネットについて解説したいと思います。
イントラネットとは
イントラネットとは、組織内におけるインターネットを利用した通信ネットワークです。
イントラネットはVPNや専用線によってインターネットと遮断されたプライベートネットワークで、組織内のメンバーのみがアクセス可能となっています。
イントラネットの歴史をふりかえると、日本ではインターネットが普及し始めた1990年代から利用されています。
当時企業はインターネット整備・活用を始めたところでしたが、社内における情報網の整備も課題でした。
社内情報は、社外に出すことのできない情報も多いので、インターネットで公開することは難しいです。
しかし、インターネットの仕組みを使うことができれば、社内の端末同士をつなぐLANや支店間のWANといった専用線通信網の整備のコストは低く抑えられます。
そこで、下記のような仕組みをつくって、情報の機密性の確保と、低コストと、2つの一見相反する課題を克服することとしたのです。
- イントラネットは情報の読み書き、やり取りにブラウザの汎用的な技術であるTCP/IPを使います。
- 機器間・拠点間のネットワークはLAN/WANと呼ばれる専用線の通信ネットワークですが、これはインターネットには接続されていません。通信ネットワークを社内に閉じておいて、通信を機器の間・本支店ないし支店同士といった拠点間にとどめることで、社外からのアクセスを遮断します。
- 上記の専用線通信ネットワークでは、本来、TCP/IPによる情報は読み込むことができません。しかし、ここで、TCP/IPを用いている情報を変換して、LAN/WANに読めるようにすると、外界から遮断されたネットワークのなかで、情報のやり取りが可能になります。
イントラネットは、当初金融業界や、情報の機密を高度に守る必要がある研究開発企業において多く用いられましたが、PCの低価格化や小型化により、どの会社にも見られる情報共有手段となりました。
イントラネットは国を超える
なお、イントラネットと言っても、多国籍企業内でのイントラネットなどは、世界中に張り巡らされた、非常に大きな通信網をつかっています。
世界最大のイントラネット、と言われるオールトヨタイントラネットなどがその例です。
このように国境を越えて通信ネットワークが世界に張り巡らされている現在、組織内の通信に最も利用されているのは、VPNです。
かつてのLAN/WANといった専用線を用いてオールトヨタイントラネットのような規模のイントラネットは作ることはとても難しいです。
この点、ソフトウエアで組織内に仮想ネットワークを作るVPNであれば規模を気にすることなく、イントラネットが構築できます。